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犬が喜ぶマッサージのやり方!喜ぶツボ・リラックス効果・性格別のコツを紹介|PETTENA
「愛犬がマッサージを嫌がる...どうしたら喜んでくれるの?」とお悩みの飼い主さんはいませんか?実は、犬にも気持ちいいツボがあり、性格や体調に合わせた適切なマッサージ方法があるんです。この記事では、愛犬がリラックスしてくれるマッサージのコツから、シニア犬や活発な子へのアプローチ方法まで、わかりやすくご紹介します。
犬にマッサージをすることで得られる4つの効果
飼い主との絆が深まる
犬のマッサージは、スキンシップを通じて信頼関係を築く最高の方法です。特に保護犬や新しい家族として迎え入れたばかりの子の場合、マッサージはこの人は危なくないという安心感を与えるのに効果的です。
毎日決まった時間にマッサージをすることで、この時間は自分だけの特別な時間と愛犬が認識し、飼い主さんへの信頼がぐんと深まります。
最初は短時間から、嫌がるそぶりを見せたらすぐにやめることが大切です。焦らずに続けるうちに、きっと愛犬の方からマッサージを求めてくるようになりますよ。
ストレス軽減でリラックス効果
雷や花火の音が苦手、動物病院がストレス…そんな敏感な愛犬にもマッサージはおすすめです。適切なマッサージは犬の副交感神経を刺激し、心拍数を下げる効果があると言われています。
特に耳の付け根や背中を優しく円を描くようにマッサージすると、緊張がほぐれていくのを実感できるはずです。
血行促進・代謝アップ
シニア犬や運動不足気味の犬にとって、マッサージは血行促進に役立ちます。老廃物の排出を助け、関節のこわばりを和らげる効果も期待できるでしょう。ただし、強く揉みすぎると逆効果なので、あくまで優しく撫でる程度から始めてください。
特に後ろ足の付け根や肩甲骨周りは、血行が滞りやすい部分です。冬場の冷えが気になる季節には、マッサージ前に手を温めておくと、愛犬もより気持ちよく感じてくれます。
運動前後のウォーミングアップやクールダウンにも
アジリティやドッグスポーツを楽しむ活発な犬にも、マッサージは有効です。運動前の軽いマッサージは筋肉を温め、怪我の予防に。運動後のマッサージは疲労回復を助けます。
ただし、激しい運動直後は体が熱くなっているので、少し落ち着いてからクールダウンのマッサージを始めるのがポイント。愛犬の呼吸が整い、体の熱が少し引いてからがベストタイミングです。
マッサージを始める前に知っておきたいこと
マッサージに向いているタイミングと環境
愛犬のマッサージに最適なのは、リラックスしている時間帯です。散歩から帰って一息ついた頃や、食後2時間以上経った頃が一番いいです。就寝前の落ち着いた時間帯も、一日の疲れを癒すのにぴったりです。
静かで適度な室温(22~26℃程度)の場所を選び、床が硬すぎないようにマットや毛布を敷いてあげると、愛犬も安心して体を預けられます。
ワンコが疲れていると感じた日は、いつもより少し長めのマッサージタイムを取ってあげると、愛犬も喜んでくれるはずです。
犬の気持ちを見極めるサインとは?
