賢い犬ランキングTop10!犬種の特徴と飼いやすさ、しつけのコツも解説|PETTENA
賢い犬ランキング
「賢い犬はしつけが楽で飼いやすい」と思っていませんか?実は知能が高い犬ほど、刺激不足や一貫性のない接し方で問題行動を起こす傾向があります。特に初心者の場合、犬の能力に見合った適切な関わり方が必要です。この記事では、賢い犬種ランキングTOP10、飼う前に知っておきたい注意点と、能力を活かす育て方のコツを解説します。

賢い犬種ランキングTOP10【2025年版】

No.1 ボーダーコリー - 圧倒的知能の働き者

賢いボーダーコリー

ボーダーコリーは牧羊犬としての歴史を持つ、世界で最も賢い犬種として知られています。その学習能力は人間の5歳児に相当すると言われ、複雑なコマンドも難なくこなします。特に問題解決能力に優れており、飼い主の意図を瞬時に理解するのが特徴です。

ドアの開け閉めを自分で覚えられるほど、日常生活での適応力が抜群。ただし、その高い知能ゆえに刺激不足になると問題行動を起こすこともあります。毎日1時間以上の運動と知的な遊びが必要です。

初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、アクティブな生活を送る方には最高のパートナーになってくれますよ。

No.2 プードル - 美しさと知性を兼ね備えた万能犬

頭のいいプードル

プードルは大きさによってトイ・ミニチュア・スタンダードと分かれますが、いずれも高い知能を誇ります。特に記憶力観察力に優れ、飼い主の些細な変化にも気付く繊細さを持っています。

しつけが入りやすい犬種とよく言われますが、それは単に従順なだけでなく、飼い主の期待に応えたいという強い意思があるからです。

トリミングが必要な被毛のケアがやや大変ですが、抜け毛が少ないためアレルギー持ちの方にも比較的飼いやすい犬種です。初心者にもおすすめできるバランスの良さが魅力ですね。

No.3 ジャーマン・シェパード - 忠誠心と知性の象徴

知性のジャーマン・シェパード

警察犬や軍用犬として活躍するジャーマン・シェパードは、作業意欲学習能力の高さが特徴です。新しいコマンドを5回程度繰り返せば覚えると言われるほど吸収が早く、責任感が強いため任された仕事を最後までやり遂げます。

家族に対しては非常に愛情深く、「子供の面倒を見てくれる」と評判です。ただし、運動量と精神的な刺激をたっぷり与えないとストレスがたまるので、毎日しっかり時間を取れる方に向いています。初心者が飼う場合は、プロのトレーナーに相談しながらしつけを進めるのが安心です。

No.4 ゴールデン・レトリバー - 誰からも愛される太陽のような性格

やさしいゴールデン・レトリバー

ゴールデン・レトリバーはその温厚な性格と高い適応力で、世界中で愛されている犬種です。

もともと鳥猟の回収犬として育てられた歴史から、人の役に立ちたいという強い意欲を持っているのが特徴です。新しいコマンドを10回ほど繰り返せば覚えると言われるほど学習能力が高く、特に「持ってくる」などの 回収動作が得意です。

「笑顔の天才」と言われるほど表情が豊かで、家族の気分を敏感に察知します。子供や他のペットとも相性が良いです。

ただし、抜け毛が多いので毎日のブラッシングは必須。運動量も多いため、毎日1時間以上の散歩と遊びの時間が必要です。初心者にも飼いやすい犬種ですが、その分しっかりと時間を割けるご家庭に向いています。

No.5 ラブラドール・レトリバー - 明るくて働き者の万能選手

ラブラドール・レトリバー

ラブラドール・レトリバーは盲導犬や警察犬としても活躍する、実用性抜群の犬種です。ゴールデン・レトリバーと並び、最も人懐っこい性格として知られています。物覚えの良さに加え、状況判断力に優れているのが特徴で、災害救助犬としても活躍しています。

「ラブラドールはいつも元気いっぱい」と表現されるように、子犬からシニア期まで遊び心を忘れません。特に水遊びが大好きで、夏場はプールや川辺でのアクティビティがおすすめです。

注意点としては食欲が旺盛すぎる傾向があるため、肥満管理が重要です。初心者にも比較的飼いやすいですが、しっかりとしたしつけで飛びつき癖などをコントロールする必要があります。

