犬の散歩後のお手入れは?足拭き・足洗い・肉球ケアまで時短テクも紹介|PETTENA
犬のお散歩
散歩後の足拭き、毎日ちゃんとできていますか?「面倒でつい後回しに…」「正しい方法がわからない」とお悩みの飼い主さんへ。愛犬の健康を守る散歩後ケアの基本から時短テクまで、今日から使える方法をわかりやすくご紹介します。

なぜ犬の散歩後のお手入れが必要?

チワワの散歩

きれいな公園を散歩しただけだし大丈夫だと思っていませんか?実は犬の足裏は私たちが想像する以上に汚れが付着しています。

道路の排気ガスや花粉、細菌、農薬、融雪剤など、現代の街中には愛犬にとって有害な物質がたくさん。特に梅雨時期や花粉シーズンは要注意です。

これらの汚れを放置すると、以下のようなトラブルが起こりやすくなります:

🐶細菌感染:足裏の傷から菌が入り、指間炎(趾間炎)になる
🐶アレルギー悪化:付着した花粉やハウスダストが原因で皮膚炎が悪化
🐶消化器障害:足を舐めることで化学物質を摂取してしまう
🐶床の汚れ:室内に汚れや菌を撒き散らすことに

特に指間炎は、赤く腫れて痛みを伴うため、歩くのを嫌がるようになることも。治療には時間がかかるので、予防が何より大切です。

基本の足拭き&足洗いの方法

犬のの足拭き

濡れタオルで拭くだけでOKな場合

今日は短い散歩だったし、水洗いまでは…という日でも、最低限のケアとして濡れタオルでの拭き取りは欠かさないようにしましょう。

ポイントは人肌程度のぬるま湯を使うことです。冷たい水だと愛犬がびっくりしますし、熱すぎると肉球を傷めてしまいます。タオルはしっかり絞って、余分な水分を残さないようにしてください。

拭き方の手順ですが、まずは足の甲から始めるのがおすすめです。いきなり敏感な肉球を触ると嫌がる子も多いので、甲→側面→裏の順で徐々に慣らしていきましょう。

指の間は汚れがたまりやすいので、タオルの端を使って丁寧に。肉球の溝部分は、シワを伸ばすようにして拭くと、砂や小さなゴミも取り除けます。

必ず乾いたタオルで水分を拭き取ることを忘れずに。湿ったままにしておくと、指の間が蒸れて炎症の原因になります。

忙しい時には、犬用の抗菌ウェットティッシュを使うのも手軽で良いですね。ただし、アルコール入りのものは肉球を乾燥させてしまうので、必ずアルコールフリーと表示のあるものを選びましょう。

水洗い・シャンプーが必要なタイミング

どろんこ遊びをしちゃったり、雨の日に散歩に行ったりした場合には、タオル拭きだけでは不十分です。しっかり水洗いしてあげましょう。

特に以下の状況では必ず洗うことをおすすめします:

雨の日は道路の油分や化学物質が付着しやすいです。

また、砂浜や土の上を歩いた後は、目に見えない細かい砂が指の間に入り込んでいることが。

雪解け剤が撒かれている時期は、化学薬品によるやけどの危険性もあります。

花粉シーズンも、アレルギーを持っている子にはしっかり洗い流してあげたいですね。

洗い方のコツは、シャワーの水流調整からです。勢いが強すぎると犬が怖がってしまいますので、優しい雨のような感じに調節してください。お湯の温度は38℃前後が最適です。人間にとってはちょっとぬるいと感じる程度が、犬にとってはちょうど良い温度です。

洗う時は、足裏を上向きにして、上から軽く流すようにしましょう。指の間は開きながら、汚れが残らないように。シャンプーを使う場合は、必ず犬用の低刺激タイプを選び、使用頻度は週に1回程度までに。洗いすぎると必要な皮脂まで奪ってしまい、かえって皮膚トラブルの原因になります。

足を洗った後の正しい乾かし方

洗った後、自然に乾かしているのは、最もやってはいけない乾かし方なんです。特に長毛種の場合、指の間がなかなか乾かず、雑菌が繁殖する絶好の環境になってしまいます。

正しい方法は、まずタオルで水分をしっかり吸い取ることです。この時、ゴシゴシ拭くのではなく、押し当てるようにして水気を取ります。その後、ペット用ドライヤーで完全に乾かしましょう。人間用のドライヤーを使う場合も、必ず「冷風」か「低温」設定に。熱風は肉球を乾燥させ、ひび割れの原因になります。

