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犬とのドライブ前に必ず知りたい四つの注意点は?慣らし方とおすすめグッズを解説|PETTENA
愛犬とのドライブ、楽しみだけど何を準備すればいいか分からない...そんなお悩みはありませんか?急ブレーキで転がったり、車酔いでぐったりしたりする前に知っておきたい大切なポイントがあります。
今回は犬とのドライブで押さえるべき4つの注意点と、愛犬がリラックスできる慣らし方のコツ、実際に役立つおすすめグッズをわかりやすくご紹介します。
愛犬とのドライブ前に知っておきたい基本
ドライブは事前準備が大切な理由
「近所までなら準備しなくても大丈夫」と思っていませんか?実は短距離でも、愛犬にとって車内はストレスや危険が潜む特別な環境なのです。
突然の急ブレーキでバランスを崩したり、夏の暑さで熱中症になったりするリスクは、ほんの数分のドライブでも同じです。愛犬の安全と快適さを守るためには、どんなに短い距離でも万全の準備が必要です。
特に気をつけたいのが車内の温度管理です。真夏の炎天下では、たった10分間の停車でも車内温度が50℃近くまで上昇する危険性があります。愛犬を車内に残して買い物に行くのは絶対に避け、こまめな水分補給とエアコンの調整を心がけましょう。
また、急な揺れに対応できるように、犬用シートベルトやキャリーバッグで固定することも大切です。
知っておきたい交通ルールとマナー
愛犬とのドライブで意外と見落としがちなのが、道路交通法や周囲への配慮です。
法律上、運転中の犬の抱っこは安全運転義務違反に該当する可能性があり、反則金の対象となるケースもあります。また、犬が突然吠えたり動き回ったりすると、運転に集中できず事故の原因にもなりかねません。
マナー面では、休憩スポットでのリードの着用や排泄物の処理はもちろん、吠え癖がある場合は他の利用者への配慮も必要です。うちの子は吠えないから大丈夫だと思っていても、初めての環境では予期せぬ反応を示すこともあります。
愛犬のストレスを軽減するためにも、事前に車に慣らす練習をしたり、お気に入りのおもちゃやタオルを持参したりするのがおすすめです。
愛犬とのドライブは、ただの移動ではなく特別な思い出作りです。適切な準備をすれば、愛犬もきっと車の旅を楽しんでくれるはずです。
犬のドライブの出発前にしておく準備
愛犬の体調と必要なワクチン・予防接種を確認
ドライブ前日から当日にかけて、愛犬の体調に変化がないか入念にチェックしましょう。特に下痢や嘔吐の症状がある場合、車酔いを悪化させる可能性があるため、無理なドライブは控えるのが賢明です。
動物病院で定期健診を受けている場合でも、長距離移動前にはかかりつけ医に相談するのがおすすめです。特にシニア犬や持病がある場合は、移動可能かどうかの判断を専門家に仰ぎましょう。
ドライブ先でドッグカフェやドッグランを利用する予定がある場合、狂犬病ワクチンや混合ワクチンが最新かどうか確認が必要です。予防接種証明書を車内に保管しておくと、いざという時に安心ですね。
また、ノミ・ダニ予防やフィラリア症の薬を忘れずに投与しておくことで、アウトドアでのリスクを軽減できます。
車内の安全な場所と固定方法を決めよう
愛犬の車内での位置決めは、安全性と快適性の両面から慎重に検討したいポイントです。
最も安全とされるのはリアシートで、前席との間にクッション性のあるバリアを設置する方法。エアバッグの作動による危険を避けるため、前席に乗せるのは避けた方が無難です。小型犬ならキャリーバッグをシートベルトで固定、中型犬以上ならペット用ハーネスとシートベルトアダプターの組み合わせが理想的です。
夏場の熱中症予防には、日差しが直接当たらない位置を選び、サンシェードや遮熱カーテンの使用が効果的です。
愛犬が自由に動き回れるスペースを作るよりも、適度に身動きが取れる程度のスペースに留めておく方が、急ブレーキ時の衝撃から守ることができます。車種によって最適な配置は異なりますので、実際に愛犬を乗せてみて、落ち着けるポジションを見つけてあげてください。
ドライブ前の持ち物チェックリスト
