コーギーの性格や特徴って?飼い方のコツやかかりやすい病気を解説|PETTENA
コーギー犬
お尻が食パンのように見えるコーギーは、その可愛らしい外見と賢い性格で人気の犬種です。この記事では、コーギーの魅力はもちろん、飼い方のコツや注意点まで、初心者にもわかりやすく紹介します。

コーギーとは?

ウェルシュ・コーギーの誕生と歴史

コーギーといえば、短足で愛嬌たっぷりのルックスが特徴の人気犬種ですが、実はその歴史はとても古く、紀元前1200年頃までさかのぼると言われています。

ウェルシュ・コーギーはその名の通り、イギリスのウェールズ地方で生まれた牧畜犬で、牛や羊の群れを誘導する「ヒーラー(牧畜犬)」として活躍していました。

面白いのは、コーギーの短足!あの体型は偶然ではなく、牛に蹴られないようにあえて低い姿勢を保てるよう進化した結果なんですよ。現地では「コーギー」という名前も「小人の犬」を意味する"cor gi"に由来していて、まさに特徴を表した名前と言えますね。

12世紀頃には既に現在のコーギーの原型ができあがっていたとされ、1930年代にイギリスのケネルクラブで正式に犬種として認定されました。特にイギリス王室で愛されていたことで世界的に知名度が上がり、今では家庭犬としても大人気です。

ペンブロークとカーディガンの違い

コーギーには2種類あるについて聞いたことはありませんか?実はウェルシュ・コーギーには「ペンブローク」と「カーディガン」の2種類があります。見た目がよく似ているので混同されがちですが、実はいくつかの明確な違いがあるんです。

まず見た目の違いですが、ペンブロークにはしっぽがありません。一方カーディガンにはふさふさの長いしっぽがあります。

耳の形も少し違い、ペンブロークはやや尖った三角形、カーディガンは大きめで丸みを帯びています。体格的にはカーディガンの方がやや大きく、骨太な印象です。

性格の違いも興味深いところです。ペンブロークは明るく活発、人懐っこい性格で、初対面の人にもすぐに懐く社交的な子が多いです。一方カーディガンはやや落ち着いた性格で、警戒心が強め。家族には深い愛情を示しますが、初対面の人には少し距離を置く傾向があります。

飼い主さん目線で言うと、ペンブロークは「一緒にアクティブに過ごしたい」方に、カーディガンは「穏やかに暮らしたい」方に向いているかもしれません。どちらも賢くしつけが入りやすいので、初心者の方でも比較的飼いやすい犬種と言えますね。
ペンブローク

フラッフィーの紹介

最近SNSなどで話題になっている「フラッフィーコーギー」をご存知ですか?これは通常のコーギーよりも長くふわふわの被毛を持つ個体の通称で、正式名称ではありませんが、その愛らしい見た目から大人気です。

フラッフィーは遺伝的な要因で長毛になるもので、確率的にはかなり珍しく、生まれてくるコーギーのうち約5%程度と言われています。

見た目はまるでぬいぐるみのようで、特に耳や胸元、しっぽの毛が長く伸びるのが特徴です。歩くたびにふわふわの毛が揺れる様子は本当に可愛らしいですよ。

ただし、フラッフィーはドッグショーに出陳できないなど、正式な犬種標準からは外れる存在なので、ブリーダーさんによっては意図的に繁殖を避けている場合もあります。
フラッフィーコーギー

コーギー犬の魅力と性格

笑顔&プリプリのおしり

コーギーといえば、何と言ってもあの「笑顔」と「プリプリしたおしり」が最大の魅力ですよね!

