猫の去勢手術はいつすべき?ベストな時期・助成金・術後の性格変化を解説|PETTENA
猫の去勢手術
愛猫の発情期の行動やマーキングに悩んでいませんか?去勢手術は、こうした問題を軽減するだけでなく、猫の健康を守るためにも大切な選択肢の一つです。

去勢によって防げる病気や手術の流れ、術後のケアについて知っておくことで、大切な猫ちゃんにとって最適な判断ができるでしょう。

今回は、去勢手術のメリットやデメリット、適切な時期、費用・助成金、注意点などを詳しく解説します。

猫の去勢手術とは?

猫の去勢後

去勢手術の概要

去勢手術とは、オス猫の精巣を外科的に取り除く手術のことです。不妊手術の一種で、繁殖能力をなくすことで、望まない妊娠を防ぎ、さまざまな問題行動を軽減する効果があります。

手術は全身麻酔下で行われ、一般的に15-30分程度で終了します。術後は1-2日で元気になる子がほとんどですが、完全に回復するまで約1週間かかります。

去勢手術の主な目的

望まない繁殖を防ぐ
野良猫の増加を防ぎ、多頭飼育崩壊を予防します。一見可愛い子猫でも、すべての子に適切な飼育環境を提供できない現実があります。

問題行動の軽減
スプレー行為が減少し、攻撃的な行動も緩和されます。

例えば、「最近おしっこの臭いが気になる」「夜中に大声で鳴くようになった」といった悩みも、去勢手術で改善されるケースが多く見られます。

健康リスクの低減
精巣腫瘍の予防や前立腺疾患のリスク低下を実現できます。

また、猫エイズなどの感染症の感染機会を減少させることもできます。

避妊手術との違い

去勢手術がオス猫の手術であるのに対し、避妊手術はメス猫の卵巣(場合によっては子宮も)を摘出する手術です。

項目 去勢手術(オス) 避妊手術(メス)
手術内容 精巣の摘出 卵巣(±子宮)摘出
手術時間 15-30分 30-60分
回復期間 約1週間 約1-2週間
費用相場 10,000-30,000円 20,000-50,000円

メス猫の場合は、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの重篤な病気の予防が主な目的となります。手術が少し複雑な分、費用も高めになる傾向があります。

去勢手術を受けるベストなタイミング

猫が去勢手術を受けた

生後何ヶ月で行うべき?

一般的に推奨される去勢手術の時期は生後6ヶ月頃です。ただし、最近では生後2-3ヶ月の早期去勢を行う動物病院も増えています。

発情が始まってからでは遅い?と心配される飼い主さんもいますが、成猫になってからでも手術は可能です。ただし、マーキングなどの行動が習慣化していると、手術後も続く場合があるので注意が必要です。

年齢別の手術の影響

幼猫の去勢手術
生後6ヶ月未満の幼猫は代謝が活発で傷の治りが早いので、回復が速いです。また、マーキングや攻撃性が習慣化する前に手術できるため、問題行動を予防することができます。さらに、麻酔時間が通常15分程度で、短くて済むため、手術リスクも低いです。

しかし、子猫のうちから去勢するかどうかと疑問に思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、早期去勢は多くの動物病院で行われており、アメリカ動物病院協会でも推奨されている方法です。

一方で、注意点もあります。骨の成長板が閉じるのが少し遅れる可能性がありますし、絶食時間に注意が必要で、低血糖リスクがあります。また、活発な子猫は傷口を開かないよう、術後管理にも特に注意が必要です。

成猫の去勢手術
1~7歳の成猫の場合、去勢手術により、既に始まっているスプレー行為や攻撃性を軽減することができます。また、生殖器系の病気リスクを確実に排除することができ、健康管理にも役立ちます。去勢後、発情期のストレスがなくなり、外出欲求が減り、室内飼いがしやすくなるため、飼いやすさも向上します。

