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犬の発情期とは?サイン・対処法・必要なケアを完全解説|PETTENA
「愛犬が急に落ち着きをなくしたり、出血が見られたり…これって発情期?」犬の発情期は、飼い主さんにとって悩みや不安が多い時期です。この記事では、発情期のサインや対処法、必要なケアをわかりやすく解説します。
犬の性成熟と発情周期
犬はいつ性成熟するのか?
犬の性成熟は、一般的に生後6ヶ月から1年くらいの間に迎えます。
性成熟を迎えると、オスは精子を生成し、メスは発情期を迎えるようになります。
犬の発情期とは何か
発情期、いわゆる「ヒート」は、メス犬が繁殖可能な状態になる時期のことです。この期間は、メス犬の体が妊娠に備えるため、ホルモンの変化が起こります。
発情期は、犬にとって重要な生理現象ですが、飼い主さんにとっては避妊や去勢を考えるタイミングでもあります。特に、望まない繁殖を防ぐためには、発情期の管理が大切です。
小型犬と大型犬の発情周期の違い
小型犬と大型犬では、発情周期にも違いがあります。
小型犬は比較的早く性成熟を迎えるため、発情期も早く始まることが多いです。一方、大型犬は性成熟が遅いため、発情期が始まるのも遅めです。具体的には、
小型犬:生後6~8ヶ月で最初の発情期を迎えることが多く、その後は年に2回ほど発情期が訪れます。
大型犬:生後12~24ヶ月で最初の発情期を迎えることが多く、発情期の間隔もやや長めで、年に1回程度の場合もあります。
のような違いがあります。

犬の発情期のサインと特徴
行動の変化
発情期に入ると、メス犬の行動には、
甘えが増える:普段より飼い主さんにべたべたと寄り添うようになったり、撫でてほしがるようになります。逆に、少し神経質になって落ち着きがなくなることも。
吠えることが増える:発情期はホルモンの影響で情緒が不安定になるため、普段より吠えたり、そわそわしたりすることがあります。
落ち着きがなくなる:家の中をウロウロしたり、外に出たがるなど、落ち着きのない行動が見られることも。
食欲の変化:食欲が減退したり、逆に増えることもあります。個体差が大きいので、愛犬の様子をよく観察しましょう。
のような変化が見られることがあります。
これらの行動変化は、発情期のホルモンバランスの影響によるものです。
身体的変化
発情期には、体にもはっきりとした変化が現れます。
陰部の腫れ:発情期の初期には、外陰部が腫れて大きくなることがあります。これは、体が繁殖に備えている証拠です。
出血:人間の生理とは異なり、少量の出血が見られることがあります。出血の量は個体差があり、ほとんど気づかない程度のこともあれば、床やベッドに付くほど目立つことも。
頻尿:発情期には、トイレの回数が増えることがあります。これは、メス犬が自分の匂いを残してオス犬にアピールするための行動です。
体調の変化:ホルモンの影響で、体温が少し上がったり、体がデリケートになることもあります。
などのサインが見られたら、発情期に入っている可能性が高いです。
これらの身体的変化は、発情期の自然な現象ですが、出血が多すぎるなど気になる症状がある場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
他の犬への影響
発情期のメス犬は、オス犬にとって強い関心の的になります。
オス犬が寄ってくる:発情期のメス犬は、フェロモンを放出するため、近くにいるオス犬が引き寄せられるように近づいてくることがあります。散歩中にオス犬が集まってくることも。
オス犬のマーキングが増える:発情期のメス犬の匂いを嗅ぎつけたオス犬は、自分の縄張りを主張するためにマーキング(尿をかける行為)を頻繁に行うことがあります。
オス犬が落ち着かなくなる:発情期のメス犬が近くにいると、オス犬も興奮して落ち着きがなくなることがあります。
のような反応が見られることがあります。

