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犬がドッグフードを吐く……心配ですよね。実は、食べすぎや早食いだけが原因じゃないこともあります。もしかしたら、病気のサインかもしれません?今回は、愛犬がフードを吐く理由と対処法を分かりやすく解説します。
犬がドッグフードを吐く主な原因

食べるスピードが早すぎる
犬がドッグフードを吐く原因で一番多いのが、早食いです。
あっという間にフードを飲み込んでしまうと、十分に咀嚼されないまま胃に入り、消化が追いつかずに未消化のまま吐き戻すことがあります。特に子犬や食欲旺盛な犬によく見られます。
早食い防止の食器や、フードを小分けにして与える工夫をするだけでも改善が期待できます。
フードが合っていない
新しいドッグフードに切り替えた途端に吐く場合は、消化不良や食物アレルギーが関係しているかもしれません。脂肪分が多いフードや、犬の体質に合わない原材料が含まれていると、胃腸に負担をかけてしまいます。
吐く頻度が高い場合は、獣医師に相談のうえ消化に優しいフードやアレルギー対応食への切り替えを検討すると安心です。
食後すぐの運動や興奮
食べた直後に走り回ったり、遊びで興奮したりすると、胃が刺激されて吐きやすくなります。食後30分~1時間程度は安静に過ごさせ、散歩や激しい運動は控えることが大切です。
ストレスや環境の変化
犬は繊細な動物なので、引っ越しや留守番が増えたといった生活環境の変化によってストレスを感じ、それが嘔吐につながることもあります。安心できる居場所を作ってあげたり、飼い主さんとのコミュニケーションを増やしたりすることで落ち着きを取り戻すケースも少なくありません。
胃腸の不調や病気
頻繁に吐く、吐いたあと元気がない、下痢や血が混じっているといった症状がある場合は、胃炎や膵炎、腸閉塞など病気のサインの可能性もあります。単なる食べ過ぎや早食いと自己判断せず、できるだけ早めに動物病院で診てもらうことが安心につながります。
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吐き方でわかる!「吐き戻し」と「嘔吐」の違い

吐き戻しとは?
犬がドッグフードを食べた直後に、ほとんど噛まずに飲み込んだものをそのまま吐き出す場合は「吐き戻し」と呼ばれます。
吐き出されたフードは未消化で、形がそのまま残っているのが特徴です。これは病気というより、早食いや食べ過ぎが原因で起こることが多く、食器を工夫したり、少量ずつ与えたりすることで改善できるケースがほとんどです。
嘔吐とは?
食後しばらく時間が経ってから吐く場合は「嘔吐」と考えられます。吐いた物は半消化状態で、酸っぱい臭いや胃液が混ざっていることが多いです。
嘔吐は一時的な胃の不調のこともあれば、胃炎や膵炎、腸閉塞といった病気のサインである可能性もあります。頻繁に繰り返す場合は、必ず動物病院を受診することが大切です。
犬が吐いたときの正しい対処法
元気がある場合
犬が吐いた直後でも、その後元気に動いていたり、食欲や遊ぶ意欲がある場合は、慌てる必要はありません。
吐いたものの状態を確認し、未消化のフードがそのまま出てきた場合は「吐き戻し」の可能性が高いです。
元気がない場合
ぐったりしている、食欲がない、下痢や震えを伴うといった場合は要注意です。消化器系の病気や誤飲、感染症などの可能性もあるため、できるだけ早く動物病院を受診してください。特に子犬や老犬は体力が落ちやすいため、たった一度の嘔吐でも重症化するリスクがあります。
吐いた後の食事の与え方
吐いた後すぐにフードを与えると、再び嘔吐してしまうことがあります。基本的には2〜3時間は絶食し、水だけを与えて様子を見ましょう。その後、ふやかしたドッグフードや消化に良いフードを少量ずつ与えるのがポイントです。
回復具合を見ながら、徐々に通常の量に戻していくと安心です。
未消化のドッグフードを吐く場合の対処法5選
食事の与え方を見直す