成猫になってからでも、行動面でも健康面でも十分な効果が期待できますし、発情期が始まってからでも遅くはありません。

ただし、いくつの注意点もあります。マーキングが完全に止まらない場合もありますし、去勢後は代謝の変化で太りやすくなるため、食事管理が必要です。また、子猫よりも少し回復に時間がかかる場合があります。

高齢猫の去勢手術
7歳以上の高齢猫は去勢手術を受けた後で、精巣腫瘍や前立腺疾患などの病気治療や予防ができます。また、発情ストレスから解放され、生活の質が向上するほか、攻撃性や落ち着きのなさが軽減されるなど、行動改善にもつながります。

高齢猫の手術は危ないのではないかと心配される方もいますが、健康状態を確認した上で適切な麻酔管理を行えば、安全に手術することができます。

ただし、若い猫よりも慎重な術前検査が必要で、麻酔リスクがあります。また、回復期間は2週間程度かかる場合もありますし、腎臓病や心臓病などの持病がある場合は特に要注意です。

去勢手術のメリット・デメリット

去勢手術のメリット

去勢手術の主なメリット

病気予防効果
去勢手術を受けたオス猫は、精巣腫瘍の心配がなくなります。前立腺肥大や前立腺炎などの前立腺疾患のリスクも大幅に減少し、外に出なくなったことで、猫エイズや猫白血病などの感染症の感染機会が減ります。また、会陰ヘルニアのリスクも低下します。

特に精巣腫瘍は、未去勢のオス猫で発生リスクが高まるため、若いうちに手術を行うことをおすすめします。

行動面の改善
85%以上の猫でマーキング行為が改善され、完全になくなる場合もあります。他の猫や人に対する攻撃行動が減り、多頭飼いがしやすくなります。縄張り意識が薄れ、外に出たがらなくなるため、外出欲求も軽減されます。発情期特有の大きな鳴き声がほぼなくなり、夜鳴きも減少します。

マーキング行為は手術前に習慣化していると、完全に止まらない場合もあります。その際は、フェロモン剤や環境改善を組み合わせることで、効果的です。

そのほかのメリット
室内飼いの去勢猫の平均寿命は、未去勢猫よりも長い傾向にあります。外に出なくなることで、交通事故などの危険が減り、迷子になる心配も少なくなります。また、多くの自治体では、不妊手術助成金制度があります。

去勢手術のデメリット

手術に伴うリスク
特に高齢猫や持病がある猫では、麻酔リスクに注意が必要です。出血や感染といった術後合併症の可能性もありますが、その割合は1%未満です。手術後、猫が傷口を舐めることで、治りが遅れる場合もあります。

麻酔が心配する飼い主さんは、術前血液検査と麻酔モニタリング機器を徹底する病院を選び、手術のリスク低減が効果的でしょう。

体質の変化
去勢手術後、体質の変化もあります。代謝が約20%低下するため、太りやすくなるため、食事管理が必要です。去勢猫は、猫下部尿路疾患にややかかりやすいです。また、幼猫で手術すると、脚が長めになる傾向があります。

性格・行動面の変化
手術を受けたら、性格や行動面の変化もあります。一部の猫ちゃんは遊びへの興味が薄れるし、活発さが減ることがあります。去勢が早すぎると、狩猟能力の発達に影響する可能性があります。また、ホルモンバランスの変化で、被毛の質が変わる場合もあります。

メリット・デメリット比較表

カテゴリー メリット デメリット
健康面 精巣腫瘍予防、前立腺疾患リスク低下 尿路疾患リスクがやや増加
行動面 マーキング減少、攻撃性低下 活発さが減る個体も
生活面 外出減少、夜鳴き改善 太りやすくなる
手術関連 若い猫では簡単な手術 麻酔リスク(特に高齢猫)