愛犬がマッサージを楽しんでいるかどうかは、体の様子で判断できます。リラックスしている時は、目を細めたり、ゆっくりとまばたきをしたり、体の力が抜けてくるのが特徴です。中には、気持ちよさそうに「グヘ~」と声を出す子もいますよ。
マッサージを中断すべきサイン
・体を硬直させる
・尾を下げる、またはピンと立てる
・飛行機耳
・唇を舐める、あくびを頻繁にする
・そっぽを向く、その場から離れようとする
特に初めてマッサージをする時は、愛犬の反応を細かく観察しながら進めることが大切です。「嫌がっているのかな?」と感じたら、すぐにやめて、別の日に再挑戦してみましょう。
避けるべきケースやNG行為
愛犬の健康を考えた時、マッサージを控えた方が良い場合もあります。
避けるべきタイミング
・熱がある時
・外傷や皮膚炎がある部位
・手術後や治療中の部位
・妊娠中のメス犬(特に妊娠後期)
・心臓病などの持病がある場合
マッサージ中のNG行為
・強く押したり揉んだりする
・急に触ったり、不意打ちのようにマッサージを始める
・痛がっているのに続ける
・関節を無理に曲げ伸ばす
・顔周りをいきなり触る
愛犬が喜ぶ!部位別マッサージのやり方
首〜肩まわり|緊張がほぐれるポイント
デスクワークが多い飼い主さんならわかると思いますが、犬も首や肩に緊張がたまりやすいものです。特に首の付け根から肩にかけては、ストレスが蓄積しやすい部位です。ここを優しくマッサージしてあげると、ぐっと体の力が抜けるのを感じられますよ。
まず手のひら全体で首の後ろを包むように触れ、ゆっくりと円を描くように動かします。力加減は軽く押すと皮膚が動く程度が目安。小型犬なら指先で、大型犬なら手のひら全体を使って、毛の流れに沿って首から肩に向かって撫で下ろすのも効果的です。
マッサージ中に愛犬が気持ちよさそうに目を細めたり、深いため息をついたりしたら、きっと効果が出ている証拠です。
背中|やさしくなでるだけでもOK
「マッサージって難しそう」と思っている方でも大丈夫!背中はただ優しく撫でるだけでも立派なマッサージになります。特に神経が集中している背骨の両側(脊柱起立筋)を、指先で軽くなぞるように触れると、気持ちよさそうに体を伸ばす犬が多いです。
毛の流れに逆らわず、尾の付け根から首の方へ向かってゆっくり撫でるのがコツです。長毛種の場合は毛玉ができないよう、ブラッシングを兼ねてマッサージするのもおすすめです。
顔まわり|繊細に触れて安心感を
顔周りは犬にとってデリケートな部位なので、信頼関係が築けていることが前提ですが、慣れてくると最高のリラックスポイントになります。
耳の付け根を親指と人差し指で優しくつまみ、小さな円を描くようにマッサージ。耳の中まで触る必要はなく、外側の気持ちいい部分だけで十分です。
目の周りは、人差し指の腹で眉間から目の外側に向かって、とても軽くなでる程度に。ここをマッサージされると、自然と目を閉じてくれる犬が多いですよ。
お腹|リラックスできるならチャレンジ
お腹は犬にとって最も無防備な部位なので、マッサージできるということは愛犬があなたを心から信頼している証拠です。
仰向けにさせる必要はなく、横になった状態でそっと手を当て、時計回りに優しく円を描くように撫でるのが基本です。子犬の頃からお腹を触ることに慣れさせておくと、動物病院での診察もスムーズになります。
ただし、食後すぐは避け、愛犬が自らお腹を見せてリラックスしている時だけにしましょう。急にお腹を触ろうとすると驚かせてしまうので、まずは背中や胸のマッサージから始めて、徐々にお腹に移行するのがコツです。
足先・太もも|ケガがないか確認しながら
足のマッサージは、運動後のクールダウンやシニア犬の関節ケアに特に効果的です。まずは足先から始め、指の間を優しく広げるように触れ、肉球を軽く押す程度に。太ももは手のひらで包み込むようにして、筋肉の流れに沿って撫で上げます。
この時、同時にケガや腫れ、異変がないかのチェックも兼ねられますよ。関節炎がある場合は、必ず獣医師に適切なマッサージ方法を確認してくださいね。
愛犬の性格別!マッサージの工夫ポイント
怖がりな子には…最初は撫でるだけからスタート
保護犬や人見知りする子の場合、急にマッサージを始めると逆効果になることもあります。おすすめは、愛犬がリラックスしている時に、背中や胸のあたりを10秒程度から撫で始める方法です。
また、おやつをあげながら同時に軽く撫でるなど、ポジティブな体験と結びつけるのも効果的です。怖がりな子は特に、触られる前に必ず手の匂いを嗅がせてから始めると安心しますよ。
