PETTENA編集部は、ペットとその飼い主がより良い生活を送れるよう、専門的な知識に基づいた信頼性のある情報を提供するチームです。特に、ペットカートを中心に、安全で楽しいお出かけをサポートするコンテンツをお届けしています。
犬にとって危険な植物とは?散歩やお家で気を付けたい花・観葉植物・野菜26選|PETTENA
目次をすべて表示
私たちの身近にある植物の中には、犬にとって危険なものがたくさん。散歩中に出会う花から家庭菜園の野菜、インテリアの観葉植物まで、知らずに育てている有毒植物があるかもしれません。この記事では、特に注意が必要な26種類の危険植物をイラスト付きでまとめました。
犬にとって有害な植物とは?
犬が植物を食べてしまう原因
犬が植物を口にしてしまうのは、多くの場合、好奇心からくる探索行動によるものです。特に子犬期は何でも口に入れて確かめる習性があり、部屋にある観葉植物も興味の対象になってしまいます。
また、ストレスや退屈さが原因の場合もあります。飼い主さんと過ごす時間が少なかったり、運動不足だったりすると、犬は気を紛らわせるために植物をいじってしまうことがあるんです。
さらに意外なのが、消化を助けるための本能的な行動です。野生の犬や狼は、胃の調子が悪い時に草を食べて吐き出す習性があります。これは自然な行動ですが、問題は「どの草を食べるか」がわからないことです。家の中や公園の植物が安全とは限らないんです。
植物に含まれる毒の種類と犬への影響
犬にとって危険な植物に含まれる毒素は、実に様々な種類があります。
ユリ科の植物は特に危険で、少量でも腎不全を引き起こす可能性があります。お花屋さんでよく見かけるチューリップやヒヤシンスも、実は球根部分に毒性があるんです。
アルカロイド系の毒を含む植物としては、ジャスミンやポインセチアなどです。これらの植物を口にすると、嘔吐や下痢、場合によっては神経症状が出ることもあります。特にポインセチアはクリスマスシーズンによく見かけますが、白い樹液に毒性があるので注意が必要です。
また、シュウ酸カルシウムを含むサトイモ科の植物は、口の中を刺激し、よだれや口の腫れを引き起こします。これらの植物は観葉植物として人気がありますが、犬が届かない場所に置くなどの配慮が必要ですね。
犬の体調や食べた量によって症状の出方には個体差があります。万が一のことを考えて、危険な植物はあらかじめ排除しておくのが安心です。
お散歩中に注意すべき植物【場所別】
公園・道端でよく見かける危険植物
- アサガオ(朝顔)
夏の風物詩として親しまれているアサガオですが、種子には強い毒性があります。特に子犬が誤飲すると、下痢や嘔吐、幻覚症状を引き起こす可能性があります。朝顔の種が落ちている場所には近づけないようにしましょう。
- アジサイ(紫陽花)

梅雨時期の公園でよく見かけるアジサイ。実は葉やつぼみに青酸配糖体を含んでいます。大量に摂取すると中毒症状を起こす危険性があります。雨上がりの散歩時は、アジサイの下に落ちている葉にも注意が必要です。
- ツツジ(躑躅)

春先に鮮やかな花を咲かせるツツジは、全ての部分にグラヤノトキシンという有害物質を含みます。花蜜さえも危険で、少量でも嘔吐やけいれんを引き起こす可能性があります。公園の植え込みとしてよく使われているので要注意です。
- ユリ(百合)

ユリ科の植物は犬にとって非常に危険です。花粉を舐めたり、花びらをかじったりしただけで急性腎不全を引き起こす可能性があります。切り花の水を飲んだだけでも中毒症状が出ることがあります。公園の花壇やお墓周りでよく見かけるので、近づけないようにしましょう。
- キョウチクトウ(夾竹桃)

- オシロイバナ

夕方に可愛い花を咲かせるオシロイバナですが、根や種にトリゴネリンという有毒成分を含みます。特に種子は犬が興味を持ちやすいので注意が必要です。公園の花壇や空き地で自生していることが多いです。
- ヒガンバナ(彼岸花)

秋の訪れを告げるヒガンバナは、リコリンという有毒アルカロイドを含みます。球根部分の毒性が特に強く、嘔吐や下痢を引き起こします。田んぼのあぜ道や公園の草地で群生していることが多いので、秋のお散歩は要注意です。
- ハイビスカス