去勢手術にかかる費用と助成金情報


地域別・去勢手術の平均費用相場

猫の去勢手術の費用は、実は全国一律ではなく、住んでいる地域によってある程度の差があります。

都市部と地方で比較すると、やはり東京や大阪などの大都市圏の方が若干高めの傾向があります。これは人件費や施設の維持費などが反映されているためです。

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)では、一般的に15,000円から35,000円程度が相場です。特に23区内の動物病院では、20,000円を超えるケースが多くなっています。

関西圏(大阪・京都・兵庫)では、13,000円から30,000円程度と、首都圏よりやや安めの傾向があります。

地方都市になるとさらに費用が下がる傾向にあり、北海道や東北地方、九州地方などでは10,000円から25,000円程度で手術を受けられる動物病院が多いようです。

ただし、これはあくまで平均的な相場であり、病院によってはオプション検査を含めるとさらに費用がかかる場合もあります。

血液検査の有無、術後の経過観察の回数など手術に含まれる内容が病院によって異なるんです。安いからといって質が低いわけではありませんので、かかりつけの獣医師とよく相談して決めるのがおすすめです。

自治体の助成金制度

実は多くの自治体では、猫の不妊去勢手術に対して助成金を出しています。この制度を活用すれば、手術費用の負担を大きく軽減することができます。

助成金の対象は自治体によって異なりますが、多くの場合では飼い主のいない猫を対象としています。特に、地域猫活動の一環としてTNR(捕獲・不妊手術・元の場所へ戻す)を推奨する自治体では、 飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用を助成 する制度を設けています。

しかし、一部の自治体では 飼い猫にも助成金を適用しているケースもあります。

助成金額は自治体によってまちまちですが、おおむね5,000円から15,000円程度の補助を受けられるケースが多いようです。

助成の対象となる猫の種類や申請方法、助成金額は 各自治体の公式サイトや保健所、動物愛護センターで確認できます。

申込の手続きですが、多くの場合、まずは手術前に保健所や動物愛護担当課の窓口で申請書をもらう必要があります。手術後に動物病院で発行される領収書と手術証明書を添えて申請すると、後日指定口座に助成金が振り込まれるという流れが一般的です。

助成金を受けるにはマイクロチップの装着や飼い主登録が条件となっている自治体が増えています。また、年度ごとに予算に限りがありますので、早めに申請することが大切です。詳しくはお住まいの自治体のホームページで確認するか、直接問い合わせてみてください。

ペット保険の活用術

近年加入者が増えているペット保険ですが、実は去勢手術費用が補償対象となる保険とそうでない保険があります。保険会社やプランによって扱いが異なりますので、加入前にしっかり確認しておきましょう。

多くのペット保険では、去勢手術は「病気」ではなく「予防医療」に分類されるため、基本的な補償対象外としている場合が多いです。

しかし、アニコム損保やアイペット損保など、オプション契約で不妊去勢手術をカバーしている保険会社もあります。特に若いうちに加入すると、こうした特約を比較的安い保険料で付けられる場合があります。

すでに加入している保険でカバーできるか知りたい方は、保険証券の約款を確認するか、直接保険会社に問い合わせてみましょう。

補償対象外の場合でも、手術に伴う合併症治療は通常の病気としてカバーされることがほとんどですので、安心してください。

保険を活用する際のポイントは、手術前に必ず確認することです。後から対象外だったとわかると残念ですからね。また、保険金請求には動物病院の診療明細書や領収書が必要になりますので、大切に保管しておきましょう。

去勢手術を受けないとどうなる?


