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犬の子宮蓄膿症とは?症状・治療・予防まで徹底解説!|PETTENA
「最近、愛犬の元気がない…食欲も落ちて、水をよく飲むようになった。」そんな変化に気づいたら、それは子宮蓄膿症のサインかもしれません。この病気は進行が早く、放置すると命に関わることも。この記事では、症状・治療法・予防策をわかりやすく解説します。
子宮蓄膿症とは?
子宮蓄膿症ってどんな病気?
子宮蓄膿症とは、子宮内に細菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。特に、未避妊のメス犬がかかりやすいと言われています。
未避妊のメス犬がかかりやすいのはなぜ?
メス犬は発情期になると、ホルモンの影響で子宮の内膜が厚くなります。この時期は、細菌が子宮内に入りやすく、感染リスクが高まります。
未避妊のメス犬は、この発情周期を繰り返すため、子宮蓄膿症にかかるリスクが高くなるのです。
子宮蓄膿症の症状と早期発見のポイント
初期症状から重症化までの経過
初期症状
- 食欲不振:普段より食べる量が減る。
- 元気がない:遊びたがらない、動きが鈍い。
- 多飲多尿:水をたくさん飲み、おしっこの回数が増える。
重症化した場合の症状
- お腹の膨れ:子宮に膿がたまり、お腹が膨らんでくる。
- 嘔吐:体調が悪化し、嘔吐する場合も。
- 発熱:感染が進むと発熱することも。
「これって異常?」愛犬の異変チェックリスト
- 食欲はあるか?:急に食べなくなったら要注意。
- 元気はあるか?:普段より動きが鈍い、遊びたがらない。
- 水をたくさん飲んでいないか?:多飲多尿は子宮蓄膿症のサイン。
- お腹が膨れていないか?:触ってみて、張りや膨らみを確認。
- 嘔吐や下痢はないか?:消化器系の異常も見逃さない。
よくある勘違い:「ただの発情期」と思い込んでいませんか?
発情期のメス犬は、ホルモンの影響で普段と違う行動をとることがあります。しかし、子宮蓄膿症の初期症状と発情期の症状は似ているため、「ただの発情期」と思い込んでしまうことがあります。
例えば、食欲が落ちたり、元気がなくなったりするのは、発情期にも見られる症状です。しかし、これらの症状が長引く場合や、他の異変がみられる場合は、子宮蓄膿症を疑いましょう。

子宮蓄膿症の原因と発症しやすい犬の特徴
ホルモンバランスと病気の関係
子宮蓄膿症は、発情期に分泌されるプロゲステロンというホルモンが大きく関わっています。発情期後、プロゲステロンの影響で子宮内膜が厚くなり、細菌が侵入しやすくなります。この細菌感染が進行すると、子宮内に膿がたまり、子宮蓄膿症を発症します。
どんな犬種がかかりやすい?
ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーなどの大型犬や5歳以上のメス犬はリスクが高まります。
年齢や出産経験が影響する?
若い犬よりも、中年齢以上の犬の方が発症リスクが高いです。
また、出産経験の有無は直接的な原因ではありませんが、未避妊のメス犬は発症リスクが高くなります。
小型犬 vs 大型犬の発症傾向の違い
小型犬は比較的若い年齢で子宮蓄膿症を発症することがあり、体が小さいため症状が急速に進行することが多いです。
一方、大型犬は中年齢以上で発症することが多く、体が大きいため初期症状に気づきにくい傾向があります。

治療法:手術と薬物治療
子宮・卵巣摘出手術とは?
子宮蓄膿症の最も一般的な治療法は、子宮と卵巣を摘出する手術です。この手術は、避妊手術とも呼ばれます。
手術のメリット
根本的な治療:子宮と卵巣を摘出することで、再発のリスクがなくなります。
早期回復:適切な治療を受ければ、術後の回復が早いです。
予防効果:将来の子宮蓄膿症や他の生殖器系の病気を予防できます。
手術のリスク
手術は、高齢犬や持病のある犬にとって、麻酔のリスクが高くなることがあります。また、手術後の傷口のケアや安静が必要となるため、飼い主様のしっかりとしたサポートがとても大切です。
薬で治療できるケースはあるの?
薬物治療は、手術が難しい場合や飼い主が手術を希望しない場合に選ばれますが、再発リスクや効果の限界があります。一時的に症状を緩和できる一方で、根本的な治療にはならず、重症化した場合には不十分なことがあります。
放置するとどうなる?
子宮蓄膿症を放置すると、敗血症や多臓器不全を引き起こし、最終的には命に関わる状態になることがあります。適切な治療を受けない場合、犬の命に重大な影響を与えるリスクが高まります。

