キャバリア犬は飼いやすい?後悔しないためのポイント&病気・臭い・性格まで解説|PETTENA
キャバリア犬

キャバリア犬は、その優しい性格と美しい特徴で多くの人に愛される小型犬です。本記事では、性格や特徴を詳しく解説するとともに、選び方や気をつけたい病気についてもわかりやすく紹介します。

 

キャバリア犬とは?その歴史と人気の理由

キャバリアの歴史:王室で愛された犬種の魅力

キャバリアキングチャールズスパニエルは、16~17世紀にイギリスの王室や貴族に愛された犬種です。

特にチャールズ1世やチャールズ2世がこの犬を好んでいたことが知られています。当時のキャバリアは、宮廷生活の中で膝の上でリラックスする姿が絵画に描かれ、その優雅で親しみやすい性格が特徴でした。

一時は他のスパニエル種との交配が進み、原型が失われかけましたが、20世紀初頭に愛好家たちの努力によって現在の姿に復元されました。

 

2025年も小型犬として人気の理由

キャバリアは、その穏やかな性格と飼いやすさから、2025年も多くの飼い主に愛されています。

家庭環境を問わず適応力が高く、子どもや高齢者とも良好な関係を築ける点が大きな魅力です。

また、日々のしつけがしやすく、初心者にも向いているため、多忙な現代人にとって理想的なパートナーです。

さらに、美しい外見愛らしい性格がSNSでも注目を集め、小型犬の中でも高い人気を誇っています。

 

キャバリア犬の種類と特徴

キャバリアは、毛色の違いによっていくつかの種類があります。代表的なものには、赤白の「ブレンハイム」黒と茶色の「ブラック&タン」全身が赤茶色の「ルビー」白地に黒と茶色が混じった「トライカラー」があります。この多彩な毛色と美しい被毛が大きな特徴の一つです。

また、キャバリアは小型犬らしいコンパクトな体型ながら、活発で遊び好きな一面も持っています。一方で、甘えん坊で飼い主に寄り添う性格があり、家庭犬として理想的なパートナーと言えるでしょう。

キャバリア犬の種類

 

キャバリアの性格:飼い主にぴったりな優しい性格とは

愛される理由:人懐っこい性格と飼いやすさ

キャバリアは、人懐っこく温厚な性格が特徴です。初対面の人にもフレンドリーに接し、他の動物とも仲良くできるので、多頭飼いにも向いています。

その穏やかな性格から家庭内のトラブルが少なく、初めて犬を飼う方や小さな子どもがいる家庭でも安心して育てられます。

また、しつけも覚えやすく、初心者でも手間をかけずに基本的なルールを教えることができます。

 

他の小型犬との違い:気になる性格の特徴

キャバリアの特徴は、他の小型犬に比べて落ち着いていて無駄吠えが少ないことです。多くの小型犬が持つ活発さや自己主張の強さに対して、キャバリアは控えめで飼い主に従順です。

ただし、甘えん坊な一面があり、飼い主と過ごす時間を求めるため、長時間の留守番が続くとストレスを感じることがあります。そのため、適切なケアが必要です。

 

飼い主として知りたい、しつけのポイント

キャバリアは知能が高く、基本的なしつけが比較的簡単です。特に褒められることが好きなので、ポジティブなアプローチでしつけを進めると効果的です。

たとえば、トイレトレーニングや「おすわり」などの基本的なコマンドは、ご褒美を使って教えることでスムーズに習得できます。

また、キャバリアは人と一緒にいることを好むため、日常的なコミュニケーションを大切にし、孤独を感じさせないようにすることが重要です。

キャバリア犬の性格

 

キャバリア犬の特徴:見た目と行動のポイント

小型犬ならではのかわいらしい外見の魅力

キャバリアの魅力の一つは、その愛らしい外見です。小型犬として、バランスの取れた体型を持ち、豊かな被毛と大きな瞳が特徴です。長い耳と優雅に流れる毛は、まるで王室犬のような印象を与えます。

小さな体ながら堂々とした姿勢を見せるキャバリアは、飼い主に愛され、その可愛らしい外見で癒しを与えてくれます。

 