活発な子には…遊びと組み合わせて
活発な犬には、遊びの合間に自然とマッサージを取り入れるのがコツです。例えば、引っ張り遊びの後に前足のマッサージをしたり、ボール遊びの合間に背中をさすったりすると、遊びの延長として受け入れてくれやすくなります。
アジリティやドッグスポーツを楽しむ子なら、運動後のクールダウンとしてマッサージを習慣化するのも良いでしょう。こうすることで、マッサージを「動きを止められる時間」ではなく、「気持ちいいご褒美タイム」として感じてくれるようになるはずです。
甘えん坊には…声かけをたっぷり添えて
飼い主さんとのスキンシップが大好きな甘えん坊さんには、マッサージを特別な愛情表現として活用しましょう。「気持ちいい?」「いい子だね」と優しく語りかけながら行うと、よりリラックスしてくれます。
特に、耳の後ろや胸元を撫でながら「かわいいね」と声をかけると、ワンコは嬉しそうに目を細めることもあります。甘えん坊な子はマッサージ時間そのものを「飼い主さんと繋がれる特別な時間」と感じているので、スマホを置いて完全に愛犬に集中してあげると喜びますよ。
マッサージにおすすめのグッズ
やわらかタオルでぬくもりアップ
蒸しタオルや温めたタオルを使うと、冬場のマッサージに最適です。40℃くらいのぬるま湯で絞ったタオルを軽く絞り、愛犬の背中や腰の上にそっと乗せてあげましょう。
温熱効果で筋肉の緊張がほぐれ、血行促進にもつながります。特にシニア犬や関節が気になる子におすすめです。
タオルの素材は吸水性の良い綿100%が最適です。フェイスタオルくらいのサイズだと扱いやすいです。温めすぎに注意し、愛犬の様子を見ながら温度調節してくださいね。
専用ブラシでリラクゼーション効果UP
獣医師推奨の犬用マッサージブラシを使うと、手で触れるよりも効果的に筋肉をほぐせます。特に、ラバー製の柔らかいブラシは、皮膚を傷つけずに心地よい刺激を与えられます。
ブラシを使う時のコツは、毛の流れに沿って優しく撫でることです。強くこする必要はありません。マッサージブラシ選びのポイントは、愛犬の毛質に合ったものを選ぶこと。短毛種なら柔らかめのブラシ、長毛種なら毛玉防止効果のあるタイプがおすすめです。
犬用アロマミストで心地よい空間づくり
犬用アロマミストを使うと、マッサージ空間をよりリラックスできる環境にできます。ラベンダーやカモミールなど、犬にも安全な精油を使った製品を選びましょう。マッサージの30分前に部屋に噴霧しておくと、自然と落ち着いた雰囲気になります。
ただし、直接体にスプレーするのではなく、あくまで空間に香りを漂わせる程度に。初めて使う時は少量から試し、愛犬の様子をよく観察してください。
マッサージで気づける愛犬の体調変化
しこり・腫れ・熱感がないかチェック
マッサージ中に愛犬の体を丁寧に触っていると、普段は気づかないような小さなしこりや腫れに気付くことがあります。特に注意したいのは、リンパ節が集中する首の付け根やわきの下、後ろ足の付け根あたり。これらの部位を優しく撫でながら、いつもと違う硬さや膨らみがないか確認してみてください。
皮膚が赤くなっていたり、触ると熱を持っていたりする場合は、炎症の可能性もあります。その部分を強く押さずに、一度動物病院で相談するのが安心です。
いつもと違う反応には注意を
毎日マッサージをしていると、愛犬の普通の反応がわかってきます。いつもは喜ぶ耳のマッサージを突然嫌がるようになった、特定の部位を触るとびくっとする、といった変化は体調不良のサインかもしれません。
「最近撫でられるのを嫌がるようになった」という些細な変化も、愛犬からの大切なメッセージかもしれません。特に、今まで気持ちよさそうにしていた部位を急に嫌がるようになった時は、注意深く観察してあげてください。
定期的なマッサージが早期発見につながる
マッサージを通じて、定期的に体に触れていると、小さな変化にも気付きやすくなります。皮膚の状態、毛艶、筋肉の張りなど、毎日チェックしているからこそわかる「いつもと違う」があるのです。
例えば、毎日背中を撫でていると、毛の下にできた小さなできものにすぐ気付けますし、足のマッサージを習慣にしていると、歩き方の微妙な変化にも敏感になれます。
忙しくてなかなか時間が取れない飼い主さんも、お散歩後の足拭きタイムに足裏をチェックしたり、ブラッシングのついでに皮膚の状態を見たりするだけでも効果的です。愛犬とのスキンシップを楽しみながら、健康チェックも兼ねられるなんて、一石二鳥ですよね。
よくある質問
Q:犬はどんなマッサージが好きなの?