手術後のケアと家庭での過ごし方
手術後の食事管理:おすすめのフードとNG食材
おすすめのフード
消化の良いフード:術後は消化器系が弱っていることが多いので、消化の良いフードを選びましょう。獣医師が推奨する療法食も良い選択です。
高タンパク・低脂肪:体の回復を助けるために、高タンパクで低脂肪のフードが適しています。
水分補給:脱水を防ぐため、十分な水分補給を心がけましょう。
NG食材
脂っこい食べ物:消化に負担がかかるので避けましょう。
刺激の強い食材:香辛料や塩分の多い食べ物は控えてください。
人間用の食べ物:チョコレートや玉ねぎなど、犬にとって有害な食材は絶対に与えないでください。
傷口ケアと感染予防のポイント
傷口ケアでは、清潔を保ち、エリザベスカラーを使用して舐めないようにします。感染予防には、安静を保ち、毎日傷口の状態をチェックすることが重要です。
「元気がない…」術後の注意サインとは?
術後、以下のサインが見られた場合は、すぐに獣医師に相談しましょう:
食欲不振:術後数日経っても食べない。
元気がない:動きたがらず、反応が鈍い。
発熱:体温が高く、体が熱い。
傷口の異常:赤み、腫れ、分泌物がある。
嘔吐や下痢:消化器系に異常が見られる。

子宮蓄膿症を防ぐためにできること
避妊手術の適切なタイミングは?
避妊手術は、子宮蓄膿症の予防に効果的で、適切なタイミングは初回発情前、通常は生後6ヶ月頃が目安です。若齢期に手術を行うことで、回復が早く、合併症のリスクも低くなります。
定期健康診断の重要性
定期健康診断は、子宮蓄膿症をはじめとする様々な病気の早期発見に役立ちます。少なくとも年1回の健康診断を受け、血液検査や超音波検査で早期兆候をチェックしましょう。
また、獣医師と相談し、愛犬の健康状態に応じた適切な検査や予防策を検討することが大切です。
ホルモン剤の使用リスクと注意点
ルモン剤は発情期のコントロールに使用されますが、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍のリスクを高める可能性があります。
使用する際は、獣医師の指導を受け、短期間で効果を確認することが重要です。また、定期的な健康チェックを行い、長期間の使用は避けるようにしましょう。

よくある誤解と注意点
「膿が出ている=生理」と思っていませんか?
子宮蓄膿症で膿が出ている場合、それを「生理」と誤解してしまうことがあります。しかし、これは大きな誤解です。
生理と子宮蓄膿症の違い
生理(発情期):メス犬の発情期には、血液のような分泌物が出ることがありますが、これは正常な生理現象です。
子宮蓄膿症:膿のような分泌物が出る場合は、子宮蓄膿症の可能性が高いです。これは細菌感染によるもので、放置すると命に関わることもあります。
避妊手術を後回しにするとリスクが増加!
避妊手術を後回しにすると、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍のリスクが増加します。未避妊のメス犬は、発情周期を繰り返すことで子宮蓄膿症のリスクが高まり、避妊手術が遅れると乳腺腫瘍のリスクも高くなります。
愛犬を守るためにできること
子宮蓄膿症は、未避妊のメス犬がかかりやすい病気で、早期発見と予防が大切です。避妊手術は最も効果的な予防法で、初回発情前に行うことでリスクを大幅に減らせます。定期健康診断や日頃の観察で異変に気づくことも重要です。愛犬の健康寿命を延ばすため、適切なケアと予防策を実践しましょう。