No.6 ドーベルマン - 鋭い知性と優雅さを兼ね備れたガーディアン

かっこいいドーベルマン

ドーベルマンは威厳ある外見とは裏腹に、飼い主家族に対しては驚くほど愛情深い性格を持っています。警戒心観察力に優れ、新しい環境や人を慎重に分析する傾向があります。警察犬としても活躍するほど学習能力が高く、一度覚えた命令は長期間記憶できるのが特徴です。

家族を守る意識が強くて、適切に社会化すれば穏やかな家庭犬になります。特に子犬期から様々な人や環境に慣れさせることが大切です。

運動量は非常に多く、毎日2回の長めの散歩に加え、頭を使うゲームも必要です。初心者にはやや難易度が高いので、経験者のアドバイスを受けながら育てるのが理想的です。

No.7 シェットランド・シープドッグ - 小さな体に牧羊犬の才能を宿す

牧羊犬シェットランド・シープドッグ

シェルティは、コンパクトサイズながらボーダーコリー並みの知性を持つ牧羊犬です。特に音に敏感で、ドアベルが鳴ると家族に知らせて回るなど、環境の変化をすぐに察知します。新しいコマンドを5-10回で覚える優秀さを持ち合わせています。

シェットランド・シープドッグは繊細な面があり、怒鳴るようなしつけは逆効果。ポジティブな強化法が最も効果的です。

運動量は中型犬並みですが、室内での知育ゲームも大好きです。初心者にも飼いやすいサイズですが、神経質な面があるので騒がしい家庭よりは落ち着いた環境が向いています。

No.8 パピヨン - 華麗な外見に隠れた天才的な頭脳

華麗なパピヨン

パピヨンはその優雅な外見から「動く宝石」と呼ばれますが、実は小型犬の中で最も知能が高いと言われる犬種です。特に問題解決能力に優れ、複雑なおもちゃのパズルも簡単に解いてしまいます。社交性が高く、初対面の人にもすぐに打ち解けるのが特徴です。

パピヨンは飼い主の感情を読むのが得意で、落ち込んでいる時にはそっと寄り添ってくれます。しつけの飲み込みが非常に早く、アジリティ競技で活躍する個体も多いです。

注意点としては骨折しやすいので、高い所からの飛び降りに注意が必要です。初心者にもおすすめの犬種ですが、被毛のケアをこまめに行う必要があります。

No.9 ロットワイラー - 力強さと知性を兼ね備れた保護者

力強いロットワイラー

ロットワイラーはがっしりとした体格に反し、実は非常に賢くて感受性豊かな性格を持っています。作業意欲が非常に高く、与えられた任務を忠実にこなす責任感の強さが特徴です。警察犬としても活躍するほど学習能力が高く、複雑な護身訓練も難なくこなします。

ロットワイラーは家族にだけは甘えん坊という面があり、信頼を築いた相手には心底従います。子犬期からの適切なしつけと社会化が何よりも重要で、経験の浅い飼い主にはやや難しい面もあります。

毎日たっぷりの運動と知的な刺激が必要です。しっかりと育てれば、これ以上ないほど頼もしいパートナーになってくれます。

No.10 オーストラリアン・キャトルドッグ - 不屈の精神と類まれな作業能力

オーストラリアン・キャトルドッグ


オーストラリアン・キャトルドッグは過酷な環境で牛を追うために育てられた、タフさと知性を兼ね備れた犬種です。驚異的な持久力問題解決能力を持ち、何時間でも作業を続けられる集中力が特徴です。新しいコマンドを10回以下で覚えると言われるほど学習速度が速いです。

キャトルドッグはとにかく仕事が好きなので、何か役割を与えないと自分で仕事を作り出してしまうこともあります。アジリティやディスク競技など、目標のある活動を一緒に楽しむのが理想的です。

初心者にはハードルが高い犬種ですが、アクティブなライフスタイルを送る方には最高の相棒に。ただ、ストレス耐性が強い分、痛みを隠す傾向があるので健康管理には特に注意が必要です。

犬の知能とは?

作業知能

作業知能は問題解決能力を指します。例えば、扉の向こうにあるおやつを取るためにレバーを押す、といった複雑な動作を自分で考えて実行できるかどうか。ボーダーコリーやプードルなど、ランキング上位の犬種はこの能力が特に優れています。

服従知能

服従知能は人間の命令を理解し従う能力で、いわゆる「しつけの入りやすさ」に関わります。ゴールデン・レトリバーやラブラドールが盲導犬として活躍できるのは、この能力が突出しているからです。新しいコマンドを5回程度で覚え、1回の指示で95%以上の確率で正しく実行できると言われています。

社会的知能

社会的知能は人間や他の動物との関わり方に関する知能です。飼い主の表情や声のトーンから気分を読み取ったり、子供に対して特別優しく接したりする能力がこれに当たります。

どうやって犬の賢さを測るのか?

