犬と室内・室外でできる遊び方は？年齢別、効果別で詳しく解説

犬と室内・室外でできる遊び方は？年齢別、効果別で詳しく解説｜PETTENA

2025年5月20日

最近、うちの子がなんだか退屈そう…そんなふうに感じたことはありませんか？

犬にとって「遊び」は、運動不足を解消するだけでなく、ストレスを和らげたり、飼い主さんとの絆を深める大切な時間です。

この記事では、室内・室外の遊びアイディアはもちろん、おすすめのおもちゃ、安全に遊ぶためのポイントやマナーまで、たっぷりご紹介します。

犬にとって遊びが大切な理由

犬と遊ぶメリット

心と体の健康を保つ

室外遊びは、犬のストレス解消や体力維持に最適です。特に、広い公園やドッグランで思い切り走らせてあげると、普段の散歩だけでは物足りない運動欲求を満たせます。

家でずっとソファに寝てばかりのワンコも、外で楽しく遊べば自然と活動的になりますよ。ボール遊びやフリスビーなど、犬が夢中になれる遊びを取り入れると、運動不足解消に効果的です。

しつけや社会性にも効果的

室外遊びは、犬の社会性を育てる絶好の機会。他の犬や人と適度に触れ合うことで、無駄吠えや興奮しすぎる問題行動の予防にもつながります。

「おすわり」や「まて」の練習を遊びに取り入れると、楽しみながらしつけができます。例えば、ボールを投げる前に「まて」をさせて、我慢できたら「よし！」で追いかけさせます。こうした遊びのルール作りが、犬の集中力と服従心を養います。

飼い主との信頼関係を深める時間

一緒に遊ぶ時間は、愛犬との絆を強くするチャンスです。飼い主さんが楽しそうに遊んでくれると、犬は「この人がいれば楽しいことがある！」と自然に信頼を深めていきます。

忙しくてなかなか時間が取れない飼い主さんも、週末だけでも特別な遊びをしてあげると、愛犬の喜ぶ顔が見られるはずです。ロングリードを使った広場遊びや、におい嗅ぎゲームなど、短時間でも充実した遊び方はいろいろありますよ。

犬の屋外遊びのアイディア

犬の屋外遊び

お散歩以外にもできる！公園での遊び方

いつもの散歩コースで飽きてきた...そんな時は公園遊びのレパートリーを増やしてみませんか？

アジリティ風障害物遊び

ベンチや丸太を活用して、ジャンプやくぐり抜けの練習をします。最初は低い高さから始め、成功したらたくさん褒めてあげましょう。

フリスビーやボールの応用編

ただ投げるだけでなく、「待て」の合図で走り出す練習や、木陰に隠して探させるなど、バリエーションを増やすとより楽しく。

犬友達と交流タイム

ドッグランでは、適度な距離を保ちながら他の犬と触れ合うことで社会性が育まれます。ただし初対面の犬とは飼い主同士で確認をしておいてね。

ハイキング・キャンプ・水遊びを楽しむコツ

大自然の中での遊びは、犬の本能を存分に刺激します。

初心者向けハイキング

まずは1時間程度の軽いコースから。途中で休憩を取りながら、川のせせらぎや森の匂いを楽しむ余裕を。夏場は早朝がおすすめです。

キャンプデビューの心得

テント設営時はリードを固定。焚き火からは十分離れ、愛犬専用のクールマットを用意して。初日は無理せず短時間から。

水遊びの楽しみ方

浅瀬で少しずつ慣らしていきましょう。泳ぎが苦手な犬にはライフジャケットを。遊んだ後はしっかりと被毛を乾かすのがポイントです。

犬と自然を満喫する時の注意点とマナー

楽しいアウトドア遊びも、安全対策が欠かせません。

健康管理チェックリスト

ノミ・ダニ予防の徹底
肉球チェック（ヤケドや傷に注意）
こまめな水分補給（折り畳みボウルが便利）

自然保護のエチケット

排泄物は必ず持ち帰り、野生動物には近づけないように。リードは法律で義務付けられている場所も多いので要確認。

緊急時の備え

近隣の動物病院を調べておき、救急キット（消毒液・包帯・ピンセットなど）を常備。特に山では携帯電話の電波状況も確認を。

犬連れの外遊びが初めてで心配する方は、まずは短時間の公園遊びからステップアップしていくのがおすすめです。愛犬の反応を見ながら、少しずつ冒険の幅を広げていきましょう。