南国風の印象が強いハイビスカスも、実は花や葉に軽度の毒性があります。大量に摂取すると胃腸障害を引き起こす可能性があります。温暖な地域では街路樹として植えられていることもあります。
アウトドアや自然の中で注意したい植物
- キノコ類

キノコの専門家でも見間違えることがあるほど、食用と有毒種の見分けは難しいものです。山歩きやキャンプ場でよく見かけるキノコの中でも、特にタマゴテングタケやドクツルタケは少量でも命に関わる猛毒を持っています。
愛犬が興味本位で鼻でつついたり、かじったりしないよう、キノコが生えているエリアには近づかないのが賢明です。
- アオコ(藍藻)

夏の暑い日、愛犬と湖や池で水遊びをするのは最高の楽しみですよね。でも、水が緑色に濁っている場所は要注意です。それは藍藻が発生している可能性が高く、神経毒や肝毒性のある物質を含んでいることがあります。
愛犬がその水を飲んだり、体についたアオコを舐めたりすると、嘔吐や下痢、ひどい場合には呼吸困難や肝障害を引き起こす危険性があります。
水遊びさせる前に、透明で綺麗な水かどうか、変な臭いがしないか、水面に緑色の浮遊物がないかなど、しっかりチェックしてくださいね。安全な水場を選べば、愛犬と一緒に夏の水遊びを思い切り楽しめますよ。
- イヌサフラン

9月から10月にかけて、薄紫色の可憐な花を咲かせるイヌサフラン。一見無害そうですが、実は全ての部分にコルヒチンという猛毒を含んでいます。
特に球根部分の毒性が強く、少量でも重篤な中毒症状を引き起こす可能性があります。摂取後2時間から24時間の間に嘔吐や下血が見られ、多臓器不全に至るケースもあるので本当に注意が必要です。
サフランと名前が似ているので間違えやすいですが、全くの別物です。秋のハイキングで山野草が好きな愛犬を連れて行く時は、この植物がないか周囲をよく確認しましょう。もし見かけたら、すぐにその場を離れることをおすすめします。
- ジンチョウゲ

早春の山を歩いていると、甘く芳醇な香りが漂ってくることがあります。それはジンチョウゲの花の香りかもしれません。
この植物は樹皮や葉にダフネトキシンという有毒成分を含んでいて、口に入れると口腔内に灼熱感を引き起こし、嘔吐や下痢の症状が出ることがあります。重症化すると中枢神経症状が出ることもあるので、香りに誘われて近寄ってしまう犬には特に注意が必要です。
アウトドアだけでなく、庭木として植えられていることもあるので、お家の庭にこの植物がないかも確認しておくと良いでしょう。春の訪れを感じさせる良い香りですが、愛犬にとっては危険な香りかもしれないのです。
家の中・お庭に潜む危険な植物
観葉植物編
- ポトス

初心者でも育てやすい人気のポトスですが、実は葉や茎に不溶性シュウ酸カルシウムを含んでいます。
愛犬がかじると、口の中の激しい痛みやよだれ、嘔吐などの症状が出る可能性があります。特にツルが伸びて床に垂れ下がっていると、興味本位でかじってしまう危険性が高まります。
対策としては、ハンギングバスケットで吊るすか、犬の届かない高い場所に置くのがおすすめです。
- アイビー

グランドカバーに最適とされるアイビーは、全ての部分にヘデラサポニンという有毒成分を含みます。摂取すると嘔吐や下痢、腹痛を引き起こし、大量に食べると呼吸困難に陥ることもあります。特にツタが伸びて床に広がっていると、遊んでいるうちに誤食してしまう危険性があります。
ベランダや庭に植えている場合、愛犬が近寄らないよう柵で囲うなどの対策が必要です。室内で育てるなら、犬の届かない場所に飾りましょう。
- ドラセナ

幸福の木として親しまれるドラセナも、実は犬にとっては危険な植物です。葉に含まれるサポニンという成分が、嘔吐や食欲不振、よだれなどの症状を引き起こします。
大型の観葉植物として人気がありますが、葉が垂れ下がって犬の届く高さになっていないか要チェックです。
- アロエ

薬用植物として知られるアロエですが、実は犬にとって有毒なアロインという成分を含んでいます。特に皮の部分に多く、摂取すると下痢や嘔吐、尿の色の変化などの症状が見られます。
キッチンやリビングに置いているご家庭も多いと思いますが、愛犬が届く場所は避けましょう。
- ディフェンバキア

