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老犬との散歩にカートは必要?選び方・注意点・おすすめアイテムを徹底解説|PETTENA
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年齢を重ねた愛犬が、以前のように元気に歩けなくなってきた…。そんなとき、「散歩にはもう行けないのかな?」と不安に感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
でも、あきらめなくても大丈夫です。ペットカートを使えば、老犬でも安全に、そして楽しくお散歩ができるようになります。
この記事では、老犬の散歩にカートを使うメリットや注意点、選び方のコツを分かりやすく解説します。
老犬でも散歩は必要?その理由とは
散歩で足腰を健康に保つため
「もう歳だから家でゆっくりさせてあげよう」と思いがちですが、実は適度な運動は老犬の筋力維持に欠かせません。散歩で足腰を動かすことで、関節の可動域を保ち、筋肉の衰えを緩やかにすることができます。
特に小型犬や中型犬の場合、10歳を過ぎても毎日の短い散歩を続けることで、寝たきりになる時期を遅らせる効果が期待できるんです。
とはいえ、無理はダメです。途中で疲れた様子が見られたら、老犬用カートに乗せて移動するのが理想的です。「歩く+休む」を交互に取り入れることで、無理なく運動量を確保しましょう。
認知症や老化を予防する効果も
散歩は体だけでなく、脳の活性化にも大きな役割を果たします。外の空気を感じ、さまざまな景色や匂いを楽しむことで、シニア犬の認知機能の低下を防ぐ効果が期待できるんです。
犬は嗅覚を使って情報を得る動物なので、カートに乗せながらでも外の匂いを嗅がせてあげるだけで、十分な刺激になります。
愛犬の反応が薄くなったと感じたら、ぜひ短い散歩から再開してみてください。ペットカートを使えば、体力に自信がなくなった老犬でも、安心して外の世界と触れ合うことができます。慣れたコースを少しずつ歩く距離を伸ばしていくことで、愛犬の好奇心を引き出し、生き生きとした表情を取り戻すきっかけになるかもしれません。
ストレス発散や気分転換になる
老犬になると、どうても家で過ごす時間が増えがち。でも、ずっと同じ環境にいると、犬もストレスがたまってしまいます。短い散歩でも外の風に当たることで、気分転換になり、飼い主さんとのコミュニケーションも深まります。
カート散歩のいいところは、愛犬の体調に合わせて「歩く」と「乗る」を柔軟に切り替えられる点。暑い日や寒い日は移動をカートメインにし、愛犬が元気な時に少し地面を歩かせるなど、臨機応変に対応できます。
歩くのがつらそう…それでも散歩させるには?
歩行が困難な老犬は無理せず補助を
愛犬が散歩中によく止まったり、歩幅が狭くなったりする変化を感じたら、それは体からのSOSかもしれません。老犬の関節や筋肉は若い頃とは確実に違います。無理に歩かせ続けると、かえって関節炎を悪化させたり、転倒のリスクを高めたりする可能性があります。
そこでおすすめなのが、老犬用ハーネスやサポートベルトの活用。特に後ろ足を支えるタイプの補助具は、ペットショップや通販で手軽に購入できます。腰が弱ってきた頃からサポートハーネスを使い始めると、「支えがある」という安心感から、以前より積極的に歩くようになるはずです。補助具を使う際は、愛犬のサイズに合ったものを選び、締め付けすぎないように調整するのがポイントです。
途中で歩けなくなる犬にカートは便利
家を出るときは元気なのに、帰り道で動かなくなってしまう場合では、折りたたみ式の犬用カートが最適です。最近は軽量でコンパクトなタイプも多く、マンション住まいの方でも持ち運びに困りません。カート選びのコツは、愛犬が楽な姿勢を保てる十分な広さがあるか、振動を吸収するサスペンションがついているかどうかを確認すること。クッション性の高いマットを敷いてあげると、さらに快適に過ごせます。
実際にカートを使い始めた飼い主さんからは、「途中で休ませながら、無理のない距離で散歩を続けられる」「愛犬が外の空気を楽しめるので表情が明るくなった」といった声が聞かれます。
気温や天候による影響も考慮を
老犬は体温調節機能が低下しているため、季節の変わり目や時間帯による気温の変化に敏感です。夏場のアスファルトは肉球の火傷の原因になりますし、冬の冷たい風は関節の痛みを悪化させることもあります。天候が厳しい日は、無理に外に出ずにベランダや室内で軽い運動をするだけでも十分です。
散歩に行くなら、春や秋の過ごしやすい季節は午前中、夏は日が落ちてからの涼しい時間帯を選びましょう。天気予報アプリで「犬の散歩に最適な時間」を教えてくれるサービスもありますので、そういったツールを活用するのもおすすめです。
老犬用ペットカートってどんなもの?