ドライヤーは20cm以上離して、絶対に一箇所に集中させないように。指の間まで確実に乾かすことが大切です。時間がない時は、吸水速乾性に優れたマイクロファイバータオルを使うと、短時間でしっかり乾かせますよ。

犬種&毛質別のケアのポイント

長毛種犬のお手入れ

愛犬の散歩後ケアは、犬種や毛質によって適切な方法が異なります。

短毛種の場合、毛が短い分汚れが目立ちやすく、特に雨の日は泥はねが直接皮膚についてしまうことが多いです。一方、長毛種は毛に汚れが絡まりやすく、砂や小さなゴミが毛の奥深くまで入り込んでしまう傾向があります。雪の降る地域では、長毛種の足裏に雪玉ができやすいのも特徴的ですね。

短毛種のお手入れで特に気をつけたいのは、肉球の間の毛の管理です。伸びすぎると滑りやすくなりますので、定期的なトリミングが必要です。おすすめは月に1回程度、ペット用のバリカンで適度な長さに整えてあげることです。トリミングサロンでプロにお願いするのも良いでしょう。

一方、長毛種のケアでは毎日のブラッシングが欠かせません。毛玉を防ぐだけでなく、毛の間に隠れた汚れを取り除く効果もあります。

肉球ケアの正しい方法

犬の肉球

肉球の役割とは?

犬の肉球は、実にさまざまな重要な役割を担っています。

歩行時の衝撃を吸収するクッション機能です。これがなければ、関節に大きな負担がかかってしまいます。

体温調節の役割も重要で、犬は肉球からしか汗をかくことができません。

地面の状態を感知するセンサーとしての機能や、走行時のブレーキとしての役割も果たしています。

乾燥を防ぐための保湿ケア

肉球の乾燥が気になる季節には、保湿ケアが欠かせません。特に冬場は、暖房による乾燥や外気の冷たさで肉球がひび割れしやすくなります。

保湿には必ず犬用の肉球クリームを使用しましょう。人間用のハンドクリームは成分が強すぎる場合があるので避けてください。

クリームを塗る際は、愛犬がリラックスしているタイミングを見計らい、少量を指にとって優しくマッサージするように塗布します。舐めても安全な成分の製品を選ぶことも大切です。

全身のお手入れのコツ

犬の全身のケア

散歩後のケアは足元だけではなく、全身のお手入れも重要です。

ブラッシングはただ毛並みを整えるだけでなく、皮膚の血行を促進し、抜け毛やフケの除去にも効果的です。また、被毛に付着した花粉やほこりを取り除くことで、アレルギー対策にもなります。短毛種なら週に2~3回長毛種なら毎日5分程度のブラッシングを習慣にすると良いでしょう。

季節ごとのお手入れ対策

犬が外に遊んでる

夏の熱いアスファルトから肉球を守る方法

夏場の散歩で気をつけたいのが、灼熱のアスファルトによる肉球の火傷です。実は、気温30℃の日でもアスファルトの表面温度は50℃以上になることがあります。

愛犬の肉球を守るためには、まず散歩の時間帯を見直しましょう。早朝の6時前か、日が沈んでからが良いタイミングです。

どうしても日中に散歩する必要がある時は、必ず手の甲で地面を5秒間触ってみてください。熱く感じたら、その時間帯の散歩は危険です。

対策としておすすめなのが、犬用のプロテクションワックスです。散歩前に肉球に塗るだけで、熱や刺激から守ってくれます。また、最近では通気性の良いメッシュ素材の犬用靴下も人気です。

帰宅後は、ぬるま湯で足を洗い流し、肉球用のクールングジェルでケアしてあげると、火傷予防に効果的です。

冬の乾燥対策とひび割れ予防

冬場の乾燥した空気や、凍結防止剤の散布は、愛犬の肉球にとって大敵です。特に12月から2月にかけては、保湿ケアを入念に行いましょう。

おすすめは、天然成分配合の犬用肉球クリームです。ヒアルロン酸やシアバター入りのものなら、舐めても安心です。クリームを塗るタイミングは、散歩の前後と就寝前が効果的です。塗る際には、肉球の溝までしっかりとなじませるのがポイントです。