ストレスと発情期の行動問題

去勢手術を受けない猫の場合、テストステロンというホルモンの影響でさまざまな行動問題が現れる可能性があります。特に「マウンティング」「マーキング」「脱走傾向」は多くの飼い主さんを悩ませる問題です。

家の中で突然マーキングを始めてしまった…といったお悩みは、実は去勢をしていない猫によく見られる症状なんです。発情期になるとこれらの行動がさらに顕著になり、飼い主さんも愛猫自身もストレスを感じてしまうことが少なくありません。

メス猫の場合も、発情期に伴う行動変化が見られます。「落ち着きがなくなる」「食欲が減退する」「外に出たがる」などの変化は、ホルモンの影響によるものです。去勢をしない場合、これらの症状は生涯にわたって定期的に現れることになります。

病気のリスク

手術はかわいそう…という気持ちもわかりますが、去勢をしないことで愛猫の健康にどのような影響があるのかも知っておきましょう。

オス猫の場合、精巣腫瘍や前立腺疾患のリスクが高まることが知られています。特に高齢になるとこれらの病気にかかる可能性が上がるため、去勢手術は予防医療の一つとしても考えられています。

「若いうちは大丈夫」と思われがちですが、実はこれらの病気は中年期以降に発症することが多いため、若いうちに去勢手術を検討することが予防につながります。

去勢手術前の準備

 


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手術前の食事制限

去勢手術は全身麻酔をかけて行うため、術前絶食が必須です。多くの動物病院では「手術前日の夜9時以降は食事を控える」ように指示があります。これは麻酔中に吐物による誤嚥を防ぐための大切な準備です。

一般的には「水は手術の2-3時間前まで与えても大丈夫」とされていますが、病院によって方針が異なるので、必ず事前に確認してくださいね。特に子猫や持病がある猫ちゃんの場合、特別な指示があるかもしれません。

空腹がかわいそう…とついおやつをあげたくなる気持ちもわかりますが、愛猫の安全のため、ここはしっかり守りましょう。手術当日の朝は、何も与えずに病院へ向かってください。

もし誤って食べてしまった場合は、必ず獣医師に伝えることが重要です。

必要な検査

去勢手術の前には、術前検査として血液検査や身体検査を行うのが一般的です。健康そうに見えるのに、なぜ検査が必要?と思われるかもしれませんが、外見ではわからない内臓の状態や麻酔リスクを確認する大切なプロセスなんです。

特にシニア猫や持病がある猫ちゃんの場合、追加でレントゲン検査や心電図検査を勧められることもあります。これらの検査結果をもとに、獣医師が最適な麻酔方法や術後管理を考えてくれます。

検査費用が気になる…という飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、愛猫の安全を第一に考え、可能な範囲で検査を受けることをおすすめします。かかりつけの病院で、検査内容とその重要性について詳しく説明してもらうと安心です。

病院へ連れて行くときの工夫

手術当日、愛猫を病院へ連れて行くときは、できるだけストレスを軽減してあげることが大切です。

まずおすすめなのは、普段から使っているキャリーバッグやクレートに慣れさせておくことです。いつもの安心できる空間があれば、病院までの移動も落ち着いて過ごせます。

車酔いしやすい子の場合は、移動前の食事を控えめにしたり、車内の温度を適切に保ったりする配慮が必要です。可能であれば、信頼できる人に運転を任せ、飼い主さんは後部座席で愛猫を安心させてあげると良いでしょう。

病院に到着したら、待合室での過ごし方にも気を配りましょう。他の動物と接触しないように距離を保ち、騒がしい場所を避けるのがベストです。お気に入りのタオルやおもちゃを持参するのも、不安を和らげるのに効果的ですよ。

去勢手術の流れと当日の様子

猫の去勢手術の流れ

病院での手術プロセス

去勢手術の当日、病院に到着するとまずは最終健康チェックが行われます。体重測定や体温チェックで、手術に耐えられる状態か確認します。「朝ごはんをこっそり食べてしまった」「水を飲みすぎた」などがあれば、この時に必ず伝えましょう。

麻酔前には鎮静剤を投与してリラックスさせた後、静脈麻酔で眠らせます。この時、点滴も同時に開始する病院がほとんどです。

手術そのものは15分~30分程度で終わることが多く、オス猫の陰嚢を切開して精巣を取り出します。手術後は回復室で目覚めるまで安静にし、獣医師がしっかり覚醒を確認してくれます。

