犬の去勢後、回復までの注意点は?術後ケアとNG行動を解説|ぺテナ
犬の去勢手術
愛犬の去勢手術後、どのようにケアすればいいか気になりますよね?実は、術後の回復にはちょっとしたコツが必要です。この記事では、愛犬が早く元気になるための術後ケアのポイントや、絶対に避けたいNG行動をわかりやすく解説します!

犬の去勢後に必要なケア

去勢手術を受けた後、愛犬がスムーズに回復できるように、適切なケアが必要です。術後の回復スケジュールや気をつけるべき行動を知っておくことで、不安を減らし、安心してサポートできます。

去勢手術後の回復期間はどれくらい?

一般的に、去勢手術後の回復期間は1〜2週間が目安です。手術当日は麻酔の影響でぼんやりしていたり、食欲が落ちたりすることがあります。翌日以降は少しずつ元気を取り戻しますが、傷口が完全にふさがるまで約10〜14日かかるので、それまでは安静が必要です。

回復スケジュールの目安

術後1〜3日:安静が最優先。食欲が落ちることもあるが、少しずつ回復。
術後4〜7日:普段の生活に戻り始めるが、激しい運動はNG。
術後10〜14日:傷口がふさがり、エリザベスカラーが外せることも。
1カ月後:体調が安定し、手術前とほぼ同じ生活に。
ただし、回復のスピードは犬によって異なります。傷口の赤みや腫れ、痛がる様子が続く場合は、早めに動物病院に相談しましょう。

去勢後に注意すべき犬の行動とは?

傷口を舐める・噛む
犬は違和感を覚えると、傷口を舐めたり噛んだりすることがあります。しかし、これが原因で傷口が開いたり、感染したりすることも可能です。術後はエリザベスカラーや術後服を活用し、傷口を守ることが大切です。「エリザベスカラーを嫌がる場合は、柔らかいタイプや術後服を試す」のもおすすめ。
興奮しすぎる・走り回る
手術から数日経つと元気が戻り、走り回りたがることもあります。でも、術後すぐの激しい動きは傷口の負担になり、回復を遅らせる原因になります。滑りにくいマットを敷いたり、ゲートを使って運動量をコントロールしたりして、安全に過ごせる環境を整えましょう。
食欲がない・元気がない
術後1〜2日は、麻酔の影響で食欲が落ちることがあります。無理に食べさせる必要はありませんが、48時間以上何も食べない場合は獣医師に相談してください。また、「ぐったりしている」「傷口から膿が出る」などの異変があれば、早めの受診が安心です。
去勢後の回復をスムーズにするには、無理をさせず、愛犬のペースに合わせたケアが大切。優しく見守りながら、少しずつ元の生活に戻していきましょう。
犬が元気ない

犬の去勢後の食事と栄養管理

去勢後の食事管理のポイント

去勢をするとホルモンバランスの変化により、筋肉量が減り、消費カロリーが低下します。そのため、去勢前と同じ食事量を続けると、体重が増えやすくなるので注意が必要です。
カロリーコントロールが鍵
①食事の量を約10〜20%減らすのが理想
②低カロリー・高たんぱくなフードを選び、筋肉の維持をサポート
去勢後に適したドッグフードの選び方
①「去勢犬・避妊犬用フード」を活用するのもおすすめ
②高たんぱく・低脂肪のフードで、筋肉量を保ちつつ体重管理

術後の食欲不振…無理に食べさせるべき?

手術後、麻酔の影響やストレス、痛みが原因で食欲が落ちることがあります。通常、1〜2日で回復しますが、48時間以上食べない場合は獣医師に相談しましょう。
食欲を取り戻すための工夫
①ぬるま湯でふやかす
②いつものフードにトッピング
③少量ずつ手で与える
犬の去勢後の食事

去勢後の運動と生活リズム

去勢手術後は、傷口の回復を優先しながら、少しずつ普段の生活に戻していくことが大切です。特に散歩のタイミングやストレスを溜めない工夫を知っておくことで、愛犬が安心して回復できます。

術後の散歩はいつから始められる?

散歩の再開は手術後1週間が目安ですが、犬の様子を見ながら慎重に進めることが大切です。
散歩再開のポイント
①術後3日間は安静に過ごす
②1週間後から短時間の散歩を再開(10〜15分程度)
③完全に傷口がふさがるまで(約2週間)は激しい運動を避ける
軽い運動の重要性と過度な運動のリスク
散歩は、適度な運動で血流を良くし、回復を促す効果もあります。しかし、無理に動かしすぎると、傷口が開いたり、炎症を引き起こしたりするリスクも。最初はゆっくり歩き、負担の少ないペースを心がけましょう。

ストレスを溜めないための工夫

術後の安静期間が続くと、運動不足や環境の変化でストレスが溜まりやすくなります。適度な刺激を与えて、気分転換をしてあげることが大切です。
室内でできる遊び
①知育トイを活用し、頭を使う遊びでエネルギーを発散
②マッサージでリラックス効果&スキンシップを強化
精神的なケア
①飼い主はたくさん声をかけて安心感を与える
②クッションやお気に入りの毛布を用意して、静かで落ち着ける環境を作る
犬の去勢後

去勢後に気をつけるべきNG行動5選

激しい運動をさせる

去勢手術後、傷口が完全に治る前に激しい運動をさせると、傷口が開いたり炎症を引き起こすことがあります。軽い散歩から始め、無理のない運動を心がけましょう。

シャンプーをする

術後すぐにシャンプーをすると、傷口に水や細菌が入り、感染症のリスクが高まります。術後1週間はシャンプーを避け、優しく拭く方法を試してみましょう。

食事を急に変える

去勢後は食事の変化に敏感になることがあります。急にフードを変えると、胃腸に負担をかけてしまうため、少しずつ新しいフードに移行することが重要です。

散歩をすぐに再開する

術後すぐに散歩を再開すると、回復が遅れる可能性があります。最低でも術後1週間は激しい運動を避け、傷口が完全に治るまで無理をしないようにしましょう。

傷口を放置する

傷口を放置すると、炎症や感染を引き起こす原因になります。傷口が赤く腫れたり、膿が出るようならすぐに動物病院に相談しましょう。
去勢後のNG行動

犬の去勢後に起こりやすい問題とその対策

去勢後に性格は変わる?攻撃性や甘えん坊になる可能性

去勢後、攻撃性が減少することが多いですが、甘えん坊になる犬もいます。ホルモンの変化により、飼い主に対してより依存的になることも。過度な甘えが気になる場合は、規則正しい生活としっかりとしたしつけが重要です。

去勢後のトイレトラブル…トイレの失敗が増える?

去勢後、ホルモンバランスの影響でトイレトラブルが起こることがあります。特にマーキングが減る一方で、トイレの失敗が増える場合も。トイレトレーニングの見直しが必要で、ポジティブな強化法を取り入れると効果的です。

まとめ

犬の去勢後は、回復期間中の適切なケアが重要です。安静を保ち、傷口の感染を防ぐために無理な運動やシャンプーは避けましょう。食事や散歩のタイミングにも注意を払い、愛犬が安心して回復できる環境を整えてあげることが大切です。
PETTENA編集部

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