室内で楽しめるおすすめの遊び方

室内での遊び方

雨の日や暑い日のストレス解消に

散歩に行けないと、犬が退屈そう…と心配になる飼い主さんも多いはずです。でも大丈夫！室内でも十分に楽しめる遊びで、ストレスを発散させてあげましょう。

例えば、かくれんぼはおすすめです。飼い主さんが部屋の隅に隠れて「マテ」をさせ、探させてみてください。犬は嗅覚を使うので、脳の刺激にもなります。また、タオル引っ張りっこや柔らかいおもちゃでの追いかけっこも、適度な運動になるので、雨の日のエネルギー発散にぴったりです。

愛犬がすぐ飽きてしまった場合は、短時間で切り替えながら、いくつかの遊びを組み合わせてみてくださいね。

宝探しゲームや知育トイ活用法

犬は嗅ぎ回るのが大好き！ 宝探しゲームで、おやつやお気に入りのおもちゃを隠して探させてみましょう。最初は簡単な場所からスタートし、徐々に難易度を上げると、犬も夢中になります。

また、知育トイを使えば、ひとり遊びも可能になります。おやつを入れて転がすタイプや、パズル式のトイは、犬の知的好奇心を刺激します。特に、留守番が長い犬や、シニア犬の脳トレにも効果的です。

食べるのが大好きなワンコには、ノーズワークマットやコングにおやつを詰める遊びもおすすめです。少しずつ取り出しながら遊ぶことで、満足感が長続きしますよ。

家の中でもできる運動遊び

室内でも、体を動かす遊びを取り入れれば、運動不足を解消できます。

階段往復

リビングや廊下で、おもちゃを持って軽く走らせてみましょう。階段があるお宅では、上下運動（ただし関節に負担のかからない程度に）で体力を使わせるのも。

トンネル遊び

段ボールや犬用トンネルを使うゲームです。くぐる動作は犬にとって楽しい刺激になります。

引っ張りっこロープ

適度な力加減で引っ張り合えば、犬の狩猟本能も満たせます。

騒音が気になる場合は、カーペットの上で遊んだり、昼間の時間帯を選ぶと安心です。

【効果別】犬と遊ぶ方法を紹介

運動不足解消

遊び名	効果
フリスビー	全身運動、ジャンプ力強化
ボール遊び	追いかけて筋力UP
ロープ引っ張りっこ	噛む力・首肩の筋肉強化
水遊び	関節に優しく有酸素運動

脳トレ・知育

遊び名	効果
宝探しゲーム	嗅覚・集中力UP
知育トイ	一人遊びで退屈防止
「まて」遊び	我慢・集中力養成

ストレス解消

遊び名	効果
かくれんぼ	嗅覚＆探索行動で不安軽減
破壊OK遊び	ストレス発散
マッサージ遊び	心身のリラックス

しつけ・社会性

遊び名	効果
おもちゃ取り合い	コマンド練習（離せ・ちょうだい）
ドッグパーク遊び	社会性・犬同士の交流UP
吠え対策遊び	音刺激への慣れ

シニア向け

遊び名	効果
ゆっくり引っ張りっこ	関節に優しい軽運動
転がしボール遊び	鼻先で遊ぶ軽運動
嗅覚ゲーム	認知機能の刺激

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【年齢別】遊び方の工夫とコツ

子犬にぴったりの遊び

生後3ヶ月～1年程度のパピー期は、好奇心旺盛で何でも吸収する大切な時期。この時期の遊びは、単なる運動ではなく社会性を育むトレーニングでもあります。

おすすめは、短時間で切り替えられる複数の遊びを組み合わせること。1回5～10分程度の遊びを1日数回に分けて行いましょう。

例えば、柔らかい布製のおもちゃでの引っ張りっこ、転がるボールを追いかける遊び、そして飼い主さんが隠れた場所を探す「かくれんぼ」などをローテーションすると効果的です。