愛犬とのドライブに必要な持ち物は、日常のお散歩グッズとは少し異なります。最低限準備したい基本アイテムとしては、水、折り畳み式給水器、普段の1.5倍量のフード、おやつ、常用薬などです。車酔いしやすい子には、獣医師推奨の酔い止め薬を準備するのも一案です。
清潔グッズも欠かせません。ペットシーツ、消臭スプレー、汚れてもいいタオル数枚、ウェットティッシュ、ビニール袋があると安心です。
特に長距離移動の場合は、休憩時のためにリードと首輪の予備も準備しましょう。愛犬がリラックスできるよう、お気に入りのブランケットやおもちゃを持参するのも効果的です。

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初めての車慣れトレーニング
うちの子、車に乗せるといつも震えちゃって…そんなお悩みを持つ飼い主さんも多いはずです。実は、約30%の犬が最初は車に乗るのを怖がると言われています。焦らずに、以下のステップで少しずつ慣らしていきましょう。
まずはエンジンをかけない状態で車に乗せる練習から。おやつを使いながら、車を「楽しい場所」と認識させます。次に短時間のエンジン始動、その後は数分の短距離移動と、段階的に時間を延ばしていきます。
最初の1週間は1日5分程度から始め、愛犬の様子を見ながら無理のない範囲で進めましょう。車酔いしやすい子には、空腹状態で乗せる(ただし水分はしっかり与える)ことがポイントです。
年齢・犬種・健康状態別の準備ポイント
愛犬の特性に合わせた準備をすることで、ドライブのストレスを大幅に軽減できます。
パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、特に熱中症リスクが高いため、冷却マットや保冷剤を多めに準備しましょう。シニア犬の場合、関節保護のためクッション性の高いマットを敷き、休憩をこまめにとる配慮が必要です。
妊娠中の母犬や生後3ヶ月未満の子犬は、なるべく長時間の移動を避けるのが原則です。どうしても必要な場合は、獣医師と相談の上、揺れの少ないルートを選びましょう。
コリー系など車酔いをしやすい犬種には、酔い止め対策として、乗車2時間前からの食事制限が効果的です。
犬とのドライブで気をつけたいこと
安全運転&急ブレーキはNG
急ブレーキをかけると、たとえキャリーバッグやハーネスで固定していても、犬にかかる衝撃は体重の10倍以上になることがあります。特に小型犬の場合、この衝撃が内臓にダメージを与える可能性もあります。
カーブの手前では十分に減速し、前の車とは通常より長めの車間距離を保つことが大切です。
運転中に愛犬が動き回るようなら、安全な場所に停車して落ち着かせてあげましょう。どうしても気になる場合は、ドライブレコーダーにペットモニター機能が付いた商品を活用するのも一つの方法です。
音楽をかけるなら、犬の聴覚に配慮して音量を控えめに。クラシックやリラクゼーション系のBGMが、愛犬の不安を和らげる効果があるという報告もあります。
温度・換気・日差しの管理
真夏の炎天下では、車内温度が10分で7℃上昇するというデータがあります。エアコンを付けていても、直射日光が当たる場所と当たらない場所では温度差が15℃以上になることもあります。愛犬のいるスペースに温度計を設置し、26℃前後を保つように心がけましょう。
換気対策としては、ドアを開ける前にリードを必ずつなぐ習慣をつけましょう。興奮して飛び出してしまう事故が後を絶ちません。
日差しが強い日は、UVカット効果のあるサンシェードや、冷却ジェルマットを活用するのがおすすめです。ただし、冷やしすぎも体調不良の原因になりますので、愛犬の様子を見ながら調整してあげてください。
休憩は1時間に1回を目安に
長時間のドライブでは、1時間に1回を目安に休憩をとりましょう。休憩時間は15分程度が理想で、この時に水分補給と軽い運動をさせてあげます。
サービスエリアなどで休憩する場合、まずは車から降ろす前に周囲の安全確認を。他の車や犬がいないか確認してからリードをつなぎ、排泄を促すように優しく声をかけながら散歩させます。
愛犬がなかなか排泄しない場合、いつも使っているトイレシーツを持参し、それに匂いをつけておくと効果的です。