コーギーの笑顔は特別で、口角がキュッと上がり、目も細めて本当に楽しそうな表情を見せてくれます。SNSでも#コーギー笑顔 のハッシュタグでたくさんの幸せな写真が投稿されています。

そしてあのモコモコのおしりは、短足で歩く姿と相まって、見ているだけで思わず笑みがこぼれてしまいます。

コーギー犬の性格

明るく賢い性格
コーギーは、その愛らしい外見だけでなく、性格にも多くの魅力があります。非常に賢く、学習能力が高いため、しつけがしやすいのも特徴です。飼い主との絆を深めることを楽しむため、トレーニングや遊びを通じてコミュニケーションをとることができます。

活発な性格
もともと牧畜犬として人間と一緒に働いていた歴史があるため、活動的でエネルギーに満ちています。散歩やアクティブな遊びを好み、運動不足にならないようにすることが重要です。遊び心があり、時にはお茶目な行動を見せることも多く、飼い主を笑顔にさせる存在です。

人との相性
基本的に社交的で友好的な性格を持っており、飼い主さんにベッタリな甘えん坊さんが多いのが特徴です。
加えて、コーギーは非常に忠実で、飼い主を守ろうとする気持ちが強いです。適度な警戒心を持ち、見知らぬ人に対しては慎重になることがありますが、基本的には温和な性格です。

向いている飼い主タイプ

こんなコーギーさんに向いている飼い主タイプは、「一緒にアクティブに過ごしたい人」「たくさんコミュニケーションを取りたい人」です。

コーギーは遊びや散歩が大好きなので、毎日時間を作ってあげられる方が理想的です。また、賢いのでしつけやトレーニングを楽しめる方にもぴったりです。

一人暮らしの方でも、十分な時間を割けるのであれば問題ありませんが、あまり家を空けることが多い方は検討が必要かもしれませんね。

コーギー犬の寿命・体重

犬が走ってる

コーギーの平均寿命は12~15歳くらいで、中型犬としては比較的長生きな部類に入ります。

体重の目安はペンブロークで10~13kg、カーディガンで11~17kg程度です。小型犬から中型犬の範疇に入ります。一般的な小型犬よりはやや重めです。ただし、あの愛らしい体型のせいで、もう少し太っても可愛いかも…と思ってしまいがちですが、実は太らせすぎはダメです。

コーギーがかかりやすい病気とその予防方法

可愛いコ可愛い


股関節形成不全

コーギーは股関節形成不全にかかりやすい犬種です。この病気は股関節が正常に発達せず、痛みや関節炎の原因となることがあります。

予防法としては、適切な体重管理を行い、過度な運動を避けることが重要です。また、成長期には激しい運動を控え、獣医の指導のもとで運動量を調整することが推奨されます。

脊椎疾患

胴が長い体型のコーギー犬は、椎間板ヘルニアをはじめとする脊椎疾患のリスクが高いです。これにより、神経が圧迫され、痛みや麻痺を引き起こすことがあります。

予防には、階段の上り下りを控えさせたり、滑りやすいフローリングにはカーペットを敷くなどの対策も効果的です。また、定期的な健康診断を受けることで、早期発見につながります。

肥満

コーギーは肥満になりやすく、その結果、心臓病や糖尿病、関節のトラブルなどさまざまな健康問題が起こる可能性があります。これを防ぐには、食事の量やカロリーを適切に管理することが重要です。

また、毎日の運動を習慣化することで、理想的な体型を維持できます。

目の病気

コーギーは白内障や緑内障といった目の病気にかかりやすい傾向があります。これらの病気は視力に影響を与え、最悪の場合失明につながることもあります。

定期的な眼科検診を受けることで早期発見と治療が可能です。また、目を守るため、強い日差しの下での散歩は避けることが推奨されます。

また、皮膚が敏感な子も多く、アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎になるケースも。特にダブルコートの被毛は蒸れやすいので、皮膚トラブルには注意が必要です。

コーギーの飼い方と暮らしやすい環境づくり

コーギーの飼い方

家の中の安全対策

好奇心旺盛で活発なコーギーは、思いもよらないものをいたずらしてしまうことがあります。特に気を付けたいのは「電気コード」「小さなオモチャ」「人間の薬」などです。届く場所に置かないようにしましょう。