犬の発情期の期間とサイクル
1回の発情期はどのくらい続くのか?
1回の発情期は、通常約2~3週間続きます。
ただし、個体差があり、短い場合は10日程度、長い場合は4週間ほど続くこともあります。
発情期の4つの段階:
前期:外陰部が腫れ、出血が見られる時期。この期間は約7~10日間で、メス犬はオス犬を受け入れない状態です。
発情期:メス犬がオス犬を受け入れる時期。出血が減り、外陰部の腫れが少し引いてくることも。この期間は約5~9日間です。
後期:発情期が終わり、体が通常の状態に戻る時期。妊娠していない場合は、ホルモンバランスが落ち着いてきます。
休止期:次の発情期までの休止期間。この期間は数ヶ月続きます。
飼い主さんは、特に「前期」と「発情期」のサインに注意して、愛犬の状態を把握しましょう。
年に何回発情期が来る?
犬の発情期は、通常年に1~2回訪れます。ただし、小型犬と大型犬では少し違いがあります。
小型犬:年に2回ほど発情期が来ることが多く、間隔は約6ヶ月程度です。
大型犬:年に1回程度の発情期で、間隔が8~12ヶ月と長めの場合もあります。
発情期の頻度は、犬種や個体によって異なるため、愛犬のサイクルをよく観察することが大切です。

発情周期の乱れは病気のサイン?
発情期が頻繁に訪れたり、長引く場合は、何らかの健康問題が隠れている可能性があります。
発情期が頻繁に来る:年に3回以上発情期が来る場合は、ホルモンバランスの異常や生殖器系の病気が疑われます。例えば、卵巣腫瘍や子宮蓄膿症などのリスクが考えられます。
発情期が長引く:発情期が4週間以上続く場合も、ホルモンの異常や病気のサインかもしれません。特に、出血が止まらない、元気がないなどの症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診してください。
発情期が来ない:1年以上発情期が来ない場合も、ホルモンの異常やストレス、栄養不足などが原因で無発情になっている可能性があります。
異常な発情サイクルは、愛犬の健康状態を反映していることが多いので、気になる点があれば早めに専門家に相談することが大切です。
発情期の犬のケアと注意点
おうちでの対策
発情期のメス犬は、外陰部からの出血が見られることがあります。屋内での清潔管理を心がけ、愛犬がストレスを感じないようにしてあげましょう。
清潔を保つ
出血がある場合は、タオルやペット用ウェットティッシュでやさしく拭いてあげましょう。ただし、強くこすらず、デリケートな部分を傷つけないように注意してください。
生理用品の使用
ペット用の生理パンツを活用するのもおすすめです。生理パンツは、出血による汚れを防ぐだけでなく、愛犬が自分で舐めてしまうのを防ぐ効果もあります。ただし、長時間つけっぱなしにすると蒸れて皮膚トラブルの原因になるので、こまめに交換してあげてください。
ベッドやカーペットの保護
出血が気になる場合は、ベッドやカーペットにタオルやペットシーツを敷いておくと、掃除が楽になります。
散歩や外出時の注意
発情期のメス犬は、オス犬から強い関心を寄せられることがあります。
リードを短く持つ
散歩中はリードを短く持ち、愛犬が他の犬に近づかないようにしましょう。特に、オス犬が多い公園や広場は避けるのが無難です。
時間帯を選ぶ
早朝や深夜など、他の犬と出会う可能性が低い時間帯に散歩するのも一つの方法です。
自然な方法で発情期の負担を減らす方法
発情期のメス犬は、ホルモンの影響で情緒が不安定になりがちです。
おもちゃで気を紛らわせる
発情期の犬は、そわそわしたり、落ち着きがなくなることがあります。お気に入りのおもちゃで遊ばせて、気を紛らわせてあげましょう。特に、知育玩具やおやつを使った遊びは、集中力を高めるのに効果的です。
アロマでリラックス
ラベンダーやカモミールなどのアロマオイルを使い、リラックスできる環境を作ってあげるのもおすすめです。ただし、犬にとって有害なアロマもあるので、必ずペット用の安全なものを選びましょう。
適度な運動
発情期でも、適度な運動はストレス解消に役立ちます。ただし、激しい運動は避け、散歩や軽い遊びで体を動かしてあげましょう。