休憩後は必ず車内の温度を確認し、飲み水を新鮮なものに交換。特に夏場は、水が温まらないように保冷剤入りの給水器を使うと良いでしょう。愛犬が休憩後に落ち着かないようであれば、少し長めに休憩時間をとる配慮も必要です。

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車酔いを防ぐコツ&酔ってしまったときの対処法
愛犬の車酔いは、実は適切な対策で大幅に改善できます。乗車前2時間は食事を控えさせ(水はOK)、胃の負担を軽減しましょう。車内では進行方向が見えるように配置し、遠くの景色を見せてあげるのがポイントです。窓辺に乗せすぎると酔いやすくなるので、適度な距離を保つのがコツです。
もし酔ってしまったら、すぐに安全な場所に停車し、新鮮な空気を吸わせてあげましょう。よだれが多い、ぐったりしているなどの症状が見られたら、無理をせずに旅程を見直す勇気も必要です。獣医師から処方された酔い止め薬を使う場合は、必ず説明書通りに与え、効果が出る時間を考慮して乗車時間を計画してください。
よくあるトラブルと即対応法
愛犬がずっと吠え続けるのですが…
まずは原因を探りましょう。不安ならお気に入りのおもちゃで気を紛らわせ、興奮しているなら一旦停車して落ち着かせます。子犬期の社会化不足が原因のこともあるので、日頃から車に慣れさせる練習が大切です。
トイレを我慢してしまうのですが…
休憩時にいつものトイレシーツを敷き、匂いをつけてあげましょう。どうしても出ない場合は、次の休憩まで待ち、無理強いは禁物です。老犬の場合は、ペット用オムツの使用も検討しましょう。
キャリーバッグから出たがるのですが…
安全上、移動中は必ず固定した状態を保ちます。中が見えるタイプのキャリーならカバーをし、暗くすると落ち着く場合もあります。お気に入りの毛布を入れてあげるのも効果的です。
ドライブ後に疲れを残さないケア術
帰宅後の体調チェックと水分補給
ドライブから帰宅したら、まずは愛犬を落ち着かせながら全身の状態をチェックしましょう。車内のストレスや疲れがたまっている可能性があるので、興奮させずに優しく声をかけながら観察します。
チェックポイントは目やに、鼻の乾き、歯茎の色、呼吸の速さ、足裏の状態の5つです。特に夏場は熱中症の初期症状がないか注意深く確認してください。
水分補給は一気に与えるのではなく、少量ずつ数回に分けてあげるのがコツです。冷たすぎる水は胃に負担をかけるので、常温か少し冷たい程度が理想的です。
もし飲みたがらない場合は、手のひらに少量の水を乗せて舐めさせたり、水にフードを少し浮かべたりする工夫を。長距離ドライブの後は、犬用イオン水や経口補水液を活用するのもおすすめです。
「いつもと様子が違うな」と感じたら、無理に食事を与えずにしばらく様子を見ましょう。2時間以上経っても元気がない、嘔吐や下痢があるなどの症状が見られたら、迷わず動物病院に連絡してください。
ブラッシング・体拭きでリフレッシュ
ドライブ後のブラッシングは、ただの毛づくろいではありません。車内での静電気やほこりを取り除き、血行を促進する大切なケアタイムです。
まずは柔らかいラバーブラシで全身を優しく梳かし、静電気やほこりを取り除きましょう。その後、スリッカーブラシでマッサージするようにブラッシングすると、愛犬の緊張がほぐれていきます。ブラッシングの時間は5~10分程度が目安で、嫌がる素振りを見せたら無理に続けず、短時間で切り上げましょう。
体拭きには、水で濡らしてよく絞ったタオルか、犬用のウェットティッシュを使用します。特に足の裏やお腹、顔の周りはほこりがたまりやすいので丁寧に拭いてあげてください。
蒸し暑い日にドライブした後は、冷却ジェルを塗布したタオルで優しく体を拭くと、愛犬も気持ちよさそうにリラックスします。耳の中や指の間など、細かい部分までケアしたい場合は、コットンや犬用のイヤークリーナーを使うと効果的です。
ブラッシングが嫌いなワンコの場合は、おやつを使いながら少しずつ慣らしていく方法がおすすめです。まずは短時間から始め、終わったらたくさん褒めてあげることが大切です。ブラッシングや体拭きの後は、必ず愛犬が自由に水分を取れるようにしておきましょう。
これらのケアを習慣にすることで、ドライブ後の疲れが翌日まで残りにくくなります。
愛犬と安心ドライブを叶えるおすすめグッズと選び方
