PETTENA編集部は、ペットとその飼い主がより良い生活を送れるよう、専門的な知識に基づいた信頼性のある情報を提供するチームです。特に、ペットカートを中心に、安全で楽しいお出かけをサポートするコンテンツをお届けしています。
犬の反抗期はいつまで続く?病気の見分け方と噛み癖・トイレの対処法を解説|PETTENA
愛犬の急な噛み癖やトイレの失敗に悩んでいませんか?もしかして反抗期?それとも病気?
この記事では、犬の反抗期の期間目安と適切な対処法、病気との見分け方を解説します。今すぐできる具体的な解決策をご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
犬にも反抗期はある?
最近、うちの子の態度が変わった気がする…と感じたら、それは犬の反抗期かもしれません。人間と同じように、犬にも成長過程で自我が芽生える時期があるんです。
特に若い犬を飼っている飼い主さんは、この時期の特徴を理解しておくと、ストレスなく乗り越えられますよ。

反抗期とは?
犬の反抗期は、いわば「犬の思春期」。体の成長に心の発達が追いつかず、ホルモンのバランスが大きく変化する時期です。この時期には、テストステロンやエストロゲンなどの性ホルモンが急激に分泌され始め、犬の行動や性格に影響を与えます。
「うちの子、急に手がつけられなくなった」と驚く飼い主さんも多いですが、これは正常な成長過程の一部です。犬自身も自分の気持ちをコントロールするのが難しくなっている状態なんです。
反抗期の犬のしつけで重要なのは、焦らずに根気強く接することです。犬の行動学を理解すれば、この時期も怖くありません。
すべての犬が反抗期を迎えるわけではない?
でも、前の犬はこんなことなかったのに…と感じる方もいるでしょう。実は、すべての犬が顕著な反抗期を示すわけではありません。犬種や性格によって大きな個体差があります。
例えば、自立心が強い柴犬や秋田犬などの日本犬種は反抗期が目立ちやすい傾向にあります。一方で、ゴールデンレトリーバーやラブラドールなどの人懐っこい犬種は、反抗期があまり目立たないケースもあります。また、去勢・避妊手術を早い時期に受けた犬では、ホルモンの影響が少ないため反抗期が軽くなることもあります。
「反抗期がない=良い子」というわけではなく、その子の個性として受け止めてあげましょう。
反抗期はいつ?どのくらい続く?
犬の反抗期がいつ始まっていつ終わるのか、気になりますよね。実は犬には、人間と同じようにいくつかの反抗期の段階があります。適切な時期に適切な対応をすることで、愛犬との関係を良好に保てます。

第1反抗期
小型犬では生後6ヶ月頃、大型犬ではやや遅れて生後8-10ヶ月頃に訪れる最初の反抗期です。犬の成長期の中で最も目立つ変化が見られる時期です。
この時期の特徴:
🐶今までできていた「おすわり」や「待て」をわざと無視する
🐶散歩中にリードを強く引っ張るようになる
🐶今までおとなしかったのに突然吠え始める
急に言うことを聞かなくなかったら、第1反抗期のサインかもしれません。この時期は通常2-3ヶ月続きますが、犬種や個体差によって大きく異なります。子犬のしつけで重要なのは、一貫性を持って接すること。甘やかしすぎも厳しすぎも逆効果です。
第2反抗期
1歳半から2歳頃に訪れるこの時期は、精神的成熟の過程で起こるものです。
特徴としては:
🐶飼い主との主従関係を試すような行動が増える
🐶他の犬に対して攻撃的になることがある
🐶テリトリー意識が強くなり、縄張りを守ろうとする
この時期の犬の行動修正には、プロのドッグトレーナーに相談するのも一つの方法です。特に多頭飼いの場合や、他犬とのトラブルがある場合は早めの対応が大切です。
3歳以降にも反抗期があるケースとは?
3歳を過ぎてから反抗期?と驚かれるかもしれませんが、実は成犬になっても環境の変化などで反抗期のような行動が見られることがあります。
主な原因は:
🐶新しいペットや赤ちゃんの誕生
🐶引っ越しなどの環境変化
🐶飼い主の生活リズムの大きな変化
🐶加齢による認知機能の変化
成犬のしつけ直しには、根気と時間が必要ですが、決して手遅れではありません。犬のストレスサインを見逃さず、安心させてあげることが大切です。
反抗期のサインを見逃さない!
犬は言葉で気持ちを伝えられない分、行動で様々なサインを送っています。反抗期のサインを早期にキャッチすることで、適切に対応できるようになります。