凍結防止剤が撒かれている道を歩いた後は、必ず足を洗い流しましょう。化学薬品が残っていると、炎症の原因になります。洗った後は、タオルで水気をよく拭き取り、低温のドライヤーで完全に乾かすことを忘れずに。室内が乾燥する季節なので、加湿器を使って適度な湿度を保つのも効果的です。

梅雨時期の湿気対策と皮膚病予防

ジメジメした梅雨時は、皮膚トラブルが発生しやすい季節です。特に足の指の間や耳の中など、湿気がこもりやすい部位は要注意です。

散歩から帰ったら、まずはしっかりと水分を拭き取りましょう。除菌効果のあるペット用ウェットティッシュを使うと、カビや細菌の繁殖を防げます。

雨の日の散歩後は、被毛の根元までしっかり乾かすことが大切です。長毛種の場合は、ドライヤーを使う前に、吸水タオルでしっかり水気を取ると、乾かす時間を短縮できます。また、週に1度はブラッシングを入念に行い、毛の絡まりや蒸れを防ぎましょう。

気になる臭いがある場合は、犬用の除菌スプレーを活用するのもおすすめです。

忙しい飼い主のための時短お手入れ術

季節ごとのケア

3分で完了!効率的な足拭き&体拭きテクニック

時間がなくて十分なお手入れができない飼い主さんにおすすめの、時短ケア方法をご紹介します。

まず準備するものは、犬用の抗菌ウェットティッシュとマイクロファイバータオルの2つです。ウェットティッシュはあらかじめ複数枚取り出しておくとスムーズです。

手順は以下の通り:
🐶ウェットティッシュで足の裏→指の間→甲の順に拭く(30秒×4本足=2分)
🐶マイクロファイバータオルで体の汚れが気になる部分をさっと拭く(30秒)
🐶最後に乾いたタオルで軽く押さえるように水分を取る(30秒)

ポイントは「拭く順番を決めておく」「一つの動作を15秒以内で終わらせる」ことです。愛犬が慣れてくれば、さらに時間を短縮できます。夕食前など毎日同じ時間帯に習慣化すると、愛犬も抵抗なくケアを受け入れてくれるようになりますよ。

時短に役立つ便利アイテム5選


🐶多機能クリーナーグローブ:手袋をはめるだけで、ブラッシングと拭き取りが同時にできる優れもの。特に抜け毛の多い時期に活躍します。
🐶吸水速乾タオル:通常のタオルの3倍の吸水力があり、軽く押さえるだけで水分を吸収。大型犬でもあっという間に乾かせます。
🐶犬用ドライシャンプー:水を使わずに汚れを落とせるスプレータイプ。特に体の一部分だけ汚れた時に便利です。
🐶360度ブラシ:どんな方向に動かしても毛玉が取れる設計で、短時間でブラッシングが完了します。
🐶自動給水式足洗いボックス:足を入れるだけで、自動的に洗浄→すすぎ→乾燥まで行ってくれるハイテクアイテム。初期投資はかかりますが、長期的に見ると時短効果は抜群です。

これらのアイテムを活用すれば、平日の忙しい朝でも、愛犬の清潔を保つことができます。ただし、週末には時間をかけて丁寧なケアをしてあげることも忘れないでくださいね。

まとめ

愛犬の散歩後ケアは、健康維持に欠かせない習慣です。季節に合わせた適切なケアと時短テクニックで、無理なく続けましょう。足拭きは毎日、汚れが気になる時は水洗いを。肉球の保湿も忘れずに。忙しい時は便利アイテムを活用して、短時間で効果的なお手入れを。小さな積み重ねが、愛犬の健やかな毎日を支えます。今日から実践できることから始めてみてくださいね。
PETTENA編集部

PETTENA編集部は、ペットとその飼い主がより良い生活を送れるよう、専門的な知識に基づいた信頼性のある情報を提供するチームです。特に、ペットカートを中心に、安全で楽しいお出かけをサポートするコンテンツをお届けしています。