PETTENA編集部は、ペットとその飼い主がより良い生活を送れるよう、専門的な知識に基づいた信頼性のある情報を提供するチームです。特に、ペットカートを中心に、安全で楽しいお出かけをサポートするコンテンツをお届けしています。
愛犬が年を重ねると、足腰が弱くなり、散歩の距離が短くなったり、すぐに疲れてしまうことが増えてきます。その一方で「歩けないのにカートに乗せるのはかわいそうでは?」と悩む飼い主さんも少なくありません。ですが、ペットカートは歩行を奪う道具ではなく、むしろ外の空気や景色を楽しむ機会を守り、シニア犬の生活の質を高めてくれる心強いサポートアイテムです。
本記事では、シニア犬にペットカートが必要とされる理由や具体的なメリット、選び方のポイント、さらにおすすめのカートまでをわかりやすく解説します。
シニア犬にペットカートが必要とされる理由
@natsukagraph
散歩の補助になる
今はまだ元気に歩けていても、シニア期の愛犬には歩きすぎによる負担が心配です。ペットカートがあれば、愛犬が歩きたい時は自由に歩かせ、疲れたらすぐにカートで休ませることができます。無理をさせずに、「歩く楽しみ」と「お出かけの喜び」の両方を届けられます。
お出かけの習慣を維持する
外の空気や匂い、人とのふれあいは、シニア犬の心と体に大切な刺激です。カートを使えば体力が落ちてからも散歩を続けられ、日常生活にリズムと張り合いが生まれます。
通院やお出かけで便利
リュックやスリングと違い、ペットカートは広々とした快適な空間。愛犬がぐっすり眠れるほどリラックスでき、体への負担も軽減されます。病院はもちろん、旅行やカフェなどでもゆったり一緒にお出かけできます。
飼い主さんの負担を軽減
シニア期に入っても、多くのワンちゃんは成犬時と体重が変わらないままです。ペットカートを活用すれば、抱っこでの移動による飼い主さんの腰や腕への負担を大きく軽減できます。
緊急時にも安心
今のペットカートはワンタッチで簡単に開閉できるタイプがあるので、災害時や急な体調変化時でも素早く対応できます。普段は散歩に、いざという時は安心の備えとして役立ちます。
シニア犬用ペットカートの選び方
ポイント① カートの安定性
三輪タイプは小回りがきき、狭い通路や人の多い場所でもスイスイ操作できるのが魅力。ただし段差や凹凸道では少し揺れを感じやすく、シニア犬には不安定に思えることもあります。
一方、四輪タイプは安定感が高く、振動をしっかり吸収してくれるのが大きな特徴です。坂道や砂利道、段差のある散歩道でも安心して使えるため、足腰が弱ってきたシニア犬にとっては快適さが大きく違います。飼い主さんにとっても押しやすく、腕や腰の負担が少ないのも嬉しいポイント。
将来の安心を考えるなら、安定性に優れた四輪タイプを優先的に選ぶのがおすすめです。長く快適に使えるカートが、シニア犬との外出をより安全で楽しいものにしてくれるでしょう。
ポイント② 振動吸収性能
シニア犬にとって大切なのが「振動をどれだけ減らせるか」です。若い頃は何でもなかった小さな段差や砂利道の揺れも、足腰の弱ったシニア犬には負担になりがちです。
四輪ペットカートの多くにはサスペンションが搭載され、路面から伝わる衝撃を和らげてくれます。また、タイヤの直径が大きいモデルは、段差をスムーズに乗り越えやすく、安定性も高まります。舗装されていない道や公園の芝生などでも快適に走行できるのは大きな安心ポイントです。
特にシニア犬の場合、少しの揺れでも不安やストレスを感じてしまうことがあるので、振動をできるだけ抑えてくれる構造は欠かせません。長く快適に使うためにも、サスペンションのある四輪タイプや大型タイヤを備えたモデルを選ぶのがおすすめです。
ポイント③ 収納性・持ち運びやすさ
ペットカートは毎日の散歩はもちろん、通院や旅行先でも活躍するため、収納性と持ち運びのしやすさは重要なポイントです。特に玄関や車のトランクに置くことが多いため、折りたたんだときにどれくらいコンパクトになるかを必ずチェックしておきましょう。折りたたみ後に自立できるタイプなら、省スペースで置きやすく出し入れもスムーズです。
マンションの階段や駅の構内など、カートを持ち上げて移動する機会も少なくありません。軽量なアルミフレームを採用していたり、専用のキャリーハンドルが付いていたりするモデルは、そうしたシーンで特に重宝します。
愛犬のためを思って購入したカートも、「重くて扱いにくい」という理由で使わなくなってしまっては意味がありません。シニア犬との生活をサポートするためにも、日常的に無理なく使いこなせる収納性と軽さを備えたモデルを選ぶことが大切です。
ポイント④ キャリー併用の可否
