猫が舐めてくる理由とは?朝のチョイ舐めから執拗なペロペロまで解説|PETTENA
猫が舐めてくる
毎朝、猫ちゃんのちょっとザラッとした舌の感触で目が覚める…そんな経験ありませんか?実はこの「猫のキス」、単なる甘えじゃないんです。飼い主さんの手や顔をペロペロする行動には、意外な心理が隠されていることが多いものです。

今回は、朝のさりげないチョイ舐めから、しつこいほどの熱烈ラブアタックまで、猫が本当に伝えたい気持ちを紐解いていきます。ちょっとした仕草の違いで、愛猫の本音が見えてくるかもしれませんよ。

猫が舐めてくるのはなぜ?基本の心理4つ

猫が舐める理由

愛情表現としての舐め行為

猫が飼い主さんを舐める最も多い理由は、母猫が子猫を舐めるような愛情表現です。特に子猫期にしっかり母猫から育てられた猫ほど、この行動が見られます。

ゆっくりとしたリズムで、優しく舐めてくる場合は「あなたが大好き」というサインです。猫にとって舐める行為は、グルーミングの一環で、家族や仲間を清潔に保つ本能的な行動です。

「うちの子は私を自分の家族だと思ってくれているんだな」と温かい気持ちで受け止めてあげましょう。

「ありがとう」を伝える舐め方

食事の後や撫でてもらった後に、そっと手や顔を舐めてくることはありませんか?これは猫なりの感謝の表現と言われています。

特に「チョイ舐め」のように短くぺろっと舐める場合は、「ごちそうさま」や「気持ちよかったよ」という意味合いが強いようです。

猫は本来、言葉で感情を伝えられない代わりに、ボディランゲージで気持ちを表現しています。

何かを要求しているサイン

「ごはんが欲しい」「遊んでほしい」といった要求がある時も、猫は舐めてくることがあります。この場合の舐め方は、執拗で持続的なのが特徴です。特に空腹時には、飼い主さんの手を食べ物と間違えて舐めることもあります。

うちの猫も朝方になると、「早くごはんちょうだい」とばかりに、ベッドに入ってきて手をぺろぺろ舐めてきます。要求系の舐め行動には、鳴き声を伴うことも多いので分かりやすいですね。

飼い主の匂いが気になる場合

汗の塩分や化粧品の匂い、または何か新しい香りがついていると、猫は興味本位で舐めてくることがあります。

猫の嗅覚は人間の数万倍も敏感なので、わずかな匂いの変化にも反応します。特に運動後や帰宅直後に舐めてくる場合は、匂いチェックの可能性が高いでしょう。「今日はどこに行ってきたの?」とでも聞いているかのようです。

どこを舐める?シチュエーション別の理由

指を舐める猫

顔を舐めるのはなぜ?特に朝に多い理由

猫が飼い主さんの顔、特に口元や頬を舐める行為には、母子関係の名残が強く表れています。子猫時代、母猫が子猫の口周りを舐めて食べ物を与えていた記憶が関係していると言われます。

朝方に多いのは、猫の活動時間と、飼い主さんが寝ていて動かないため舐めやすいから。また、寝起きの飼い主さんの呼吸に含まれるフェロモンを感じ取っている可能性もあります。

手や指を舐めるのは何かを求めている?

手や指を舐める行動には、要求と安心感の両方の意味が考えられます。猫は飼い主さんの手を「ごはんをくれるもの」「撫でてくれるもの」と認識しているため、何かしてほしい時にアピールとして舐めてきます。

一方で、ストレスを感じている時に自分の手を舐めるように、飼い主さんの手を舐めて自分を落ち着かせようとしているケースもあります。舐め方の強さや持続時間で判断しましょう。

服や毛布を舐めるのは子猫の名残?

布製品を執拗に舐める行動は、早期離乳した子猫に多いと言われています。母猫の乳首代わりに布を吸う「吸啜行動」の一種で、一種の安心剤のようなものです。

成猫になっても続くことがあり、特にストレスを感じた時にこの行動が出やすくなります。毛布を揉みながら舐める「ミルキング」行動が見られたら、子猫時代のなごりと考えてよいでしょう。

他の猫を舐める理由と猫同士の関係性

多頭飼いをしていると、猫同士が舐め合う光景を目にしますよね。これはアログルーミングと呼ばれる社会的行動で、仲間同士の絆を深める役割があります。上位の猫が下位の猫を舐めることが多く、群れの中での優劣関係の確認にもなります。

ただし、一方的に執拗に舐める場合は、ストレスや支配欲求が関係している可能性もあるので注意が必要です。

舐める行動の注意点とやめさせる方法

猫の舐める行動

しつこく舐めるのはストレスのサイン?