子犬が噛みついて困る場合は、噛んで良いおもちゃと悪いものの区別を教えるチャンスです。遊びながら「イタイ！」と声を出して一旦中断し、代わりに噛んで良いおもちゃを与えることを繰り返すと、自然に学習していきますよ。歯の生え変わり時期には、冷やした噛むおもちゃが歯茎の不快感を和らげてくれます。

成犬期に必要な運動と刺激

1～7歳頃の成犬期は、体力も知力もピークを迎える時期です。体を動かす運動と頭を使う遊びのバランスが大切です。

中型犬以上の場合は、1日2回、30分～1時間程度の本格的な運動が必要です。フリスビーやアジリティのような全身運動に加え、嗅覚を使う「宝探しゲーム」や知育玩具を使った一人遊びも取り入れましょう。

特に仕事で留守がちな飼い主さんは、自動で動くおもちゃや、中におやつを入れられる知育玩具を活用すると、愛犬のストレス解消に役立ちます。

ワンコが運動不足だと感じたら、週末にドッグランや犬可の公園で思い切り走らせてあげるのがおすすめです。ただし、急に激しい運動をすると関節を傷める可能性があるので、必ずウォーミングアップから始めてくださいね。

シニア犬には無理のないゆったり遊び

7歳を過ぎたシニア期は、体力や関節の状態に配慮した遊び方が必要です。若い頃と同じように激しく遊ぼうとする子もいますが、飼い主さんが適切な強度をコントロールしてあげましょう。

おすすめは、短時間の散歩を小分けにしたり、床に敷いたタオルをめくっておやつを探すノーズワークなど、体に負担のかからない遊びです。

関節が弱っている場合は、滑りにくいマットの上で優しく引っ張りっこをしたり、柔らかいボールを転がして遊ぶと安心です。

反応が鈍くなった犬の場合は、五感を刺激する遊びを取り入れてみましょう。例えば、いろいろな香りの布を用意してにおいを嗅がせたり、音の出るおもちゃで聴覚を刺激するのも効果的です。シニア犬にとって、遊びは体力維持だけでなく、認知機能の維持にも役立ちます。

犬が遊ぶ時に気をつけたいこと

犬がプールで遊ぶ

愛犬の体調・気分に合わせる

愛犬が遊びを楽しめるかどうかは、その日の体調や気分に大きく左右されます。遊びを始める前には、必ず以下のポイントをチェックしましょう。

目やにや鼻水がないか
歩き方に違和感はないか
食欲は普段と変わらないか

いつもは大好きなボール遊びに興味を示さない日は、無理に遊ばせずに静かに過ごさせてあげることが大切です。

特に暑い日は熱中症のリスクが高まるので、早朝や夕方の涼しい時間帯を選び、こまめに休憩を挟みながら遊ぶようにしましょう。シニア犬の場合は、関節に負担のかからない穏やかな遊びがおすすめです。

犬のペースを尊重した遊びのコツ

興奮しすぎてハァハァと息が荒くなっているのに、まだ遊びたがっている...そんな時こそ飼い主さんがブレーキをかけてあげましょう。

遊びの最中は15-20分ごとに休憩を入れ、新鮮な水を飲ませてあげてください。

特に子犬は遊び疲れの感覚が未発達なので、飼い主さんが適切なタイミングで遊びを終わらせてあげる必要があります。

遊びを切り上げる時は、急にやめるのではなく、徐々にテンポを落としていくのがコツです。例えばボール遊びなら、最後はゆっくり転がす程度にして、自然に気分を切り替えさせてあげましょう。