犬の賢さを測る方法
犬の知能を測る方法として有名なのが、心理学者スタンレー・コレン博士が開発したテストです。

コレン博士の研究の3つの柱
  • 服従知能テスト
  • 作業知能評価
  • 適応知能調査

家庭でできる!3つの簡単テスト

1994年に出版された『The Intelligence of Dogs』で発表されたこの研究方法は、特別な道具がなくても家庭で試せるのが特徴です。

タオルテスト(問題解決能力)
愛犬の目の前でおやつをタオルで覆い、「取ってごらん」と声をかけます。
<評価基準>
30秒以内に取り出す → 非常に優れている
1分以内 → 平均的
諦める → のんびり屋さん
指差し理解テスト(社会的知能)
2つの逆さのカップ(1つにおやつを入れる)を並べ、おやつの入った方を指差します。
<評価基準>
3回連続で正解 → 人間の指示をよく理解している
ランダムに選ぶ → 独自の判断優先タイプ
鏡反応テスト(自己認識)
静かな場所で鏡の前に愛犬を立たせ、反応を観察。
<評価基準>
興味を示さない → 鏡像を自分と認識
吠える/遊ぼうとする → 他の犬と思っている
※犬は一般的に自己認識が苦手で、2歳児ほどには発達しないとされています

「テスト結果が悪かったからダメ」ではなく、「うちの子はどんな能力に秀でているか」を見つけるのがコツです。保護犬やミックス犬の場合も、この考え方ならその子らしさを尊重した評価ができますよ。

研究結果を飼い主が活かす方法

しつけアプローチを最適化
服従知能が高い犬種はコマンドを厳格に、作業知能が高い犬種はゲーム形式で教えるのが効果的です。

適した遊びを選択
ボーダーコリーにはフリスビー、ビーグルには嗅覚ゲームなど、犬種本来の能力を活かした遊びでストレス解消を。

期待値の調整
ジャックラッセルテリアが長時間じっとしているのは難しいなど、犬種特性を理解すれば無理な要求をしなくなります。

賢さの本当の意味は、人間の指示に盲従する能力ではなく、その犬らしい個性をどう育むかにあります。コレン博士の研究を参考にしながらも、愛犬の「その子だけの知性」をぜひ見つけてあげてください。

賢い犬が飼い主に求める3つのこと

十分な精神的刺激

賢い犬種は毎日同じ散歩コースだけでは物足りません。「今日は新しい公園に行ってみよう」「嗅覚を使ったゲームをしよう」といった変化が必要です。週に2〜3回は新しいコマンドを教えたり、知育玩具をローテーションしたりすると、犬の満足度が格段に上がります。

一貫性のあるコミュニケーション

頭の良い犬ほど飼い主の矛盾に敏感です。「今日はソファでOKなのに、明日はダメ」といった態度は混乱の元。家族間でルールを統一し、コマンドの言葉も変えないようにしましょう。

役割と達成感

牧羊犬や狩猟犬として育てられた犬種は特に、「仕事」を求める傾向が強いです。「お買い物カゴを運ぶ」「新聞を持ってくる」など、小さな役割を与えると喜びます。アジリティやノーズワークといったドッグスポーツもおすすめです。

【タイプ別】あなたに向いている犬種は?

犬種のおすすめ

忙しい一人暮らし向け

仕事で家を空けることが多い方には、比較的留守番が得意で運動量が程よい犬種がおすすめです。

賢い犬種ランキングから選ぶなら、トイ・プードルパピヨンが適しています。どちらも室内で過ごすのが好きで、必要な運動量も1日30分×2回程度。

特にトイ・プードルは「1人でいる時間も穏やかに過ごせる」と評判で、アパート暮らしでも飼いやすいのが特徴です。

小さな子どもがいる家庭向け

お子さんがいるご家庭では、子供の突発的な行動に寛容で、なおかつしつけが入りやすい犬種を選びたいものです。

ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーは、子供に対して特に忍耐強く、「子供のよき保護者のように振る舞う」と評判です。どちらも服従知能が高く、基本的なしつけが比較的早く身に付くので、子育てで忙しいご家庭でも無理なくトレーニングができます。

毎日たっぷり運動できる人向け

アウトドアが好きで毎日2時間以上散歩できる方には、ボーダーコリーオーストラリアン・キャトルドッグといった牧羊犬種が最適です。

これらの犬種は並外れたスタミナと作業意欲を持ち、アジリティやディスクドッグなどのスポーツを一緒に楽しめます。「週末は山登りに連れて行きたい」というアクティブな方には、まさに理想の相棒と言えるでしょう。