過度な舐め行動は、ストレスによる繰り返し行動の可能性があります。引っ越し、新しいペットの加入など環境の変化があったり、運動不足や退屈が原因で起こります。

被毛を舐めすぎてハゲてしまう舐性皮膚炎になる前に、ストレス源を取り除き、十分な遊びとスキンシップを心がけましょう。猫用フェロモン剤や爪とぎ器の設置も効果的です。

痛い!舐めるのをやめさせたいときの方法

猫の舌はザラザラしているので、舐められ続けると痛いですよね。

やめさせたい時は、無理に引き離すのではなく、「痛い」と低めの声で伝え、そっとその場を離れるのがベストです。猫は高い声を喜びのサインと捉えるので、低いトーンで伝えるのがコツです。

おもちゃで気をそらしたり、舐められたくない部分に猫の苦手な柑橘系の香りをつけるのも一案です。

舐めすぎによる皮膚トラブルに注意

飼い主さんが舐められすぎて、皮膚が赤くなったり荒れてしまうことがあります。

猫の唾液にはタンパク質分解酵素が含まれており、人によってはアレルギー反応を起こす場合もあります。気になる場合は、舐められた後はすぐに水で洗い流し、保湿ケアをしましょう。

また、猫が執拗に同じ場所を舐める場合は、その部分に傷やできものがないかもチェックしてください。

舐め行動を減らすためのスキンシップのコツ

猫の舐め行動がエスカレートするのを防ぐには、適度なスキンシップが重要です。

1日10分程度、猫のペースに合わせた撫で方でコミュニケーションを取りましょう。特に顎の下や頬周りを優しく撫でてあげると、猫は満足感を得られます。

また、毎日の遊び時間を設けてストレスを発散させれば、過度な舐め行動が減ることも。猫じゃらしなどでしっかり運動させてあげましょう。

猫の性格や年齢で舐め方は違う?

子猫の舐め行動

子猫の舐める行動と母猫との関係

子猫の舐め行動には、母子関係の深い結びつきが大きく影響しています。

生後2-7週齢の社会化期に母猫から十分なグルーミングを受けた子猫ほど、成猫になってからもスキンシップを好む傾向があります。

逆に、早期に母猫と離された子猫は、布を吸うような行動が見られたり、舐め方が強すぎたりすることがあります。母猫から学ぶ「適度な力加減」が身についていないためです。

子猫期の経験は、成猫になってからの社会性やコミュニケーション能力にも影響を与えるんですよ。

成猫になっても舐めるのはなぜ?

成猫になったのに、まだ舐めてくると心配される飼い主さんもいますが、これは正常な行動です。

成猫の舐め行動には、愛情表現やストレス緩和、唾液に含まれるフェロモンによる縄張りマーキングなど様々な意味があります。

特に3歳以上の成猫で急に舐める行動が増えた場合は、環境変化によるストレスや加齢に伴う不安感が原因かもしれません。

シニア猫の場合、猫の認知症で常同的な舐め行動が見られることもあります。

人懐っこい猫と警戒心が強い猫の違い

人懐っこい猫は飼い主さんを頻繁に舐める傾向がありますが、これは信頼度の高さの表れです。

一方、警戒心の強い猫は、初めは軽くチョイ舐めする程度から始まり、徐々に大胆になっていきます。シャイな猫が舐めてくる時は、目を細めながらや体を低くして近づくなど、慎重な態度が見られるのが特徴です。

「うちの子は舐めてこない」と心配しなくても大丈夫。猫によって表現方法が異なり、撫でられるのを好む子もいれば、そっと寄り添うだけで愛情を示す子もいます。

最近よく舐めるようになった…健康チェックリスト

子猫が舐めてくる

過剰グルーミングの原因とは?

猫が体の同じ部位を執拗に舐め続ける場合、過剰グルーミングを疑いましょう。
過剰グルーミングの原因:
  • ノミやダニなどの外部寄生虫
  • アレルギー性皮膚炎
  • ストレスや不安
  • 関節痛や内臓疾患による疼痛
特に腹部や後肢を集中的に舐める場合は、内科的疾患の可能性もあるため要注意です。

ストレスや病気のサインかも?

舐め行動の変化は、猫の健康状態のバロメーターです。
ストレスや病気のサイン:
  • 毛が薄くなったり、皮膚が赤くなっている
  • 舐めながら頻繁に鳴く
  • 食欲や排泄に変化がある

特に、猫特発性膀胱炎などの泌尿器疾患や、甲状腺機能亢進症がある猫は、過剰なグルーミングが見られることがあります。

皮膚トラブルの見分け方と対策

皮膚トラブルのサイン:
  • 脱毛:均一ではなく、舐めやすい部位(前肢内側、腹部など)に集中
  • 皮膚の状態:赤み、かさぶた、湿疹がある
  • 毛の状態:舐められた毛だけが短く、先端が尖っている
対策としては:
  • エリザベスカラーで物理的に防ぐ
  • ストレス軽減のために猫用フェロモンを使用
  • 動物病院でアレルギー検査や血液検査を受ける
  • オメガ3脂肪酸を含むサプリメントで皮膚バリアを強化

もしかして病気?と感じたら、スマホで舐めている様子を動画に撮って動物病院へ持参すると、診断の助けになります。早期発見が何より大切ですので、愛猫の舐め行動が気になる時は、遠慮なく獣医師に相談してくださいね。

まとめ

猫の舐め行動は、その時の気持ちや体調を映し出す鏡のようなものです。愛情表現の場合は温かく受け止め、要求がある時は適切に対応し、ストレスサインと思われる時は早めに対処してあげましょう。
PETTENA編集部

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