偽妊娠について
偽妊娠は、メス犬に見られる生理現象の一つで、妊娠していないにもかかわらず、妊娠したときのような症状が現れる状態です
偽妊娠の原因
偽妊娠は、発情期後のホルモンバランスの変化によって引き起こされます。
プロゲステロンの影響:発情期後、妊娠していなくても、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が続くことがあります。このホルモンは、体を妊娠に備えさせる働きを持っています。
プロラクチンの分泌:プロゲステロンの分泌が終わると、今度はプロラクチンというホルモンが分泌されます。このホルモンは、乳腺を発達させ、母性本能を引き起こす作用があります。
これらのホルモンの影響により、体が「妊娠している」と勘違いし、偽妊娠の症状が現れるのです。
偽妊娠時の適切な対応
乳腺のケア
優しくマッサージ:乳腺が張って痛そうな場合は、温かいタオルで優しくマッサージしてあげると、痛みが和らぐことがあります。
舐めすぎを防ぐ:乳腺を舐めすぎると、炎症を起こすことがあります。エリザベスカラーや服を着せることで、舐めるのを防ぎましょう。
巣作り行動への対応
巣作りを許す:巣作り行動は本能的なものなので、無理にやめさせようとするとストレスを与えてしまいます。安全な場所で自由にさせてあげましょう。
おもちゃを片付ける:おもちゃを赤ちゃんのように扱う行動が気になる場合は、一時的におもちゃを片付けるのも一つの方法です。
ストレス軽減
適度な運動:軽い散歩や遊びで気分転換をさせてあげましょう。ただし、激しい運動は避けてください。
安心できる環境を作る:静かで落ち着ける場所を用意し、愛犬がリラックスできる環境を整えてあげましょう。
獣医師に相談
症状が重い場合:乳腺の張りがひどい、乳汁が止まらない、情緒が非常に不安定な場合は、獣医師に相談しましょう。場合によっては、ホルモン剤や鎮静剤が処方されることもあります。
繰り返す場合:偽妊娠を繰り返す場合は、避妊手術を検討するのも一つの選択肢です。避妊手術を行うことで、偽妊娠が起こらなくなることがあります。

避妊手術・去勢手術
手術のタイミング
避妊手術や去勢手術の適切なタイミングは犬の成長や健康状態によって異なり、小型犬は生後6~9ヶ月頃、大型犬は生後12~18ヶ月頃が目安です。
個体差や獣医師の判断によって異なる場合もあるため、必ずかかりつけの獣医師と相談して決めることが重要です。
手術しない場合のリスク
メス犬のリスク
- 子宮蓄膿症
- 乳腺腫瘍
- 偽妊娠
オス犬のリスク
- 精巣腫瘍
- 前立腺疾患
- 攻撃性や脱走
発情期に関するよくある質問
Q:どのような症状があれば病院に行くべき?
発情期の犬には、通常の落ち着きがなくなる症状がありますが、出血が長引く、膿のようなおりもの、食欲不振や元気がなくなる、排尿時に痛みを感じるなど異常があればすぐに病院に相談してください。特に子宮蓄膿症などの病気の可能性があります。
Q:発情期を迎えた犬と他のペットの関係は?
発情期の犬は、他の犬やペットとトラブルが起こりやすいです。オス犬はメス犬に興奮して追いかけたり、他の犬とケンカが増えたりします。また、猫や他の動物にも神経質になることがあり、環境を整えて落ち着かせることが大切です。
Q:ホルモンバランスを整える方法はあるのか?
ホルモンバランスを整えるためには、規則正しい生活や適切な運動、バランスの取れた食事が重要です。リラックスできる環境を提供し、獣医師と相談してサプリメントの使用を考えることも一つの方法です。また、発情期のストレスが多い場合、避妊・去勢手術を検討することも有効です。
まとめ
犬の発情期は、メス犬が繁殖可能な状態になる時期で、年に1~2回訪れます。発情期には、外陰部の腫れや出血、甘えが増える、落ち着きがないなどの行動の変化が見られます。飼い主さんは、清潔管理やストレス軽減を心がけ、他の犬との接触を避けることが大切です。避妊手術を検討するのも一つの手段です。