PETTENA編集部は、ペットとその飼い主がより良い生活を送れるよう、専門的な知識に基づいた信頼性のある情報を提供するチームです。特に、ペットカートを中心に、安全で楽しいお出かけをサポートするコンテンツをお届けしています。
年齢を重ねた愛猫が最近少し元気がない、寝てばかり…そんな変化を感じたことはありませんか?本記事では、シニア猫の老化サインから、通院やお出かけを快適にする工夫までわかりやすく紹介します。
シニア猫の老化と行動の変化

シニア猫は何歳から?猫の年齢換算と老化の始まり
猫の年齢 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 10歳 | 11歳 | 12歳 | 13歳 | 14歳 | 15歳 | 16歳 | 17歳 | 18歳 | 19歳 | 20歳 |
人間の年齢の目安 | 約15歳 | 約24歳 | 約28歳 | 約32歳 | 約36歳 | 約40歳 | 約44歳 | 約48歳 | 約52歳 | 約56歳 | 約60歳 | 約64歳 | 約68歳 | 約72歳 | 約76歳 | 約80歳 | 約84歳 | 約88歳 | 約92歳 | 約96歳 |
猫は一般的に 7歳を過ぎた頃からシニア期に入るといわれています。見た目にはまだ若々しくても、体の内側では少しずつ変化が始まります。
10歳を超えると、代謝や免疫力の低下が進み、睡眠時間が増えたり、体重の増減が出やすくなったりします。
さらに15歳を超えると、いわゆる“高齢猫”の域に入り、関節の衰えや視力・聴力の低下なども現れやすくなります。
年齢に合わせたケアを心がけることが、長生きの秘訣です。
老猫の体調のサイン|食欲・睡眠の変化
「最近、寝てばかりいる」「お気に入りの棚に登らなくなった」「ごはんの量が減った」——こうした変化は、老化による自然なサインであることが多いです。特に後ろ足の筋力低下や、階段の上り下りを嫌がる様子が見られたら、関節の衰えが始まっている可能性もあります。
また、体重減少は代謝の低下だけでなく、腎臓や甲状腺の病気のサインである場合も。目つきや表情に活力がなくなったと感じたら、早めに動物病院でチェックしてもらいましょう。
老猫の性格・気分の変化|攻撃的になる?臆病になる?
年齢を重ねると、猫の性格にも変化が見られることがあります。
たとえば、これまでクールだった子が急に甘えん坊になったり、逆に触られるのを嫌がるようになったり。これは、体力の低下や感覚の変化が影響していることが多いです。聴力や視力が衰えると周囲の刺激に敏感になり、警戒心が強くなる猫もいます。一方で、飼い主との時間を安心材料と感じ、これまで以上に寄り添いたがる子も。
大切なのは若い頃と同じ反応を求めすぎないこと。猫のペースを尊重し、優しく声をかけたり、無理に抱かずにそばにいてあげるだけでも、シニア猫にとって大きな安心になります。
老猫の通院・健康管理|病院へ安全に連れて行くコツ

老猫を病院に連れて行く時の注意点
老猫を外に連れ出すのは、基本的に通院や健康チェックなど必要な時だけ にしましょう。移動中のストレスを減らすため、抱っこやキャリーを使って安全に運ぶことが大切です。
キャリーにはお気に入りの毛布やクッションを入れ、慣れた香りで安心感を与えると、老猫の不安も軽減できます。通院時には、キャリーのドアを開けっぱなしにせず、すぐに閉めて保護できる状態を保つことも重要です。
老猫が外出を嫌がる・疲れやすい理由
老猫は体力が低下しており、歩く距離や階段の上り下りで疲れやすくなっています。また、視力や聴力の衰えにより、見慣れない環境や音に過敏になり、強いストレスを感じることも。
普段は室内でのんびり過ごす時間が多いため、外の刺激に対して「怖い」「疲れる」と感じることがあります。
老猫に適した外出時間と距離の目安
通院時の移動は、可能な限り短時間・短距離で済ませましょう。徒歩で連れて行く場合も、数分程度で済む距離が理想です。
車やペットカートを使う場合は、振動や揺れが少なく、老猫が落ち着けるように調整してください。長時間の散歩や公園での外出は、無理に行う必要はありません。
雨の日や汚れた道路での外出リスク
雨の日や泥道では、足や下腹部が濡れたり汚れたりしやすく、 皮膚炎や体調不良の原因 になります。外出後は必ず濡れタオルで拭いたり、必要であれば軽く水洗いし、しっかり乾かしてあげることが重要です。
老猫のストレスを軽減する外出の工夫
外出中は落ち着ける音楽や声掛けで安心感を与え、知らない人や犬との接触は避けましょう。キャリーやカートに慣れさせておくことも、ストレス軽減につながります。
老猫の体調や気分をよく観察し、少しでも嫌がるそぶりがあれば無理に外出せず、室内での健康管理に切り替えることが大切です。
シニア猫のお出かけを快適にするおすすめアイテム

ペットカートの活用術|安全に外の空気を楽しむ方法と選び方
シニア猫にとって、ペットカートは「安心して外の世界を楽しめる乗り物」です。足腰への負担を減らしながら、窓越しに風や日差しを感じられるのが魅力。
通院時の移動にも便利で、キャリーよりも広い空間でゆったり過ごせるため、ストレス軽減 にもつながります。
カートを選ぶ際は、通気性・安定性・静音性 に注目しましょう。地面の振動を吸収するタイヤ付きのタイプなら、ガタガタ音が少なく、敏感な猫にも安心です。
また、普段から家の中でカートに慣らしておくことで、「カート=安心できる場所」という印象を持たせることができます。
¥20,999
あると便利!お出かけ快適グッズ|保温毛布・抱っこ紐・おやつ
シニア猫とのお出かけをもっと快適にするために、ちょっとしたグッズ を用意しておくと安心です。気温差や移動中の不安をやわらげ、猫も飼い主さんも心地よく過ごせます。
まずおすすめなのが、保温毛布。キャリーやペットカートの中に敷くだけで、冷えや振動から体を守り、リラックスした状態を保てます。特に冬場やエアコンの効いた室内では、体温の低下を防ぐ効果も。猫が普段使っている毛布を持っていくと、慣れた匂いで安心感が高まります。
次に便利なのが、抱っこ紐やスリング。待合室や移動時など、キャリーを使わずに近距離で移動したいときにぴったりです。飼い主さんの体温を感じながら包まれることで、猫の不安がぐっと和らぎます。肩や腰に負担がかからないデザインを選ぶと、長時間でも快適に過ごせます。
そして忘れがちですが、おやつも大切なリラックスアイテム。通院や外出が苦手な猫にとって、「外出=良いことがある」と印象づけるきっかけになります。
ただし、与えすぎには注意し、普段食べ慣れたおやつを少量持参するのがポイントです。
これらのグッズを上手に活用することで、シニア猫の外出がぐっと快適になります。
無理のないペースで、「安心」と「心地よさ」を一番に考えたお出かけを楽しみましょう。
老猫の外出は無理せず快適に
シニア猫にとって外出は刺激にもなりますが、同時に体力への負担もあります。無理をせず、短時間でも安心できる環境で外の空気を感じさせてあげることが大切です。ペットカートや毛布などを活用し、猫のペースで快適に過ごせる外出時間を工夫しましょう。