1.猫の基礎栄養学
猫は完全肉食動物ですが、その食事は高タンパク質の肉に大きく依存しています。
猫の消化器官は高炭水化物よりも肉類を消化するために出来ていますが、多少の炭水化物源は必要です。
ただし、猫は糖質の過剰摂取や偏食には注意が必要なので、毎日ではなく時々少量のみ与えるようにしてください。
2.お米はどんな働きをするかについて
お米は一般的な炭水化物源として猫に食べさせても良いのですが、時々少量のみ与えるようにしてください。猫にお米を与える際に、注意すべき点がいくつかあります。
•消化能力について
猫はあまりお米の消化が得意ではないので、炊いたお米を与えるようにしてください。
• 栄養価値について
栄養価値は決して高いとは言えません。エネルギーは提供できますが、猫が必要なアミノ酸や脂肪酸は含まれていません。
• 摂取量について
猫にお米を与えても問題はないがデメリットが大きい。過剰摂取は肥満や健康を害する場合があります。
• 特別な状況
猫が下痢をしている時の対処法として、獣医師が消化器官を落ち着かせるために、少量の炊いたお米を一時的に与えるように勧めることがあります。必ず獣医師の指導のもとで行ってください。
3.お米を与える場合のアドバイス
猫にお米を与える場合は、下記内容をご参考ください。
• 少量が良い
毎日ではなく時々少量のみ与えるようにしてください。
• 炊いたもの
炊いたお米のみ与えるようにしてください。
生米、半生米は消化問題を引き起こす可能性がありますのでお控えください。
• 反応を観察
食べたあとの反応を観察しください。
消化不良、下痢や嘔吐がある場合は直ちにお米の提供をやめてください。
まとめ
猫は炊いたお米を消化できるので、僅かではありますがエネルギーも得られます。
肉食動物であることを考えると、お米を常食にすべきではありません。
また、猫の主食は、猫の栄養ニーズに合わせて特別に設計された高品質のキャットフードをおすすめします。
愛猫の食事について疑問や不安がある場合は、専門の獣医師に相談することが一番ですね。