犬のトイレのしつけは難しい?成犬と子犬のためのトイレトレーニング完全ガイド

子犬
犬を飼う上で避けては通れないのが、トイレトレーニングです。特に子犬と成犬では学習速度や行動の修正方法が異なるため、それぞれに合った方法で進めることが成功のカギとなります。この記事では、子犬と成犬に分けてトイレトレーニングの具体的な手順と、よくある問題への対処法を詳しく解説します。
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子犬のトイレトレーニング

子犬の特徴とトレーニングのポイント
  • 膀胱や腸の発達が未熟であるため、頻繁にトイレに行く必要があります。
  • 1〜2時間ごとにトイレに連れて行くことが基本で、特に食事や睡眠、遊びの後は注意が必要です。
  • 成功体験を積ませ、ポジティブな方法で根気よく進めましょう。
トレーニングの手順
  1. トイレスペースを準備する
    1. 室内の場合は、広めのサークル内にトイレシートを敷き、トイレエリアを明確にします。
    2. 初めはトイレシートを広範囲に配置し、成功率が上がるにつれて徐々に縮小します。
  2. トイレのサインを観察する 子犬がトイレをしたがっているサインに気を付けましょう:
    1. 匂いを嗅ぎながらウロウロする
    2. 同じ場所を回り始める
    3. 座り込みやソワソワした様子を見せる このようなサインを見つけたら、速やかにトイレスペースに連れて行きます。
  3. 定期的にトイレに連れて行く 以下のタイミングで定期的にトイレに誘導しましょう:
    1. 寝起き直後
    2. 食事後15〜30分以内
    3. 遊びや運動の後
    4. それ以外にも、1〜2時間おきに積極的に連れて行くことで成功率を上げます。
  4. 成功したらすぐに褒める
    1. トイレに成功した直後に、小さなご褒美や「いい子!」といった明るい声かけを行いましょう。
    2. 褒めるタイミングは成功後数秒以内が理想です。
  5. トイレシートの範囲を徐々に縮小 トイレの成功率が上がったら、シートの範囲を少しずつ縮めていきます。最終的には、狙ったエリアにだけ行けるように調整しましょう。

成犬のトイレトレーニング

成犬の特徴とトレーニングのポイント
  • 成犬は膀胱や腸の機能が成熟しており、トイレの回数は子犬に比べて少ないです。
  • 過去の習慣があるため、矯正には時間がかかることがあります。
  • 一貫性を持ったルールの設定が成功の鍵です。
トレーニングの手順
  1. 新しいトイレエリアを設定する
    1. 室内の場合はトイレシート、室外の場合は特定の場所を固定して、犬が混乱しないようにします。
    2. トイレエリアには、過去に使用したおしっこや便の匂いを少量残すことで、犬に「ここがトイレだ」と認識させやすくなります。
  2. 規則正しいスケジュールを作る 成犬の場合、規則正しい生活リズムにトイレを組み込むことが重要です:
    1. 朝食後15〜30分以内
    2. 夕食後15〜30分以内
    3. 寝る前や散歩中
  3. トイレコマンドを使用する
    1. トイレエリアに連れて行く際、「トイレ」「おしっこして」など短くわかりやすいコマンドを繰り返し使用します。
    2. トイレが成功したら、即座にご褒美を与えて褒めましょう。
  4. 間違った場所での排泄の矯正
    1. 過去に間違った場所でトイレをしていた場合、その場所を徹底的に掃除して匂いを取り除きます。
    2. トイレを間違えたら叱らず、静かに「ダメ」と声をかけ、正しいトイレスペースに誘導します。
成犬 トイレトレーニング

よくある問題と解決方法

  1. 子犬がトイレスペースに間に合わない
  • 原因:膀胱が未発達で、長時間我慢できない。
  • 対策
    • もっと頻繁にトイレスペースに連れて行く。
    • 家の中に複数のトイレシートを配置し、アクセスしやすくする。
  1. 成犬が以前の習慣で間違った場所にする
  • 原因:過去の行動が身についている。
  • 対策
    • 誘導スプレーを使って新しいトイレエリアを認識させる。
    • 徹底的に間違った場所を清掃し、匂いの再付着を防ぐ。
  1. 子犬・成犬が外でトイレをしない
  • 原因:環境に慣れていない、または天候が原因。
  • 対策
    • 徐々に外の環境に慣らし、静かな場所を選ぶ。
    • 「トイレ」のコマンドを使って行動を促す。
  1. トイレ後に地面を掘る動作をする
  • 原因:犬の本能で、匂いを隠すため。
  • 対策
    • 室内では「ストップ」と指示して注意をそらす。
    • その後、別の行動を促し、掘る行動を忘れさせる。

成功への鍵

  1. 一貫性:場所やルールを統一し、犬が混乱しないようにしましょう。
  2. ポジティブな方法:叱るよりも褒めることで、犬の学習意欲を高めます。
  3. 根気強さ:特に成犬は行動修正に時間がかかるため、焦らずに進めましょう。
  4. 健康チェック:トイレ習慣に異常が見られる場合、健康問題の可能性も考えられるため、早めに動物病院で相談してください。
子犬も成犬も、適切な方法と十分な時間をかけることで、必ずトイレ習慣を身につけることができます。一緒に快適な生活を目指しましょう!

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