大きな斑入りの葉が特徴的なディフェンバキアは、シュウ酸カルシウムの針状結晶を多く含みます。これが口や喉に刺さると、激しい痛みや腫れ、呼吸困難を引き起こす可能性があります。葉が大きく目立つため、犬が興味を持ちやすいのも危険なポイントです。
もし飾るなら、犬が入れない部屋に置くか、観葉植物用のスタンドを使うのがおすすめです。
- ポインセチア

クリスマスを彩るポインセチアの白い樹液には、フォルボールエステルという刺激物質が含まれています。皮膚炎や口の炎症、嘔吐などを引き起こす可能性があり、特に子犬や小型犬は影響を受けやすいので注意が必要です。
クリスマスシーズンだけの飾りとして購入する方も多いと思いますが、その期間は特に置き場所に気を付けましょう。
花壇・庭木編
- チューリップ

春を告げるチューリップの球根には、ツリパリンという有毒成分が含まれています。
愛犬が掘り起こしてかじると、よだれや嘔吐、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。特に球根を植え付ける秋や、花が終わった後の掘り上げ時期は要注意です。
- スズラン

5月の風に揺れるスズランは、その全ての部分にコンバラトキシンという強心配糖体を含んでいます。
特に水に落ちた花びらを飲んだり、葉をかじったりすると、不整脈や血圧低下などの重篤な症状を引き起こす危険性があります。
- スイセン

春先に咲くスイセンも、球根にリコリンなどのアルカロイドを含む危険植物です。
誤食すると嘔吐や下痢、ひどい場合には痙攣や麻痺を引き起こすことがあります。球根を植える秋や、花が終わって葉が枯れる初夏頃が特に危険です。
- クリスマスローズ

