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愛犬とのお散歩のあとは、足が汚れていても「洗うべき?拭くだけでいい?」と迷う飼い主さんは多いもの。実は、散歩後のケア次第で皮膚トラブルやにおいの予防にも大きな差が出ます。この記事では、正しい足の洗い方やケア方法、さらに雨の日の対策まで分かりやすく解説します。
洗うべき時と、拭くだけでいい時の見分け方

洗った方がいいケース
次のようなお散歩の後は、水やぬるま湯で優しく洗い流してあげるのがおすすめです。
雨上がりや水たまりに入った後
道には目に見えない雑菌や化学物質が溶け出していることがあります。ぬれたままにすると、蒸れて雑菌が繁殖する原因にもなります。
泥道や砂利道、草むらを歩いた後
泥や砂、花粉、ノミ・マダニなどの寄生虫が付着している可能性があります。特に皮膚が敏感な子の場合は、しっかり洗い流してあげましょう。
アスファルトの熱い日や、融雪剤が撒かれている冬
肉球や指の間に、熱や化学物質が付着している恐れがあります。愛犬の健康を守るためにも、洗い流すことが効果的です。
拭くだけで十分なケース
逆に、次のような場合は、丁寧に拭き取るだけで十分なことが多いです。
短時間の散歩で、舗装された道路が主な場合
乾いたアスファルトやコンクリートの上を歩いただけなら、ほこりや軽い汚れが主です。
足の裏がサッと拭いても汚れがほとんどつかない時
目に見える大きな汚れがなければ、ウェットティッシュや犬用の足拭きシートで表面の汚れを優しく取り除いてあげましょう。
迷ったらコレ!簡単チェックポイント
「どっちだろう?」と迷ったときは、この方法を試してみてください。
白いティッシュテスト
湿らせた白いティッシュやコットンで足の裏を軽くこすってみましょう。ティッシュに明らかな汚れがついたり、色が変わったりしたら「洗う」サインです。
ニオイチェック
足の指の間や肉球の匂いを嗅いでみて、気になるニオイや蒸れたような感じがあれば、洗って清潔にしてあげるのが安心です。
初心者でもできる正しい足のケア手順

拭き方・洗い方の基本
まずは、愛犬を安心させる環境づくりが大切です。玄関や洗面所など、毎回同じ場所で行うことで「ここではおとなしくしていればいいんだ」と学習してもらいましょう。
拭くときは、必ず犬用の足拭きシートや清浄水を使い、肉球の表面はもちろん、指と指の間の溝部分も忘れずに優しくふき取ってください。
水洗いする場合は、シャワーでざっと流すよりも、バケツにぬるま湯を張ってさっとつける方法の方が、水音にビクつく子には負担が少ないです。
洗った後は、清潔なタオルで水分をしっかりと取り、最後にドライヤーの冷風か弱風で完全に乾かすのが、皮膚トラブルを防ぐポイントです。
ウェットティッシュやスプレーの使い方
忙しい日や軽い汚れには、犬用ウェットティッシュや足拭きスプレーが大活躍します。
ウェットティッシュ選びのポイントは、アルコールや香料が無添加の、なるべく肌に優しいタイプを選ぶこと。スプレーは、あらかじめティッシュやコットンに吹きかけてから使うと、いきなりシュッと吹きかけるよりも犬を驚かせません。
汚れが気になる部分にやさしく拭きかけるだけで、さっぱりと清潔を保てるので、毎日のケアがぐんと楽になります。
足拭きを嫌がる犬への慣らし方
「いざ拭こうとすると、すぐに逃げられてしまう」というのは、多くの飼い主さんが通る道です。そんな時は、いきなり本番から始めずに、少しずつ段階を踏んで慣らしていきましょう。
まずは、足に触れても嫌がらないタイミングを見計らって、そっと触ることから始めます。できたらすぐに大好きなおやつをあげて、「足を触られるといいことがある」と学習させることが最大のコツです。最初は1本の指だけ、次は肉球を1秒タッチ、と成功を積み重ね、最終的にはティッシュを持った手で触れるように、焦らずに進めてください。
どうしても難しい場合は、無理強いせず、足ふきマットの上でおやつを食べさせるなど、楽しい印象を付けながら根気よく続けてみてください。
散歩後に犬が足を舐めるのはなぜ?

汚れや刺激が残っているサイン
散歩の後に足を舐める最も自然な理由は、単純に「気になるものがついているから」です。肉球の間に挟まった砂や小さなゴミ、草の種などを、本能でキレイにしようとしているのです。特に雨の日や草むらを歩いた後は、見落としがちな微細な汚れが残っていることがあります。
ウェットティッシュで拭くだけでは取り切れないような場合、愛犬は自分の舌でケアをしようとしているのかもしれません。
ストレスやかゆみの可能性も
一方で、必要以上に執拗に舐め続ける場合は、少し注意が必要です。散歩中のアスファルトの熱さや、凍結防止剤などの化学物質による軽い炎症、あるいはアレルギーや湿疹によるかゆみが原因となっている可能性があります。
また、散歩そのものが緊張を伴う体験だった場合、そのストレスを舐める行動で落ち着かせようとしていることも考えられます。
舐めすぎる時の対処法
もし愛犬が足を舐めすぎていると感じたら、まずはどの部位を特に舐めているか、皮膚の色は赤くなっていないか、チェックしてみましょう。
その上で、散歩後の足のケアをいつもより丁目に行い、汚れや刺激物を確実に取り除いてあげることが第一歩です。
それでも改善されない場合は、アレルギーなどの内的要因も考えられますので、かかりつけの獣医師に相談してみるのが安心です。
雨の日・汚れやすい日のおすすめ対策

雨の日やその翌日は、水たまりやぬかるみができやすく、愛犬の足裏やお腹が思った以上に汚れてしまいます。湿った土や落ち葉には雑菌が繁殖しやすく、また道路に残った排気ガスや化学物質が雨水に混ざっていることも。
こうした汚れをそのままにしておくと、舐め取ることで体内に入ってしまったり、皮膚トラブルの原因になったりする可能性があります。
帰宅後のケアはもちろん大切ですが、まずは「極力汚さない」ことを考えてみるのも一つの方法です。
ペットカートで叶える、快適なお散歩タイム
「でも運動はさせてあげたい」そんな時にこそ、ペットカートの出番です。カートを使えば、雨の日でも愛犬を汚すことなく、外の空気を楽しんでもらうことができます。
道行く人や車の音、さまざまな匂いを感じるだけでも、愛犬にとっては十分な刺激となり、心地よい疲れにつながります。特に小型犬やシニア犬、そして被毛が長くて乾きにくい子には特におすすめです。
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犬のお散歩に関するよくある質問

Q:犬の散歩後、足の汚れはどこまで落とすべき?
Q:犬の散歩コースは毎回同じでいいの?
Q:犬が散歩中に飼い主より前を歩くのは、主従関係が崩れている証拠?
Q:散歩後、泡で拭き取るタイプのクリーナーでも清潔になりますか?
Q:抱っこでの散歩って意味ありますか?
「洗う・拭く」は犬の健康を守る日課
愛犬の散歩後の足ケアは、「洗う」と「拭く」を使い分けることが健康を守る大切な日課です。その日の地面の状態に合わせて臨機応変に対応し、日々の積み重ねで皮膚トラブルを予防してあげましょう。愛犬がいつまでも快適に散歩を楽しめる環境を、一緒に整えてあげたいですね。