犬のドライブためのおすすめグッズ
カテゴリ | 主な持ち物 |
---|---|
安全アイテム | ペットシートベルト、ドライブボックス |
快適グッズ | 冷却・保温マット、消臭スプレー、撥水シート |
便利グッズ | 給水ボウル、ペットカーテン、ドッグカメラ |
季節対策 | 夏:クールベスト、冬:防寒マット、雨:速乾タオル |
最低限セット | 安全ハーネス、撥水シート、給水器 |
ドライブボックス・ドライブベッドの選び方
愛犬の車内用スペースを選ぶ際は、まず安全性を最優先に考えましょう。JIS規格やISOをクリアした製品が安心です。サイズ選びのコツは、愛犬が自然に立って回転できる余裕があることです。特に大型犬用のドライブボックスは、車の室内寸法と照らし合わせて購入するのが失敗しない秘訣です。
素材選びも重要で、夏場の暑さ対策にはメッシュ部分が多く通気性の良いタイプを、冬場の寒さが気になる場合は保温性のある素材を選ぶと良いでしょう。キャスター付きのタイプは移動が楽ですが、車内ではしっかり固定できるかどうか要確認。
落ち着きがないワンコの場合は、側面が高めで視界が制限されるタイプを選ぶと、車酔いや興奮を抑える効果が期待できます。
愛犬が実際に試せるペットショップがあれば、乗り心地や反応を確認してから購入するのがベスト。ネット購入の場合は、返品保証がある商品を選ぶと安心です。

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季節ごとの便利アイテム紹介
春先のドライブには、花粉対策グッズが欠かせません。犬用の花粉ガードスプレーや、車内用の空気清浄機があると安心です。
梅雨時期は、除湿効果のあるシートカバーや、消臭効果の高い竹炭を車内に置いておきましょう。愛犬が濡れてしまった時のために、速乾性のタオルやペット用ドライヤーも準備しておくと便利です。
真夏の猛暑日には、冷却ジェルマットや保冷剤を多めに準備。日よけカーテンは断熱効果の高いものを選び、サンルーフがある車なら遮熱フィルムの貼り付けも検討しましょう。最近では、車内温度をアプリで確認できるIoT温度計も人気です。
逆に冬場は、保温性の高いドライブベッドカバーや、犬用のヒートパッドがあると快適。乾燥対策として加湿器を活用するのもおすすめです。
季節の変わり目は体調を崩しやすい犬には、温度調節が簡単にできるドッグウェアを準備しましょう。車内と外気温の差が激しい時期は、脱ぎ着しやすいベストタイプが便利です。
犬とドライブに関するよくある質問
Q:ちょっと買い物に行く間、愛犬を車内に残しても平気かな?何分までなら安全?
愛犬を車内に残すのは、基本的にどんなに短時間でもおすすめできません。特に夏場はエアコンを切った車内が危険な高温になるため、たとえ5分でも熱中症のリスクがあります。どうしても必要な時は、誰かが付き添うか、ペット可の店舗を選びましょう。冬場の低温やストレスにも注意が必要です。
Q:愛犬を膝に乗せて運転しちゃダメ?法律で決まってるの?
愛犬を抱っこしたままの運転は、道路交通法で「安全運転義務違反」に該当する可能性があります。急ブレーキ時に愛犬がエアバッグに挟まれるなど、重大な事故につながる危険も。必ずペット用シートベルトやキャリーで固定し、後部座席に乗せるのが安全です。ドライブ中のふれあいは、安全な場所に停車してからにしましょう。
Q:愛犬とドライブする時、車内のどの位置に乗せるのが一番いい?
最も安全なのは後部座席で、キャリーやペット用シートベルトで固定するのが理想です。前席はエアバッグの作動時に危険ですし、助手席も視界を遮る可能性があるので避けましょう。小型犬ならドライブボックスを、中型犬以上はハーネスタイプのシートベルトがおすすめ。愛犬が落ち着ける位置を見つけてあげてくださいね。
まとめ
愛犬とのドライブを安全で快適にするには、事前の準備と正しい知識が大切です。車酔い対策や適切な乗せ方、季節に応じた温度管理など、4つの注意点を押さえれば、愛犬もリラックスして車旅を楽しめます。少しずつ車に慣らすトレーニングと、おすすめグッズを活用すれば、初めてのドライブでも安心。愛犬との楽しい思い出作りに、ぜひこれらのポイントを参考にしてみてくださいね。