公共の場ではマナーを守ろう

リードは必ず装着

公園や街中では、どんなに大人しい犬でもリード必須です。伸縮タイプのリードを使う時も、周囲に人がいないか確認をしてね。

排泄物の処理は完璧に

ウンチ袋は多めに持ち歩き、トイレシートも携帯すると安心です。

無駄吠え対策

他の犬に吠えてしまう場合は、あらかじめおやつを持参し、気を逸らす工夫を。吠えそうになったら「おすわり」などの指示を出すのも効果的です。

マナーについて不安と感じる方は、遊びに行く前にその場所のルールを確認しておくと良いでしょう。最近は犬連れOKのカフェや商業施設も増えていますが、店内では抱っこが必要な場合もあるので要注意です。

犬と遊ぶことで、飼い主さんにも嬉しい効果

愛犬とのコミュニケーション向上

遊びの時間は、言葉が通じない愛犬と心を通わせる最高のチャンスです。特に引っ張りっこやボール遊びなどのインタラクティブな遊びでは、自然とアイコンタクトが増え、お互いの気持ちを読み取る力が養われます。

指示に従ってくれない子にも、遊びを通して「おすわり」や「まて」などの基本的なコマンドを教えると、楽しく覚えてくれますよ。成功したら大げさなくらい褒めてあげると、愛犬のやる気もアップ！

遊びの前後にグルーミングを加えれば、スキンシップの時間も自然と増えます。

週末にはいつもと違う遊びに挑戦してみるのもすすめします。新しい公園でにおい嗅ぎ散歩をしたり、犬用のアジリティ体験に参加すれば、新鮮な刺激で愛犬の意外な一面を発見できるかもしれません。

飼い主のリフレッシュ・運動にもなる！

愛犬との遊びは、飼い主さんの健康維持にもぴったりです。ボールを投げたり、広い公園で一緒に走り回れば、自然と適度な運動になります。実は30分のフリスビー遊びで、約150kcalを消費できると言われています。

運動不足が気になるけど、ジムに行く時間がない方こそ、愛犬との遊びを日常のエクササイズに取り入れてみてはいかがでしょうか？

朝の散歩を少し早歩きにしたり、休日にハイキングコースを歩くなど、無理のない範囲で活動量を増やせます。

また、愛犬と触れ合うことで分泌されるオキシトシンには、ストレス軽減効果があることも研究で明らかになっています。

犬と遊ぶに関するよくある質問

Q：犬ってどれくらい外で遊ばせればいいの？

犬種や年齢にもよりますが、1日20〜60分くらいの外遊びが目安です。短い時間でも、しっかり遊んであげることで満足してくれます。無理のない範囲で、毎日の習慣にできると理想的です。

Q：犬はどんな遊びが好きなの？

犬によって違いますが、ボール投げや引っ張りっこ、追いかけっこなど、体を動かせる遊びが大好きです。飼い主さんと一緒に遊ぶことで、より楽しさがアップしますよ。

Q：外遊びで犬がストレス発散できてるか、どうやって分かる？

遊びのあとに満足そうな顔をしていたり、よく寝るようならストレスが発散できているサインです。逆に、外でも落ち着かずに吠え続けたり、しっぽを丸めているようなら不安が残っているかもしれません。

Q：室内犬をケージに入れっぱなしにしてもいいの？

基本的にケージは「安心できる場所」として使うのが理想です。ずっと閉じ込めるのは運動不足やストレスの原因になるので、自由に動ける時間も大切です。

Q：犬が喜ぶなで方はあるの？

背中や胸、耳の後ろなどをやさしくなでると気持ちよさそうにします。急に頭を触るのは苦手な子もいるので、様子を見ながらゆっくり触ってあげてください。

Q：犬のストレス発散にはどうすればいい？

散歩や遊びの時間をしっかり取ること、スキンシップを増やすことが効果的です。おもちゃで頭を使う遊びも良いリフレッシュになります。

まとめ

愛犬との遊びは、室内でも室外でも年齢や目的に合わせて楽しめることが大切です。子犬期は社会性を育む遊び、成犬期は運動と知育のバランス、シニア期は無理のない遊びがおすすめ。運動不足解消から脳トレまで、愛犬の個性に合った遊びを取り入れることで、心身の健康をサポートできます。毎日の遊びタイムを、愛犬との絆を深める特別な時間にしましょう！