初心者でも扱いやすい穏やかな犬種も紹介

初めて犬を飼う方には、シェットランド・シープドッグゴールデン・レトリバーがおすすめです。

シェルティは中型犬ながらしつけが入りやすく、警戒心が強すぎず、家族に対してはとても愛情深い性格です。抜け毛はありますが、週2~3回のブラッシングで十分美しい被毛を保てます。

賢い犬を育てるために大切な4つのこと

子犬

子犬の頃からの信頼関係づくり

賢い犬種ほど、早期の社会化と信頼関係の構築が重要です。生後3~12週齢の社会化期に様々な人・物・環境に触れさせることで、将来の問題行動を予防できます。

「子犬のうちは家で静かに過ごさせた方がいい」と思われがちですが、実は逆。ワクチンプログラムが終わる前でも、抱っこで外に出たり、優しい人に会わせたりするのがおすすめです。

十分な運動と刺激を与える環境

賢い犬種に必要なのは、体の運動だけでなく脳の運動も同じくらい重要です。毎日同じコースを散歩するだけでは、すぐに退屈してしまいます。おすすめは3種類の散歩をローテーションする方法です。

3種類の散歩方法
  • 探索散歩:15~20mごとに止まり、嗅ぎたいだけ嗅がせる
  • トレーニング散歩:「止まれ」「待て」を交えながらリーダーウォーク
  • 社交散歩:犬と挨拶させたり、賑やかな場所を通ったり

知育玩具・トレーニングの活用

1時間も散歩できない日は、室内でできるノーズワークがおすすめです。フードをタオルで包んだり、家中に隠したりするだけで、15分の探索が立派な脳トレになります。特にプードルやパピヨンは、こうした頭を使うゲームを喜びますよ。

怒るより、褒めて伸ばすしつけ法

賢い犬種ほど、罰よりもご褒美に反応します。なぜなら、彼らはこれをすれば良いことがあると学習する方が、これをしたら怒られると考えるよりもはるかにやる気が出るからです。

特にボーダーコリーやシェパードのような作業意欲の高い犬種は、褒められることで最大の能力を発揮します。

悪いことをした時は、無視が効果的です。吠えて要求してきたら完全に背を向ける、飛びついてきたら動きを止める、といった対応を一貫して行うことで、その行動=何も得られないと学習させます。時間はかかりますが、この方法なら信頼関係を損なわずに問題行動を改善できます。

賢い犬種に関するよくある質問

Q:世界でいちばん頭がいい犬ってどの犬種?

一般的に「世界一賢い犬」として知られているのはボーダーコリーです。理解力や判断力に優れ、しつけも入りやすいため、警察犬や牧羊犬としても活躍しています。

Q:頭がよくて飼いやすい犬ってどんな犬ですか?

賢さと飼いやすさのバランスが取れている犬種としては、プードルやゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどが人気です。理解力が高く、しつけもスムーズに進めやすいため、初心者の方にも向いています。

Q:犬のIQって人間の何歳くらいに相当するの?

一般的に犬の知能は人間の2〜3歳児くらいに相当すると言われています。言葉の理解や感情の表現、状況判断などができ、しっかり飼い主さんの言葉や表情も読み取っています。想像以上に賢い存在ですね。

Q:地頭が良い犬ってどんな特徴がありますか?

地頭が良い犬は、初めての状況でも臨機応変に対応できたり、自分で考えて行動する力がある子です。観察力や記憶力にも優れていて、人の行動をよく見ています。トレーニングが楽しく進むのも特徴です。

Q:犬と猫、どっちが賢いの?

犬と猫は「賢さ」のタイプが異なります。犬は人の指示に従うのが得意で、共同作業に向いています。猫は自立心が強く、自分の判断で動くのが得意。どちらも違った魅力と知性を持っていますよ。

まとめ

犬選びで最も大切なのは、ランキングや見た目ではなく「あなたのライフスタイルに合っているか」ということです。アクティブな人には働き者のボーダーコリー、穏やかな家庭には優しいゴールデンが向いているように、犬種ごとの特性とあなたの生活環境がマッチするかが重要。10年以上のパートナーとして、焦らず慎重に検討しましょう。犬の知能は育て方次第でさらに伸びます。まずは「どんな毎日を一緒に過ごしたいか」から考えてみてください。

 

PETTENA編集部

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