早食いや食べ過ぎによるの嘔吐を防ぐには、食事の与え方を見直すことが効果的です。例えば、早食い防止用のフードボウルを使うと、犬がゆっくり食べるようになります。また、1回の量を減らして回数を増やすことで、消化を助けることもできます。
ドッグフードの種類を変える
ドッグフードが愛犬の体に合っていない場合、消化に良いフードや、愛犬の体質に合ったフードを選ぶことが大切です。例えば、グレインフリーや低アレルゲンのフードを試してみるのも良いです。フードを変える際は、少しずつ切り替えて、愛犬の様子を観察しながら進めましょう。
ストレスを軽減する
ストレスを軽減するためには、安心できる環境づくりが重要です。例えば、静かな場所で食事をさせたり、飼い主さんとのコミュニケーションを増やしてあげることで、リラックスできるようになります。
食後の運動を控える
食後は30分~1時間ほど安静にさせることがポイントです。散歩や遊びは、食事の前か、しばらく時間を空けてからにしましょう。愛犬の消化を助けるためにも、食後の過ごし方に気をつけてあげてください。
水分補給を促す
吐いた後は、脱水症状に注意が必要です。適度な水分補給を心がけ、愛犬がいつでも水を飲める環境を整えてあげましょう。ただし、一度に大量の水を飲ませると、また吐いてしまうことがあるので、少量ずつ与えるようにしてください。
フードが合わないときに見られる症状
吐きやすい・下痢する
フードが体質に合わないと、消化不良を起こして吐きやすくなったり、下痢が続いたりすることがあります。特に、毎回同じようなタイミングで吐いたり、軟便が続く場合は、フードが原因の可能性を疑ってみましょう。
食欲不振・痩せてくる
食べてもすぐ吐いてしまう、あるいはフードを残すことが増えて体重が減ってくるのも注意サインです。好みの問題だけでなく、原材料や栄養バランスが体に合っていないことも考えられます。
毛艶や便の状態の変化
フードの合う・合わないは見た目にも表れます。毛艶が悪くなったり、フケが増えたり、便がいつもより臭う・ベタつくといった変化が見られる場合も、体が栄養をうまく吸収できていないサインかもしれません。
フードを切り替えるタイミングと方法
症状が続くときは、獣医師に相談しつつフードの切り替えを検討しましょう。
急に変えるとさらに消化不良を起こすことがあるため、1週間ほどかけて「今のフード9割+新しいフード1割」から少しずつ割合を変えていくのが基本です。体調や便の状態を見ながら、ゆっくり移行していくことが大切です。
獣医に相談すべきケース
繰り返し吐く、毎日吐く
一度だけの嘔吐で元気があれば大きな心配はいらないこともありますが、何度も繰り返したり、毎日のように吐く場合は注意が必要です。慢性的な胃腸トラブルや病気が隠れている可能性があるため、早めに動物病院を受診しましょう。
吐いた物に血や黒いものが混じる
吐瀉物に赤い血や、コーヒーかすのような黒いものが混じっている場合は、消化管からの出血を疑うサインです。これは自己判断せず、できるだけ早く獣医師に診てもらうことが大切です。
吐く+元気がない/食欲がない
吐くだけでなく、ぐったりしている、食欲が落ちているといった症状が一緒に出ている場合は、脱水や内臓の病気が関わっていることも考えられます。こうしたときは様子見せず、すぐに病院へ連れて行きましょう。
シニア犬で急に吐くようになった
年齢を重ねた犬が急に吐くようになった場合、若い頃より体の機能が弱っているため、症状が重く出やすい傾向にあります。小さな不調が大きな病気の前触れになっていることもあるので、早めの相談が安心につながります。
犬がドッグフードを吐くに関するよくある質問
Q:黄色い液体を吐いたけど、元気だから大丈夫ですか?
Q:愛犬が誤飲してしまった時、吐かせる方法はありますか?
Q:愛犬が吐きたくても吐けない場合、どうすればいいですか?
まとめ
犬がドッグフードを吐く原因は、早食いやストレス、病気などさまざまです。未消化のまま吐く場合は、食事の与え方やフードの種類を見直し、ストレスを軽減することが効果的です。頻繁に吐く場合は、早めに獣医に相談しましょう。