飼い主さんが準備するべきこと

手術前日までに、自宅での術後ケア環境を整えておくことも忘れずに。静かで清潔な場所を確保し、猫ちゃんがゆっくり休めるスペースを作りましょう。特に、高い場所へのジャンプを防ぐために、ソファやベッドへのアクセスを制限する工夫が必要です。

手術当日は、午前中の早い時間に病院へ連れて行くのが一般的です。前夜から絶食している愛猫のことを考えると、なるべく早く手術を終わらせてあげたいですよね。予約時間に遅れないよう、余裕を持って家を出ましょう。

持参物として、キャリーバッグやタオルは必須です。手術後はふらつくことがあるので、安定したバッグがあると安心です。冬場は保温用の毛布、夏場は保冷剤を入れると体温管理に役立ちます。

術後服やエリザベスカラーを事前に準備しておくのもおすすめです。最近は柔らかい素材の術後カラーや、食事がしやすいデザインのものも販売されています。病院でレンタルできるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

手術当日は、飼い主さんの予定もゆとりを持って組んでおきましょう。術後の引き取り時間を確認し、できれば午後は仕事を入れないようにするのがベストです。愛猫の状態を見ながら、獣医師の説明をしっかり聞く時間を作ってくださいね。

去勢手術後のケア

猫の去勢手術後のケア

術後の傷口管理

手術後は、傷口を舐めさせないことが最も重要です。エリザベスカラーは最低でも7~10日間は装着させましょう。「かわいそうで外してあげたくなる」気持ちもわかりますが、ここは愛猫のためだと思って頑張ってください。

傷口の状態は毎日チェックし、腫れや出血がないか確認します。通常、術後1~2日は軽い腫れが見られることもありますが、徐々に引いていくはずです。ガーゼなどで覆われている場合は、獣医師の指示に従って処置しましょう。

食事と運動の管理

手術当日の食事は、少量の水から始め、吐き気がないようなら消化の良いフードを与えます。いつもの量の1/3~1/2から始め、翌日から通常量に戻すのが目安です。食欲がない場合は無理に与えず、病院に相談しましょう。

去勢後は代謝が落ちるため、肥満防止に気を配る必要があります。獣医師から去勢後用フードを勧められることもあります。食事量の調節や適度な運動で、健康的な体重を維持してあげてください。

運動制限は10~14日間が目安です。激しい遊びやジャンプは傷口が開く原因になります。特に活発な子の場合、知育玩具などでストレス発散をさせてあげる工夫が必要です。

術後ストレスの軽減方法

手術後はいつもより甘えたくなる子が多いもの。構いすぎも良くないけど、かまわなすぎもストレスに…というジレンマがありますよね。適度なスキンシップを心がけ、猫ちゃんが求めてきたときは優しく撫でてあげましょう。

生活環境も配慮が必要です。クレートやサークルを安心できる空間に整え、騒音や他のペットから遠ざけてあげます。落ち着ける場所があるだけで、ストレスは大幅に軽減されますよ。

夜鳴きが始まったり、落ち着きがなくなったりする変化が見られたら、かかりつけの獣医師に相談してみてください。場合によってはフェロモン製剤やサプリメントで不安を和らげる方法もあります。

もし異変を感じたら?

術後1~2日は元気がないこともありますが、以下の症状が見られたらすぐに病院へ連絡しましょう:

  • 傷口からの膿や大量の出血
  • ぐったりしていて全く動かない
  • 何度も嘔吐する
  • 食事を全く受け付けない

発熱にも注意が必要です。平熱より1℃以上高い場合は感染の可能性があります。手術翌日に検温できると理想的ですが、無理な場合は様子を見て判断しましょう。

去勢手術後、猫の性格や行動はどう変わる?

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実際に性格が大きく変わるのか?