また、ソファからの飛び降りは腰に負担がかかるので、ステップを設置するなどの配慮が望ましいです。

散歩や運動量の目安

運動面では、1日2回、各30分~1時間程度の散歩が目安です。

ただ歩くだけでなく、ボール遊びや知育玩具を使った遊びを取り入れると、体力と知力を同時に刺激できて一石二鳥です。ドッグランで思い切り走らせてあげるのも良いでしょう。

ただし、暑い日のアスファルトは肉球を火傷する危険があるので、早朝や夕方の涼しい時間帯を選ぶのがベターです。

抜け毛対策

抜け毛対策はコーギー飼いの永遠のテーマです。ダブルコートのため、換毛期には驚くほどの毛が抜けます。

毎日のブラッシングが必須で、特にアンダーコートをしっかり取り除いてあげましょう。プロのグルーミングサロンを定期的に利用するのもおすすめです。

暑さ&寒さへの注意

コーギー犬は暑さに弱い面があるので、夏場はエアコンで25~28℃くらいに保つのが理想的。冷気が直接当たらないように注意しましょう。

逆に冬場は、床が冷たいのでペット用ヒーターや毛布を用意してあげると喜びます。特に老犬になると体温調節が難しくなるので、季節の変わり目は特に気を配ってあげたいですね。

コーギーを迎える前に知っておきたいこと

お迎え方法と価格相場

コーギーの価格相場はブリーダーからだと15~30万円ほどです。ペットショップではもう少し高めになる傾向があります。里親募集サイトを利用すれば3~5万円程度で迎えられることもあります。

ただし、価格だけで選ぶのは危険で、信頼できるブリーダーを見極めることが何より大切です。

信頼できるブリーダーや里親サイトの探し方

良いブリーダーの見分け方は、親犬の健康状態を確認させてくれる、飼育環境が清潔、遺伝病検査を実施しているなどがポイントです。

日本ウェルシュ・コーギー協会の会員ブリーダーを探すのも一つの方法です。

里親サイトなら「ペット里親会」や「ペットのおうち」が有名ですが、必ず現地で直接会ってから決めるようにしましょう。

初期費用と準備するものリスト

項目 費用目安
ケージ 1~3万円
トイレ用品 5千~1万円
食器 3千円前後
首輪・リード 5千~1万円
フード代(月) 5千~1万円
トリミング代(月) 3千~5千円
保険料(月) 3千~7千円

…などで、合計1.5~2.5万円ほど見ておくと安心です。

思わぬ病気や怪我に備えて、ペット保険への加入も検討したいですね。

子犬・成犬・シニア犬ケアガイド

犬おもちゃ

子犬期のしつけと育て方

コーギーの子犬期(~1歳)は、社会化の黄金期。この時期にたくさんの人や犬、音や環境に慣れさせることが大切です。

しつけは「オスワリ」「マテ」などの基本コマンドから始め、トイレトレーニングは根気強く続けましょう。

成犬期の健康管理

成犬期(1~8歳)は、健康管理が鍵です。適正体重を維持するため、フードの量をきちんと計量し、毎日30分~1時間の散歩を2回しましょう。

年に1回の健康診断と、歯磨き習慣で口腔ケアも忘れずに。去勢・避妊手術をしていない場合は、望まない繁殖を防ぐ配慮も必要です。

老犬期の過ごし方とケア

シニア期(8歳~)になると、運動量は自然と減ってきますが、完全にやめずに適度な散歩を続けましょう。床の滑り止めや段差解消など、住環境の見直しも重要です。

認知症予防には新しいおもちゃで脳を刺激してあげるのも効果的です。老犬用フードに切り替え、食事量や内容も見直しましょう。定期的な血液検査で内臓機能をチェックするのが理想的です。