車移動が多いご家庭では、キャリーを取り外して使えるタイプのペットカートがとても便利です。キャリーごと車に乗せることで、犬は走行中の揺れや急停車の衝撃から守られ、安全に移動できます。病院への通院やドライブ先での移動でも、犬に余計な負担をかけずに済むため、特にシニア犬や体の弱い犬に安心です。
さらに、取り外し式キャリーは室内で簡易ハウスとしても使えるのが魅力です。外出先のカフェや旅行先の宿泊施設で「自分の場所」があると、犬も安心して過ごせます。もちろん、車に積み下ろしするときや病院の待合室で待機するときも、キャリーごと運べるととてもスムーズです。
車での移動が多い方や、多用途で使いたい飼い主さんには、キャリー併用の分離型カートを強くおすすめします。
ポイント⑤ コットの高さと大きさ
コットの位置が高めのペットカートは、特に夏場に便利です。地面からの熱や照り返しを避けやすく、温度調節が苦手なシニア犬でも快適に過ごせます。また、コットが少し高いと飼い主の目線に近くなり、犬も安心して外の景色を楽しめます。公園や街中でのお出かけでも、犬が落ち着いて乗れる高さを選ぶことが大切です。目安としては、地面からコット底面までが40~50cm程度のカートが扱いやすく、シニア犬でも安心して乗せられる高さです。
また、犬がゆったりと体を伸ばして横になれるスペースがあると、長時間のお出かけでも疲れにくく、安心して過ごせます。目安としては、犬の体長+10〜15cmほどの広さがあれば、シニア犬でも快適に乗ることができます。
ポイント⑥ ほかの飼い主さんが気になる点
- 持ち運びやすい軽量設計、車への積み込みや片手操作もラク。
- キャリーの小窓から出入りでき、ハウスとしても使用可能。伏せた状態でも顔を出せるタイプだとさらに便利。
- ドリンクホルダーや荷物用ポケットが付いていると、散歩やお出かけで飼い主の負担が軽減。
- メッシュ部分の日除けがあれば、日差しや視線を遮る目隠し付きで、犬の快適性を向上。
- 専用クッションを敷くことで、振動を抑えシニア犬や小型犬の負担を軽減。
シニア犬におすすめのペットカート
PETTENA|ワンタッチで完全折りたためるペットカートMILOU
▶耐荷重:25kg
MILOUは、日本初のワンタッチで完全折りたたみ・分離型を実現したペットカートです。ワンタッチでわずか1秒での開閉が可能で、女性でも楽に片手操作できる扱いやすさが特徴です。
静音性の高いEVAタイヤと4輪サスペンションで、舗装路から多少の段差や砂利道まで、さまざまな路面を快適に走行。コンパクトに折りたためるから、通院やちょっとしたお出かけにもさっと持ち出せて、シニア期の愛犬との毎日をもっと気軽に、もっと安心に。
ピッコロカーネ|CARINOⅢ

▶耐荷重:20kg
CARINOⅢは、シニア犬のための快適性と安心感を考慮した軽量ペットカートです。優れた重心設計とサスペンションにより、段差や路面の振動をしっかり吸収。足腰が弱ったシニア犬にも負担をかけない、安定した走行を実現します。ハンドルは5段階調節可能で、様々な身長の飼い主が楽な姿勢で押すことができます。
一方、キャリーコットは折りたたみ不可のため、収納時にはややスペースを必要とします。振動吸収性と安定性を重視するシニア犬の飼い主にとっては、バランスの取れた実用的な選択肢と言えるでしょう。
タンスのゲン

▶耐荷重:15kg
タンスのゲンのペットカートは、シニア犬の暮らしをサポートするシンプルで実用的な2Wayモデルです。カートとキャリーの両方として使用でき、4輪設計により安定性と操作性に優れています。フルオープン構造でペットの状態をすぐ確認できるため、体調の変化が気になるシニア期でも安心。洗濯可能なクッション素材は清潔を保ち、快適な休息空間を提供します。
一方、キャリー部分は折りたたみできないため、収納時にはやや場所をとります。コンパクトで扱いやすく、シニア犬との穏やかな散歩や通院を始めたい方にも適します。
実際にカートを使ってみた飼い主さんの声
老犬のカートに関するよくある質問
Q:初めてペットカートを使うとき、犬は嫌がりませんか?
Q:ペットカートとキャリーバッグはどう違いますか?
Q: ペットカートと抱っこ、どっちがいいの?
Q:年をとった犬が喜ぶことってどんなこと?
Q:ペットカートで行けるおすすめの場所はありますか?
Q:カート以外にも使えるサポートアイテムはありますか?
まとめ
シニア犬にとってペットカートは、「歩けないから使う」ものではなく、外の世界を一緒に楽しむためのサポートツールです。散歩やお出かけの機会を守り、愛犬の生活の質を高める役割もあります。早めにカートに慣れさせておくことで、老後も安心して使用でき、飼い主も無理なくお出かけを楽しめます。
ペットカートを選ぶ際は、犬の体格や健康状態、日常の生活スタイルに合わせて最適なモデルを選ぶことが大切です。本記事で紹介した選び方のポイントやおすすめモデルを参考に、シニア犬とのお出かけをより快適で安全なものにしてみてください。