指示を無視する・わざと逆らう
今までできていた「おいで」の命令に反応しなくなったり、こっちを見ながらわざと違うことをしたりする行動は典型的な反抗期のサインです。犬の集中力が低下しているのではなく、自我が芽生えている証拠です。
対処法:
🐶命令は一度だけ、きっぱりとした声で
🐶従ったら大げさなくらい褒める
🐶無視してもイライラしない
犬のトレーニング方法を見直す良い機会と捉え、基本に戻ってみましょう。
噛みつく・吠える・唸る
急に甘噛みがひどくなったり、触ろうとすると唸るようになったりするような行動変化には要注意です。反抗期によるものか、それとも別の問題が隠れているかを見極める必要があります。
見分けるポイント:
🐶遊びの延長での甘噛みは反抗期によく見られる
🐶エサやおもちゃを守ろうとする資源防衛行動は注意すべき
🐶恐怖や痛みによる攻撃は病気の可能性も
犬の噛み癖対策としては、噛んでいいおもちゃを与える、遊びのルールを一貫させるなどの方法が効果的です。問題行動がひどい場合は、動物行動学の専門家に相談するのも手です。
トイレの失敗が増える
完全にトイレトレーニングが終わっていたのに、突然粗相をするようになったことも反抗期のサインの一つです。ホルモンの影響や気持ちの不安定さが原因です。
対策:
🐶トイレの場所を見直す
🐶サークルの大きさを調整する
🐶成功したら思い切り褒める
犬のトイレトレーニングで重要なのは、叱らないことです。失敗しても淡々と片付け、成功体験を積ませてあげましょう。
食事の拒否や好き嫌いが激しくなる
「今まで喜んで食べていたフードを突然食べなくなった」「おやつは食べるのにご飯は食べない」こんな悩みも反抗期によく見られます。
試してみたい対処法:
🐶食事時間を一定にする
🐶フードの種類を徐々に変えてみる
🐶手から直接与えてみる
犬の食いつきを良くする方法として、少し温める、ふりかけをトッピングするなどの工夫も。ただし、栄養バランスには注意してくださいね。
飼い主との距離が変化する
反抗期の犬の心理は複雑です。急にベタベタしなくなったと思ったら次の日にはべったり…こんな変化もよくあります。
適切な距離感の作り方:
🐶犬から近づいてくるのを待つ
🐶過度に構いすぎない
🐶でも完全に無視はしない
犬との信頼関係を築くには、この時期の接し方が大切です。犬のボディランゲージをよく観察し、その子のペースを尊重してあげましょう。
愛犬に合ったしつけを選ぼう
犬種によって性格や特徴が異なるように、反抗期の対応法もそれぞれ違います。どうしてうまくいかないんだろうと悩む前に、愛犬のタイプに合ったアプローチを試してみましょう。

頑固な犬種の対応法
うちの柴犬、まったく言うことを聞かないんです…というお悩みはよく耳にします。日本犬をはじめとする自立心の強い犬種は、特に反抗期が顕著に現れやすい傾向があります。
効果的な対応法:
🐶主従関係を明確に:リーダーと認めた相手にしか従わない性質を理解し、一貫した態度で接する
🐶自主性を尊重:無理強いせず「自分で選んだ」と思わせる工夫を(「おすわり」したらご褒美、など)
🐶短時間集中トレーニング:1回5分程度で、日に何度か繰り返す
🐶自然な形で運動不足を解消:散歩コースを変えるなど新鮮な刺激を与える
日本犬のしつけで重要なのは、押し付けないことです。強制すると余計に反抗的になりますが、うまくできた時に大げさに褒めると効果的です。
甘えん坊な犬種の対応法
べったりなのに突然反抗するようになって…と戸惑う飼い主さんも多い甘えん坊タイプ。このタイプは寂しがりやな反面、反抗期にはわがままが目立つことも。
おすすめの方法:
🐶スキンシップの質を見直す:要求にすぐ応えすぎず、こちらのタイミングで撫でる
🐶分離不安対策:短時間の留守番トレーニングで自立心を養う
🐶褒め言葉のバリエーションを増やす:声のトーンで「すごくいい子!」と「まあまあいい子」を使い分ける
🐶共同作業で信頼関係を築く:ノーズワーク(嗅覚を使ったゲーム)などで達成感を与える
トイプードルの甘噛み対策として、遊びのルールを明確にすることも効果的です。噛んだら遊び終了を徹底しましょう。
活発すぎる犬種の対応法
エネルギー溢れる犬種は、反抗期に問題行動がエスカレートしがちです。
効果的なアプローチ:
🐶頭と体の両方を疲れさせる:単なる散歩だけでなく、アジリティやフリスビーなど考える要素を取り入れる
🐶ルーティーンを作る:運動→食事→休息のパターンを習慣化
🐶代償行動を教える:飛びつきたくなったら「オスワリ」をするなど、代替行動を覚えさせる
🐶衝動コントロール練習:ご飯の前の「待て」を少しずつ長くするなど
ボーダーコリーのしつけで重要なのは、彼らの高い知能を刺激することです。毎日同じことの繰り返しでは飽きてしまいますので、新しいトリックを教えるのもおすすめです。
反抗期の犬との正しい向き合い方
反抗期は飼い主さんの忍耐力が試される時期とも言えます。でも、適切な対応を知っていれば、この時期を乗り越えた後、愛犬との絆はさらに深まります。