注意したい特徴:つい見逃しがちな健康の気になる点

キャバリアは健康面でも気を付けるべき点があります。

特に、小型犬に多い心臓病膝の脱臼(膝蓋骨脱臼)はよく見られる問題です。これらの病気は早期発見が重要なので、定期的な獣医の検診を受けることが勧められます。

また、肥満にも注意が必要で、適切な食事管理と運動が健康維持に欠かせません。健康状態をチェックする際は、日々の食事や運動量にも気を配りましょう。

 

子犬時代から成犬までの成長の流れ

キャバリアの子犬時代はとても愛らしく、成長する過程で飼い主との絆が深まります。

生後2ヶ月頃から新しい環境に慣れ、しつけを始めることができます。子犬時代は好奇心旺盛で、遊びながら学ぶことが多いです。成犬になると、体型はスリムで筋肉質になり、落ち着いた性格を見せ始めます。

一般的に、キャバリアは2歳頃から本格的に落ち着きを見せ、穏やかで安定した性格に成長します。成長を見守りながら、適切なしつけや運動を行うことが、健康で幸せな生活の鍵となります。

キャバリアキングチャールズスパニエル

 

キャバリア犬を飼う前に知っておきたいこと

賢い選び方:優良ブリーダーの見つけ方とポイント

キャバリア犬を飼う際、優良ブリーダーから購入することは非常に重要です。優良ブリーダーは、犬の健康や性格を十分に考慮し、適切な飼育環境を提供しています。

購入前に、犬の親犬やその健康状態を確認し、必要な健康診断が行われているかをチェックすることが大切です。

ブリーダーは、犬が生まれた月やその後の成長過程についても説明してくれるはずです。信頼できるブリーダーは、犬の健康に関する詳細な情報を提供し、飼い主としての責任をしっかりとサポートしてくれます。購入後も、健康やしつけに関するアドバイスを受けることができます。

 

ジャパンケネルクラブ公認ブリーダーを利用する利点

ジャパンケネルクラブ(JKC)公認のブリーダーを選ぶことは、健康で適切に育てられたキャバリア犬を迎え入れるための確かな方法です。

JKC公認ブリーダーは、犬の血統や健康管理に関して厳しい基準を満たしており、遺伝的疾患や体調管理が徹底されています。特にキャバリアは、僧帽弁閉鎖不全(心臓疾患)や脊髄空洞症など、遺伝的にかかりやすい病気がありますが、信頼できるブリーダーから購入すれば、これらの病気のリスクを減らすことができます。

また、JKC公認ブリーダーは犬の社会化を重要視し、健康診断の記録や予防接種も適切に管理しているため、飼い主として安心して迎え入れることができます。

 

キャバリア犬の種類や健康チェックの重要性

キャバリア犬にはトライカラーやブレンハイムなど、毛色の違いによる種類がありますが、どの種類も健康管理が非常に重要です。

特にキャバリアは、小型犬であるため、体重管理が必要であり、適切な食事と運動が求められます。体高は約30cm、体重は平均して5~8kg程度ですが、肥満になりやすいため、定期的な散歩や運動を欠かさないようにしましょう。

また、健康診断を定期的に受けることも重要です。特に、僧帽弁閉鎖不全や心房・心室の間の異常など、心臓に関する疾患の早期発見が飼い主としての責任です。咳や呼吸困難といった症状が見られた場合、すぐに獣医に相談しましょう。

キャバリア犬は愛玩犬として人気ですが、その健康を守るためには飼い主の愛情と細やかな注意が必要です。

特に、心臓や骨に関わる病気は早期発見が重要で、症状が軽いうちに対処することで、健康寿命を延ばすことができます。

キャバリアの平均寿命はおおよそ12年から14年ですが、健康管理次第で長生きすることができます。

可愛い子犬

 

注意すべき病気と健康管理のコツ

小型犬特有の病気:キャバリアがかかりやすい疾患とは?