老犬用カート基本的な機能
機能面でチェックしたいポイントは、折りたたみのしやすさ、サスペンションの有無、通気性の良さの3つ。特に老犬の場合、振動が少ないサスペンション付きのモデルを選ぶと、関節への負担を軽減できます。
小型犬・中型犬・大型犬それぞれのおすすめペットカート
AIRBUGGY DOME3REGULAR
¥72,600
¥72,600
COMPET ミリミリ キャリー
¥54,000
¥54,000
- 大型犬におすすめのペットカート
老犬にペットカートを使うメリット・デメリット
画像出典:@saradog_0704
メリット:愛犬の生活を豊かにするカートの力
日差しや暑さから守れる
老犬は体温調節が苦手になり、暑さや直射日光の影響を受けやすくなります。特に夏のアスファルトは高温になり、足腰の弱った老犬にとっては負担が大きいもの。
ペットカートを使えば地面からの照り返しを避けられ、キャノピー付きのカートなら直射日光もしっかりガードしてくれます。また、メッシュ構造で風通しも良く、熱がこもりにくいため、快適な空間を保てます。カートがあれば、暑い日は無理に歩かせず、日陰まで移動してから少しだけ散歩させるといった柔軟な対応も可能です。
足腰が弱っても外出が可能
関節炎のある老犬でも、カートがあれば大好きな公園へ行けます。ある日、カートで連れて行った海岸で、久しぶりに砂の感触を楽しむ愛犬の姿を見て、カートを買ってよかったと心から思いました。外の刺激は認知症予防にも効果的で、散歩から帰ると食欲が増すこともあります。
デメリット:知っておきたい注意点
凸凹道や階段では使いにくい
凸凹道や階段では使いにくいのは確かです。特に小さいタイヤのカートは、段差に弱い傾向があります。後輪が大きめのオフロードタイプを選べば、多少の凸凹も気にせず移動できます。
階段が多い場所にお住まいなら、軽量で持ち運びやすいキャリータイプがおすすめです。
運動不足にならないよう注意
カート生活が長くなると、筋力が衰えるスピードが速まります。それを防ぐには、行きはカート、帰りは短い距離を歩かせるなど、無理のない範囲で運動させるようにすると良いです。獣医師からは「1日5分でも歩かせることが大切」とアドバイスを受けました。室内ではマットの上で簡単なストレッチをさせるのも、筋肉の維持に役立ちます。
実際にカートを使ってみた飼い主さんの声
「初めてのおさんぽカートです!!」
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
組み立て早々、そわそわの我が家の坊や。
乗ってみるとにっこにこでした。
子どもワンコも興味津々でした(笑)
早速散歩に出ると10歳の老犬には帰り道が楽なのか久しぶりのだっこ無しのお散歩でした。
涼しい時期になってからの遠出が楽しみです!
組み立も私も母も初めは悩んだものの慣れてしまうとすごく簡単です!!
「買って良かった☆」
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
ポメラニアン2匹 8キロ 5キロが
乗車しても楽々♪
今まで抱っこ紐でしたが
断然カートが◯
荷物置きもあり収納にも困りませんでした☆
これから、沢山お出掛けに活用します!!
カートを使うときの注意点
カート内では運動にならないことを意識
「カートに乗せているから運動は大丈夫」と思いがちですが、実はカート内ではほとんど運動にはなりません。
理想的なのは、1日5分でも地面を歩かせること。どうしても歩けない日は、家の中でマットの上に立たせたり、簡単なストレッチをさせたりしています。カートはあくまで移動の補助と捉え、できる限り自力で動く機会を作ってあげましょう。散歩コースにベンチがある公園を選び、途中で休憩しながら少しずつ歩かせるのも効果的です。
足場の悪い道は避ける
砂利道や凸凹の多い道は、老犬カートにとって最大の敵です。
安全に移動するコツは、あらかじめ道を下見しておくこと。Googleマップのストリートビューで散歩コースも確認できます。どうしても悪路を通る必要がある時は、後輪が大きいオフロードタイプのカートがおすすめ。また、雨の翌日は道路に水たまりができていることが多いので、ルート変更を検討しましょう。
愛犬の様子を常にチェック
カート内の愛犬は、私たちが思っている以上に揺れや気温の影響を受けている可能性があります。
出かける時に、呼吸が荒くないか、よだれが出すぎていないか、姿勢が崩れていないかなどを常にチェックすべきです。15分に1度は休憩を入れ、水を飲ませながら状態を確認しましょう。
愛犬がカートを嫌がる場合、振動が強いか、狭すぎる可能性があります。クッションを追加したり、スピードを落としたりするだけで、ぐっと乗り心地が良くなりますよ。
よくある質問
Q: ペットカートと抱っこ、どっちがいいの?
どちらも優しい選択ですが、長時間のお出かけや飼い主さんの負担を考えると、ペットカートの方が楽に安心して使えることが多いです。抱っこは近所の短い移動や、犬が不安がるときにおすすめです。場面によって使い分けてみてくださいね。
Q:年をとった犬が喜ぶことってどんなこと?
大好きな人と一緒にいること、やさしくなでてもらうこと、いつもと同じ場所をお散歩すること…。「変わらない日常」が老犬にとっては何よりの幸せだったりします。無理のない範囲で、いつものように声をかけたり、そばにいてあげるだけでもとっても嬉しいものです。
Q:ペットカートで行けるおすすめの場所はありますか?
はい、段差が少なく舗装された場所がおすすめです。例えば、広めの公園の遊歩道や、川沿いの散歩道、ショッピングモール周辺などが安心してカートで歩けます。車通りが少なく、人混みも少ない時間帯を選ぶと、愛犬もリラックスして楽しめますよ。
Q:カート以外にも使えるサポートアイテムはありますか?
はい、足腰が弱ってきたワンちゃんには、歩行補助ハーネスやリハビリ用スリングなども便利です。少しだけ歩ける子には、こうしたアイテムを使って短い距離のお散歩をしてあげるのもおすすめです。愛犬の状態に合わせて、無理なく使えるものを選んであげてくださいね。
カートを活用して、老犬と楽しい時間を
老犬カートは、ただの移動手段ではありません。愛犬がもう一度外の風を感じ、大好きな散歩を楽しむための「幸せのツール」です。無理のない距離で外の刺激を受けられるようにしたり、疲れたらすぐ休める環境を作ったり、飼い主さんだからこそできる優しい配慮が詰まっています。カートを活用すれば、愛犬の「行きたい」「嗅ぎたい」「楽しみたい」という気持ちを、最後まで大切にしてあげられますよ。愛犬との穏やかで幸せな時間を、カートと共にゆっくり歩んでいきましょう。