しつけの一貫性を保つコツ
「昨日はダメと言ったのに、今日は許しちゃった…」これが一番のNGパターンです。犬は矛盾に敏感です。
一貫性を保つポイント:
🐶家族全員でルール統一:お父さんはソファOK、お母さんはダメでは混乱します
🐶「まぁいいか」をなくす:1回の例外が後のしつけを台無しに
🐶コマンドはシンプルに:「ちょうだい」と「離して」を使い分けない
🐶反応パターンを決める:無視する→落ち着いたら褒める、など
犬のしつけの基本は、人間側の忍耐強さが鍵です。最初は大変ですが、3週間続ければ習慣化します。
褒めることで良い行動を強化する方法
反抗期の犬には、叱るより褒める方が効果的です。でも、ただ褒めるのではなく、効果的な褒め方があります。
褒め方のコツ:
🐶0.5秒ルール:良い行動の直後に褒める(遅れると何を褒められているかわからない)
🐶三段階褒め:声→撫でる→ご褒美の順で
🐶大げさなリアクション:普段と明らかに違うテンションで
🐶ランダム報酬法:毎回でなくても、時々ご褒美を与えると効果持続
犬の褒め方講座で覚えておきたいのは、犬が喜ぶ褒め方は個体差があることです。お腹を撫でられるのが好きな子、頭をポンポンされるのが好きな子、それぞれです。
反抗期におけるNG対応
ついやってしまいがちなNG行動を知っておきましょう。
絶対に避けたい対応:
🐶感情的になる:犬は飼い主のイライラを敏感に察知し、余計に反抗的に
🐶体罰:恐怖心から攻撃的になるリスクが
🐶長時間の無視:1分以内の短い無視が効果的
🐶ケージやサークルを罰に使わない:安心できる場所でなくなる
🐶要求にすぐ応える:吠えれば要求が通ると学習させる
犬の反抗期の対処法で最も重要なのは、飼い主さん自身が冷静でいることです。深呼吸してから対応しましょう。
失敗しがちな対応とその改善策
よくある失敗と修正法:
🐶「ダメ!」連発→「良い行動」に誘導してから褒める(例:ソファに乗ったら「降りて」→降りたら褒める)
🐶興奮させすぎる→遊びの前に「オスワリ」でクールダウン
🐶長時間のトレーニング→1日数回、1回2-3分の短時間集中が効果的
🐶他の犬と比較→その子のペースを尊重。小さな進歩を喜ぶ
犬のしつけの失敗談は誰にでもあります。完璧を目指さず、少しずつ改善していきましょう。
反抗期を終えたら?
反抗期後の変化と成長ポイント
反抗期が終わると、愛犬の態度に驚くほどの変化が見られることがあります。急にお利口さんになったみたいと感じる飼い主さんも多いでしょう。
反抗期後の成長:
🐶感情のコントロールが上手くなる
🐶飼い主の指示に素直に従う
🐶社会性が向上する
🐶自立心と甘えのバランスが取れる
犬の成長過程において反抗期後の1〜2年は、心が成熟する大切な時期です。この時期にしっかりと向き合うことで、より深い信頼関係が築けます。
特に3〜4歳頃には、反抗期の頃とは見違えるほど落ち着いた成犬の風格が備わってくるでしょう。
信頼関係を強化するコミュニケーション方法
反抗期を乗り越えた後こそ、絆を深めるチャンスです。特別なことをする必要はなく、日常の小さな積み重ねが大切です。
効果的なコミュニケーション法:
🐶自然と目が合った時ににっこり笑いかける
🐶犬が喜ぶ部位(胸や顎の下など)を優しく撫でる
🐶ノーズワークや簡単なトリックを一緒に練習
🐶ただそばに寄り添い、リラックスする時間を作る
犬との絆を深める方法として、毎日5分間だけでも愛犬と向き合う時間を作るのがおすすめです。スマホを置き、テレビを消し、完全に愛犬に集中する時間です。この積み重ねが、深い信頼関係を築きます。
しつけを継続する重要性
反抗期が終わったからといって、しつけをやめてしまうのはもったいない!この時期こそ、これまでの努力が実を結ぶときです。
継続すべき理由:
🐶せっかく覚えたことを定着させる
🐶さらに高度なトレーニングに挑戦
🐶問題行動の再発防止
🐶犬の自信を育む
成犬のしつけは、子犬の時とはまた違った楽しさがあります。理解力が増しているので、複雑なコマンドも覚えられるようになりますよ。週に1回は新しいトリックを教えてみるなど、楽しみながら続けてみてください。
まとめ
犬の反抗期は通常6ヶ月~2歳頃まで続きますが、個体差があることを理解しましょう。噛み癖には適切なおもちゃを与え、トイレの失敗は焦らず基本に戻ることが大切です。病気との見分け方は行動の一貫性や身体症状を観察してください。
反抗期は成長の証しですから、温かく見守りながら、一貫性のあるしつけを続けることが何より重要です。この時期を乗り越えれば、より深い信頼関係が築けますよ。