キャバリアは小型犬として愛される一方で、いくつかの特有の病気にかかりやすいことがあります。

特に注意が必要なのは、僧帽弁閉鎖不全です。これは心臓の弁が正しく閉じず、血液が逆流する病気で、進行すると心不全を引き起こす可能性があります。

さらに、キャバリアは脊髄空洞症(CM)や耳の感染症にもかかりやすいです。脊髄空洞症は脊髄に空洞ができる病気で、痛みや運動障害を引き起こすことがあります。また、小型犬特有の膝蓋骨脱臼(膝の外れ)も見られることがあります。

 

気をつけたい遺伝的病気と予防法

キャバリアに遺伝的にかかりやすい病気として、先に挙げた僧帽弁閉鎖不全や脊髄空洞症のほかに、心房細動などの心疾患や進行性網膜萎縮症といった眼疾患があります。これらの病気は遺伝的要因が強く、親犬が健康でない場合、子犬にも影響を与える可能性があります。

予防のためには、信頼できるブリーダーから犬を購入し、遺伝的に健康な親犬の情報を確認することが大切です。また、定期的な健康診断を受けることで、これらの病気を早期に発見し、進行を防ぐことができます。特に心臓病の早期発見は、病気の進行を遅らせるために重要です。

 

健康を守るために飼い主ができること

キャバリアの健康を守るためには、飼い主が日々のケアをしっかり行うことが欠かせません。

まず、定期的な健康診断を受けさせ、心臓や関節の状態をチェックすることが重要です。特に僧帽弁閉鎖不全などの心臓病は早期発見がカギとなります。

また、バランスの取れた食事適度な運動も健康維持には欠かせません。肥満が病気を引き起こすことが多いため、体重管理も大切です。毎日の散歩や遊びはキャバリアにとってストレス解消にもなり、体力を維持するためにも必要です。

さらに、愛情深いケアと適切なしつけも、キャバリアが健康で幸せに暮らすためには欠かせません。

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キャバリアと楽しく暮らすために

多頭飼いや他ペットとの相性

キャバリアは基本的に社交的で友好的な性格のため、多頭飼いにも向いている犬種と言えます。特に同じキャバリア同士だと、お互いのテンポが合いやすく、穏やかに過ごせる傾向があります。

ただ、どんなに相性の良い犬種でも、いきなり同じ空間に放すのは避け、まずは匂いを嗅がせたり、リードをつけた状態でゆっくりと対面させたりする慎重なステップが必要です。

他ペットとの相性で気を付けたいのは、キャバリアはもともと鳥猟犬として活躍していた歴史があるため、小動物に対しては狩猟本能が目覚めてしまう可能性がある点です。うさぎやハムスターなどの小動物と一緒に飼う場合は、必ず別々のスペースで管理し、目を離さないようにしましょう。

猫との相性は個体差が大きいですが、子犬の頃から一緒にいる場合は比較的うまくやっていけるケースが多いようです。

多頭飼いを成功させる秘訣は、順位付けを明確にすることです。キャバリアは穏やかですが、縄張り意識が全くないわけではありません。餌やおもちゃの取り合いが起こらないよう、それぞれのスペースを確保してあげると良いでしょう。

また、どうしても相性が合わない場合は無理に同居させず、別々の部屋でローテーションさせるなどの工夫も必要です。

留守番や旅行時の注意点

キャバリアは寂しがり屋というイメージを持つ方も多いと思いますが、実は適切に対処すればお留守番も上手にこなしてくれる犬種です。

ポイントは、子犬の頃から短時間のお留守番に慣れさせ、少しずつ時間を延ばしていく段階的なトレーニング。いきなり長時間の留守番をさせると、分離不安(飼い主と離れることへの強い不安)が生じやすくなります。

旅行や帰省時にキャバリアを連れて行く場合は、移動手段に合わせた準備が必要です。車移動の場合は、クレートトレーニングを事前に行い、車酔いしないよう出発2時間前までに食事を済ませておきましょう。

新幹線や飛行機を利用する場合は、各交通機関のペット同伴ルールを必ず確認します。特に夏季の高温期は熱中症リスクが高まるため、移動時間帯にも配慮が必要です。

どうしても同伴できない場合の選択肢として、ペットホテルやペットシッターを利用する方法もあります。キャバリアは環境の変化に敏感な面もあるので、初めての場所に預ける前にはお試し宿泊をさせたり、飼い主の匂いがついたタオルを持たせたりすると落ち着きやすくなります。

