犬がチョコを食べた!すぐにやるべき対処法と危険な症状|PETTENA
犬がチョコを食べた
愛犬がチョコレートを食べてしまったら、どうすればいいか慌ててしまいますよね。実は、チョコレートは犬にとって危険な食べ物なんです!この記事では、すぐにやるべき対処法や危険な症状、予防策まで詳しく解説します。

チョコレートが犬に与える危険性

「テオブロミン」が犬に与える影響

チョコレートに含まれる「テオブロミン」という成分が、犬にとっては非常に危険なんです。
テオブロミンは、犬の神経系や心臓に強い影響を与えます。少量でも嘔吐や下痢を引き起こすことがあり、量によっては震え、けいれん、呼吸困難といった深刻な症状が出ることもあるんです。特に、カカオ含有量が高いダークチョコレートやビターチョコレートは、少量でも危険度が高くなります。

体重や摂取量による中毒リスクの違い

小型犬の場合、ほんのひとかけらのチョコレートでも中毒症状が出ることがあるので、特に注意が必要です。逆に大型犬でも、大量に食べてしまうと命に関わることもあります。

ダークチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコの危険度の違い

実はミルクチョコレートにもテオブロミンは含まれています。量は少ないものの、油断は禁物です。ホワイトチョコレートはテオブロミンがほとんど含まれていませんが、糖分や脂肪分が多いため、別の健康リスクがあります。

チョコの種類 テオブロミン量 危険度
ダークチョコ 非常に多い ★★★★☆
ミルクチョコ 中程度 ★★★☆☆
ホワイトチョコ ほぼなし ★☆☆☆☆

チョコレートが犬に与えるのは危ない

犬がチョコを食べたときに見られる危険な症状

  • 軽度の場合:嘔吐、下痢、興奮、落ち着きのなさ
  • 中程度の場合:心拍数の上昇、ふるえ、多量のよだれ
  • 重度の場合:けいれん、呼吸困難、最悪の場合は命の危険も

初期症状

初期症状として現れやすいのは嘔吐や下痢です。これは体が異物を外に出そうとする自然な反応ですが、チョコレートを食べた直後にこのような症状が出たら要注意です。さらに、犬が「落ち着きをなくす」「呼吸が速くなる」「よだれをたくさん垂らす」といった様子が見られることもあります。これは、テオブロミンが神経系に影響を与えているサインかもしれません。

重症化した場合の症状

もし症状が進行すると、より深刻な状態になることもあります。例えば、震えやけいれんが起きたり、場合によっては「心拍数が異常に上がる」「呼吸困難」に陥ることもあります。特に、ダークチョコレートや高カカオのチョコレートを食べた場合、少量でも重症化しやすいので、早めの対処が重要です。

症状が出るまでの時間と進行の速さ

症状が出るまでの時間は、食べた量や犬の体重によって異なります。早ければ30分ほどで現れることもあれば、数時間後に急に悪化することもあるんです。そのため、少し食べただけだから大丈夫と油断せず、少しでも異変を感じたらすぐに獣医に相談することが大切です。
犬がチョコを食べた症状

犬がチョコを食べた!すぐにやるべき対処法

食べたチョコレートの種類と量を確認

どんなチョコレートをどれくらい食べたかを確認してください。ダークチョコや高カカオのチョコレートは特に危険度が高いので、種類と量をメモしておきましょう。また、食べた時間も覚えておくと、獣医に伝えるときに役立ちます。

すぐに獣医に連絡

自己判断で様子を見るのではなく、専門家の指示を仰ぎましょう。電話で状況を伝え、どうすればいいかアドバイスをもらってください。夜間や休日でも、動物救急病院を利用できる場合があります。

自宅でできる応急処置

獣医から指示があった場合、自宅でできる応急処置を行うこともあります。例えば、活性炭を与えて毒素の吸収を抑える方法や、獣医の指導のもとで吐かせる処置を行うことがあります。ただし、無理に吐かせると逆に危険な場合もあるので、必ず獣医の指示に従ってください。

症状を観察しながら病院へ

獣医に連絡したら、指示に従って動物病院へ向かいましょう。その間も、愛犬の様子をしっかり観察してください。嘔吐、下痢、震え、けいれんなどの症状が出ていないかチェックし、獣医に伝えることが重要です。

予防策を再確認

今回のことをきっかけに、チョコレートを犬の届かない場所に保管するなど、予防策を徹底しましょう。また、万が一に備えて、かかりつけの獣医や動物救急病院の連絡先を控えておくこともおすすめです。
犬がチョコを食べた対処法

獣医での治療方法と費用の目安

獣医での一般的な治療法

  • 嘔吐誘発
食べてから時間が経っていない場合、薬を使って無理に吐かせる処置を行うことがあります。これにより、体内に吸収されるテオブロミンの量を減らすことができます。
  • 活性炭の投与
活性炭を投与して、体内に残っている毒素を吸着させ、体外に排出しやすくする方法もあります。
  • 点滴治療
脱水症状や毒素の排出を促すために、点滴を行うことが一般的です。これにより、体の状態を安定させることができます。
  • モニタリング
症状が重い場合、入院して心拍数や呼吸状態を24時間体制でモニタリングすることもあります。特に、けいれんや呼吸困難が見られる場合は、慎重な経過観察が必要です。

治療にかかる費用の相場と保険の適用

治療費用は、症状の重さや治療内容によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
  • 初診料:3,000~5,000円
  • 嘔吐誘発や活性炭投与:5,000~10,000円
  • 点滴治療:1回あたり5,000~15,000円
  • 入院・モニタリング:1日あたり10,000~30,000円
ペット保険に加入している場合、これらの費用の一部または全額がカバーされることもあります。保険の適用範囲は契約内容によるので、事前に確認しておくといいですね。

早期治療の重要性と予後の経過

チョコレート中毒は、早期に治療を始めるほど予後が良いと言われています。特に、食べてから2時間以内に適切な処置をすれば、重症化を防げる可能性が高まります。逆に、放置してしまうと、最悪の場合、命に関わることもあるので、早めの行動が大切です。
治療後は、しばらく安静に過ごし、経過を観察します。ほとんどの場合、適切な治療を受ければ数日で回復しますが、重症化した場合は後遺症が残ることもあるので、獣医の指示に従って慎重にケアしてあげてください。

よくある質問

Q1. 犬が少量のチョコを食べたけど、大丈夫?

少量でも危険です。チョコに含まれるテオブロミンは犬にとって毒性があり、体重1kgあたり2gのダークチョコで中毒の可能性があります。特に小型犬はリスクが高いので、すぐに獣医師に相談してください。

Q2. 犬がチョコを食べたけど、症状が出ない場合はどうすればいい?

すぐに症状が出なくても安心はできません。テオブロミンの影響は摂取後2~12時間後に現れることが多く、数日続く場合もあります。

まとめ

愛犬がチョコレートを食べてしまったら、すぐに獣医に連絡し、適切な対処をすることが大切です。テオブロミンの影響で嘔吐やけいれんなどの症状が出ることもあるため、早期治療が命を救う鍵になります。日頃からチョコレートを犬の届かない場所に保管し、万が一に備えて獣医の連絡先を確認しておきましょう。

 

PETTENA編集部

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