冬から早春にかけて咲くクリスマスローズは、根茎にヘレブリンなどの有毒成分を含みます。
誤食すると口腔内の刺激や下痢、重症化すると神経症状を引き起こすこともあります。寒い時期に咲く貴重な花ですが、愛犬が近寄らない場所に植えるのが無難です。
犬に危険な野菜・ハーブ類
- ネギ類
ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラ、にんにくなど)に含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分は、犬の赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こす可能性があります。
特に怖いのは、加熱調理しても毒性が消えないことと、少量でも影響が出る可能性があることです。
- アボカド
アボカドに含まれるペルシンという成分は、犬にとって有毒です。嘔吐や下痢を引き起こす可能性があり、特に大型の種は窒息の危険もあります。
- トマトの葉
トマトの実そのものは少量なら問題ありませんが、葉や茎にはトマチンという有害成分が含まれています。家庭菜園でトマトを育てている場合、愛犬が葉をかじらないよう特に注意が必要です。
- ナス
夏野菜の定番ナスも、ヘタや葉にはソラニンという有毒成分が含まれています。家庭菜園でナスを育てている場合、愛犬が葉やヘタをかじらないよう注意が必要です。特に収穫後のヘタの処理を忘れがちなので要注意。
もし犬が危険な植物を食べてしまったら?
症状のチェックポイント
愛犬が危険な植物を口にしてしまった時、最初にすべきは症状の有無と程度の確認です。特に以下の症状が見られたら、すぐに動物病院に連絡しましょう。
30分~数時間以内に現れる症状
・繰り返す嘔吐(1回だけなら様子見も可)
・よだれが止まらない
・口元を気にする仕草(痛がっている可能性)
・食欲の急激な低下
緊急を要する重篤な症状
・けいれんやふらつき
・呼吸がおかしい(速い・浅い・苦しそう)
・意識が朦朧としている
・歯茎が蒼白(貧血の可能性)
スマホで愛犬の様子を動画撮影しておくと、動物病院で症状を説明する時に役立ちます。
応急処置と動物病院へ行く目安
すぐに病院へ行くべきケース
・上記の重篤な症状が見られる
・チューリップの球根やユリ科植物を食べた
・大量に摂取した可能性がある
・子犬や老犬、持病がある犬の場合
自宅で様子を見るケース
・ごく少量をかじっただけ
・全く症状が出ていない
・全く症状が出ていない
・安全が確認されている植物の場合
危険な植物を避けるための対策
拾い食い防止のしつけ法
拾い食い防止には、基本的なしつけが何よりも効果的です。特に「待て」「離せ」のコマンドをしっかり教えておくと、危険な場面で愛犬を守れます。
効果的なトレーニング方法:
- おやつを使った「待て」練習から始める
- 安全な草の近くで「離せ」の練習をする
- 成功したら大げさなくらい褒める
- 少しずつ難易度を上げていく
散歩コースの見直しと危険植物マップの活用
季節ごとに咲く植物は異なりますので、春先はスイセンやチューリップ、秋にはヒガンバナなど、時期によって注意すべき植物が変わってきます。自治体によっては有毒植物の生息地をマップで公開している場合もありますので、ぜひ活用してください。
また、地域の犬仲間と情報を共有したり、管理事務所に危険な植物の除去を依頼したりすることも効果的です。散歩ルートを記録できるアプリを使えば、危険なスポットをマークして共有することもできます。
季節の変わり目には必ずルートを見直し、安全な散歩コースを確保しましょう。
家の中での植物選びと置き場所の工夫
愛犬と暮らすお家では、観葉植物の選び方と配置に十分な注意が必要です。
ポトスやディフェンバキアなど一般的な観葉植物の中にも、犬にとって危険なものが多くあります。代わりにサンセベリアやパキラなど、比較的安全な植物を選ぶようにしましょう。植物を飾る位置も重要で、ハンギングプランターを使ったり、高い棚に置いたりするのがおすすめです。
どうしても危険な植物を飾りたい場合は、愛犬が入れない部屋に限定するか、就寝時など愛犬が見ていない時間だけ飾るなどの工夫をしましょう。
また、犬が近寄らないように柑橘系のアロマを使う方法も効果的です。定期的に室内の植物を見直し、安全な環境を維持してください。
おすすめの拾い食い防止グッズ
しつけや環境整備に加えて、便利なグッズを活用するのも効果的です。
試してみたいアイテム:
- マズルカバー(鼻周りを覆うタイプ)
- 苦味スプレー(植物に吹きかける)
- LED付き首輪(夜間の散歩で植物が見える)
- 拾い食い防止バスケット(口周りをガード)
代わりに育てたい安全な植物
観葉植物では、サンセベリアがおすすめです。空気清浄効果も高く、丈夫で育てやすいのが特徴です。パキラも犬に安全な観葉植物で、おしゃれな見た目から人気があります。その他、オリヅルランやペペロミアも安心して育てられる品種です。
花を楽しみたい方には、バラやパンジー、ビオラなどが安全です。特にパンジーは色鮮やかで、ベランダや庭を明るく彩ってくれます。
ハーブ類では、バジルやローズマリー、カモミールなどが犬に無害で、料理にも使えて一石二鳥です。
ただし、どの植物も大量に食べると消化不良を起こす可能性があるので、愛犬がかじりすぎないよう注意は必要です。
犬に危険な植物に関するよくある質問
Q:犬が食べたら危ない植物って、どんなものがあるの?
犬にとって有毒な植物は意外と多く、ユリ、チューリップ、スズラン、アジサイなどがあります。観葉植物でもモンステラやポトスなどは注意が必要です。お庭やお部屋に置く前に、犬にとって安全かどうか確認するのが安心です。
Q:ラベンダーは犬に害があるって本当?
ラベンダーは香りは心地よいですが、犬が葉や茎を多量に食べると中毒症状を起こすことがあります。精油は特に危険なので、アロマを使うときは必ず犬のいる場所を避けてください。
Q:モンステラを犬がかじってしまったけど、大丈夫?
モンステラには「シュウ酸カルシウム」という成分があり、犬がかじると口の中が腫れたり、よだれが増えたりすることがあります。少量なら軽症で済むこともありますが、心配な場合はすぐに動物病院へ相談しましょう。
Q:犬にとって安全な花ってあるの?
はい、犬がいても安心して飾れる花もあります。例えば、ローズやカモミール(ただし精油はNG)などは比較的安全です。でも個体差があるので、初めて見せる植物には少しずつ慣れさせてあげてくださいね。
Q:金木犀の花を犬が食べちゃったけど大丈夫?
金木犀は犬にとって大きな毒性はないとされていますが、食べ過ぎると下痢や吐き気を起こすこともあります。少量で元気そうなら様子見でも大丈夫ですが、気になる症状があれば獣医さんに相談を。
まとめ
愛犬を危険な植物から守るには、まず身近な植物の危険性を知ることが大切です。散歩コースやお庭、室内の観葉植物など、日常生活には意外と多くの危険が潜んでいます。今回ご紹介した26種類の危険植物を参考に、愛犬の行動範囲を見直してみましょう。安全な植物を選び、適切なしつけと環境整備をすれば、愛犬と緑のある生活を両立できます。