よく鳴く?鳴き声の傾向と対処法

キャバリアは比較的無駄吠えが少ない犬種として知られていますが、全く吠えないわけではありません。よくある鳴き声のパターンとしては、飼い主の帰宅を喜んでの高音の吠え、インターホンに反応しての警戒吠え、要求を通すための持続的な吠えなどです。

特に注意したいのは要求吠えへの対応です。可愛いからと吠えるたびに要求を叶えていると、吠えれば願いが叶うと学習し、エスカレートする可能性があります。

対策としては、吠えている間は完全に無視し、静かになった瞬間に褒めたり要求に応えたりするのが効果的。根気が必要ですが、一貫した態度で接することが大切です。

インターホンに反応して吠える場合は、吠えるきっかけを作らない環境整備も有効です。チャイム音を変更したり、宅配ボックスを設置して配達員が来ても鳴らさなくて済むようにしたりする工夫があります。

また、「おすわり」や「待て」などの代替行動を教え、吠える代わりにそちらをさせるように導くのも良い方法です。

トリミングは必要?体臭ケアのコツ

キャバリアの魅力の一つである絹のような美しい被毛を保つためには、定期的なグルーミングが欠かせません。特に耳周り、足の裏、尻尾の付け当たりは毛が絡まりやすいので、毎日少しずつブラッシングする習慣をつけると良いでしょう。ブラシは柔らかいラバーブラシやスリッカーブラシがおすすめです。

トリミングは必須ではありませんが、特に夏場はサマーカットにしてあげると快適に過ごせます。ただし、キャバリアの被毛は紫外線から皮膚を守る役割もあるので、刈りすぎには注意。プロのトリマーさんに相談しながら、適度な長さに調整してもらいましょう。

気になる体臭ケアで重要なのは、耳のお手入れです。キャバリアは垂れ耳のため通気性が悪く、耳垢がたまりやすい特徴があります。週に2-3回は耳の中をチェックし、専用のイヤークリーナーで優しく拭いてあげてください。臭いが気になる、耳を頻繁に掻くなどの症状がある場合は、外耳炎の可能性もあるので早めに動物病院を受診しましょう。

その他の体臭対策としては、歯磨き習慣も効果的です。キャバリアは歯周病になりやすいため、できれば毎日、難しければ週に3-4回は歯磨きをしてあげたいものです。デンタルガムやおもちゃを活用しながら、無理のない範囲で口腔ケアを続けましょう。被毛のベタつきが気になる時は、低刺激の犬用シャンプーで月に1-2回を目安に洗ってあげると清潔さが持続します。

よくある質問

Q:キャバリアって初心者でも飼いやすい犬ですか?

はい、キャバリアはとても飼いやすい犬種です。
人懐っこくて穏やかな性格なので、初めて犬を飼う方や小さなお子さんがいるご家庭、高齢の方にも向いています。ただし、甘えん坊なので一人ぼっちは苦手。できるだけ一緒に過ごせる環境をつくってあげましょう。

Q:キャバリアはどんな病気に注意すればいいですか?

心臓の病気「僧帽弁閉鎖不全症」にかかりやすいことで知られています。
これは年齢とともに発症しやすくなる病気で、こまめな健康チェックが大切です。信頼できるブリーダーさんから迎えたり、定期的な動物病院での検診を心がけると安心ですよ。

Q:キャバリアって体臭が強いって本当?

体臭が特別強い犬種ではありませんが、耳や皮膚のお手入れをさぼるとにおいが出やすくなります。
特にたれ耳なので、耳の中が蒸れやすいんです。週に1〜2回のブラッシングと、月に1回程度のシャンプー、耳掃除をこまめにすれば、においはほとんど気になりませんよ。

まとめ:キャバリア犬との素敵な暮らしを始めよう

キャバリアは、優れた性格と美しい特徴を持つ小型犬です。飼いやすく愛らしいため人気がありますが、心臓病や脊髄空洞症などの病気にかかりやすいので、健康管理と信頼できるブリーダーの選定が大切です。

そんなキャバリアと一緒にお出かけする際に便利なのが、PETTENAのペットカートです。ペットカートは、キャバリアのような小型犬に最適で、長時間のお出かけやお散歩中でも犬に負担をかけずに快適に移動できます。愛犬とのお出かけをより楽しく、安心して楽しむために、PETTENAのペットカートをぜひ活用してください。

PETTENA編集部

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