犬が好むマッサージは、やさしく撫でるようなタッチが基本です。特に首まわりや背中、お尻のあたりは多くの犬が気持ちよく感じる場所。力を入れすぎず、リズムよく手のひら全体で触れるようにしましょう。愛犬の反応を見ながら「うっとり顔」になったら、それが正解です。
Q:犬が気持ちいいと感じる撫で方って?
毛並みにそってやさしくなでるのが基本です。手のひら全体を使って、スーッとゆっくり撫でると安心感を与えられます。特にリラックスしているときは、目を細めたり、ため息のような吐息をもらしたりします。
Q:犬のマッサージってどれくらいの時間がいいの?
初めてのときは1~2分程度からスタートしましょう。慣れてきたら5分ほどの短い時間でも十分リラックス効果があります。長くやりすぎると犬が飽きたり嫌がったりすることもあるので、あくまで気持ちいい時間を大切にしてください。
Q:犬が触られて嫌な場所はあるの?
はい、あります。たとえば、足先・しっぽ・お腹・顔まわりなどは苦手な子が多いです。ただし、性格や慣れによっても変わるので、急に触るのではなく、少しずつ慣れさせていきましょう。嫌がる様子が見えたら無理をしないのが鉄則です。
Q:マッサージ中に犬がペロペロ舐めてくるのはなぜ?
犬がマッサージ中に舐めてくるのは、うれしさや安心感の表れです。「ありがとう」の気持ちや、「もっとなでて」というサインかもしれません。過剰に反応する必要はなく、愛情のひとつとして受け取ってあげましょう。
Q:犬にマッサージするのは危険じゃない?
基本的には安全ですが、注意すべき点もあります。持病がある子や、痛みがある場所を触ると悪化する恐れも。マッサージ前に獣医師に相談すると安心です。また、強く押しすぎたり長時間やりすぎないように気をつけましょう。やさしく、楽しくが大切です。
Q:犬が喜ぶツボってどこにあるの?
犬にも「ツボ」のような気持ちいい場所があります。たとえば、耳の付け根、首のうしろ、肩甲骨まわり、しっぽの付け根などがそれに当たります。軽く円を描くように触れると、うっとりした表情を見せてくれることも。強く押す必要はなく、優しくなでる程度でOKです。
まとめ
愛犬とのマッサージは、特別な技術よりも「気持ちよさそうにしているか」を大切にすることが一番です。無理強いせず、その日の体調や気分に合わせて、短時間から始めてみましょう。毎日続けるうちに、愛犬のお気に入りのタッチや部位がわかってくるはず。マッサージタイムが「飼い主さんと繋がれる幸せな時間」と愛犬が感じてくれるよう、焦らずゆっくりと楽しんでくださいね。何より、お互いがリラックスできることが大切です。