去勢手術後、多くの猫に見られる最も大きな変化は発情行動の消失です。オス猫の場合、去勢前によく見られた問題行動が軽減されるケースがほとんどです。ただし、完全になくなるまでに数週間~数ヶ月かかることもあるので、焦らずに見守ってあげましょう。

「性格そのものが一変するか?」という質問に対する答えは「NO」です。基本的な性格は変わらないことが多いのですが、攻撃性が低下し、より穏やかになる傾向があります。特に飼い主さんへの過度なマウンティング行為が減るのは、多くの飼い主さんが実感する変化ですね。

一方で「去勢後もスプレーを続ける」「性格がほとんど変わらない」というケースも約2割程度存在します。これは去勢時期が遅かった場合や、すでに習慣化してしまった行動がある場合に起こりやすい現象です。「去勢すれば100%問題行動がなくなる」と思い込まず、現実的な期待を持つのが大切です。

去勢手術後の良い変化
  • 室内生活への適応力アップ:外に出たがる頻度が減り、室内で満足して過ごせるようになる
  • 食欲の安定:発情期による食欲不振がなくなる
去勢手術後の注意すべき変化
  • 運動量減少による肥満傾向:代謝が約20%低下するため、食事管理が重要に
  • 遊びへの反応変化:狩猟本能がやや弱まり、おもちゃに反応しなくなることも
  • 甘えん坊化:依存度が高まり、分離不安を示すケースも

「うちの子は手術後、急にベタベタするようになった」という声もよく聞きます。これはホルモンバランスの変化によるもので、愛情表現が豊かになる猫も少なくありません。ただし個体差が大きいので、すべての猫に当てはまるわけではないことも覚えておいてくださいね。

変化をサポートする方法


食事管理:
去勢後用フードに切り替え、1日量をきちんと計量して与えます。自動給餌器を使うと、食事時間の管理が楽になりますよ。おやつの与えすぎにも注意が必要です。

運動促進:
猫タワーやキャットウォークを設置し、垂直移動を増やしましょう。1日10~15分のインタラクティブプレイで運動不足を解消してあげてください。

ストレス軽減:
去勢後は環境の変化に敏感になる子もいます。フェロモン拡散器や落ち着ける隠れ家スペースを用意してあげると安心します。スキンシップの時間も少しずつ増やしてあげましょう。

多頭飼いの場合の特別な注意点

多頭飼いのご家庭では、去勢手術後の群れのバランスが変わる可能性があります。

序列関係の変化:
去勢により攻撃性が低下した猫が、群れの中で下位に移動することがあります。ケンカが増えるようなら、一時的に生活スペースを分けるなどの対策が必要です。

食事管理の難しさ:
去勢した猫としていない猫が同居している場合、食事量の調整が特に重要です。マイクロチップ連動式給餌器などの活用も検討してみてください。

トイレの共有:
去勢後もスプレー行為を続ける猫がいる場合、他の猫がストレスを感じることがあります。トイレの数を「猫の数+1」に増やし、清潔を保つようにしましょう。

去勢した猫といない猫の同居は、発情期にトラブルが起きやすいので注意が必要です。可能であれば、同居猫も一緒に去勢するのが理想的です。どうしても難しい場合は、発情期だけ部屋を分けるなどの対策を考えましょう。

まとめ

猫の去勢手術は、生後6ヶ月前後がベストな時期とされていますが、成猫や高齢猫でも実施可能です。費用は地域や病院によって異なりますが、助成金を活用すれば負担を軽減できます。手術後は性格が穏やかになることが多いですが、個体差があります。

大切なのは、猫の健康と生活の質を考え、最適なタイミングで去勢を行うことです。不安がある場合は、獣医師に相談し、安心できる環境で手術を受けさせましょう。
PETTENA編集部

PETTENA編集部は、ペットとその飼い主がより良い生活を送れるよう、専門的な知識に基づいた信頼性のある情報を提供するチームです。特に、ペットカートを中心に、安全で楽しいお出かけをサポートするコンテンツをお届けしています。