コーギーに向いている暮らし方診断

「あなたのライフスタイルにコーギーは合う?」をチェックしてみましょう。

Q1. 毎日1~2時間の散歩時間を確保できますか?
コーギーは運動量が多いので、これが必須です。

Q2. 抜け毛対策(毎日のブラッシング、掃除)を厭いませんか?
ダブルコートの抜け毛は覚悟が必要です。

Q3. マンション住まいの場合、吠え対策に取り組めますか?
牧畜犬の血から警戒吠えする子も。しつけが重要です。

Q4. 10年以上の付き合いを考えられますか?
コーギーの平均寿命は12~15年。最後まで面倒を見られるか。

Q5. 暑さ対策(夏場のエアコン管理)ができますか?
暑さに弱いので、温度管理は必須です。

3つ以上「はい」がある方はコーギーとの生活に向いているかもしれません。2つ以下の方は、もう一度ライフスタイルを見直すか、別の犬種を検討した方が良いかも。

コーギーは確かに可愛いですが、その特性を理解した上で迎えることが、幸せな共同生活の第一歩です。

コーギーにおすすめの便利グッズ

抜け毛対策にぴったりのブラシ

短毛だけど意外と抜け毛が多いコーギーには、しっかり毛をとってくれるブラシがあると安心です。

腰にやさしいペットカート

胴長な体型のコーギーは、無理な階段の上り下りで腰に負担がかかることも。移動に便利な軽量カートはお出かけにも。
軽量ペットカート
ワンタッチ折りたたみ軽量ペットカート- NEWTON

食べ過ぎ防止の知育トイ

食欲旺盛なコーギーには、食べるスピードを調整できるおもちゃもおすすめ。

雨の日も快適!防水ウェア

お散歩が欠かせないコーギーには、防水加工のおしゃれウェアがあると安心です。

階段用スロープ

コーギーは胴が長く足が短いため、階段の昇り降りが腰に負担をかけます。スロープを設置することで、移動時の負担を軽減できます。
ペットステップ
犬用3段ペットステップ


よくある質問

Q: コーギーの食事量の目安は?

体重1kgあたり60~80kcalが基本です。10kgのコーギーなら1日600~800kcal。ただし運動量や年齢で調整が必要。肥満予防のため、必ず計量カップで正確に量りましょう。

Q: 運動不足解消に良い遊び方は?

牧畜犬の本能を刺激する「追いかけ遊び」が最適!「フラッター(布きれ)」を使った遊びや、知育玩具「コング」にフードを入れて与えるのもおすすめ。1日合計1~2時間の運動を心がけて。

Q: 吠え癖のしつけで困っています...

コーギーは警戒吠えしやすい犬種。効果的なのは「吠えても要求が通らない」と学習させること。吠えても無視し、静かになったら褒めるのを繰り返しましょう。プロのトレーナーに相談するのも手です。

Q: 多頭飼いする際の注意点は?

相性を見るために必ず中立の場所で対面させましょう。最初は別々のスペースで生活させ、徐々に距離を縮めるのがコツ。特に同姓同士だとケンカになりやすいので注意が必要です。

 

まとめ

ウェルシュコーギーカーディガンは、明るくエネルギッシュな性格が特徴の牧羊犬で、飼い主への愛情が深い犬種です。歴史的にイギリス・ウェールズで牛の管理に活躍した背景を持ち、短い足と長い胴が姿のポイントです。

健康管理では肥満や股関節の病気に注意が必要で、毎日の散歩やしつけをしっかり行いましょう。飼い方のコツや必要な注意点について、獣医師やブリーダーから情報を参考にして、ペットとの良好な関係を築いてください。
PETTENA編集部

PETTENA編集部は、ペットとその飼い主がより良い生活を送れるよう、専門的な知識に基づいた信頼性のある情報を提供するチームです。特に、ペットカートを中心に、安全で楽しいお出かけをサポートするコンテンツをお届けしています。